ファゴット - Fagott(Bassoon)
音楽活動でメインで使用しているファゴットについて書きます。
最終更新日:2025/01/23

ファゴットとは?
ファゴットは木管楽器の一種で、オーボエと同様にダブルリードを発音原理としています。約2.6mと長い管長を二つ折りにした、約1.3mの高さの細長い低音楽器で斜めに構えます。ドイツのヘッケル式が一般的で、管体はメイプル(楓)という柔らかい木でできています。
柔らかく温かい音色が特徴で、周りと溶け込みやすい音質です。その独特の響きはベートーヴェンが「天からの声」と表現しています。
用途は管弦楽や吹奏楽といったクラシック系が中心です。素朴でユーモラスなキャラクターもあり、ドラえもんやジブリ系などのアニメでも効果的に使われています。

音域はバスからテノールが基本ですが、高音域はアルトにも匹敵する3オクターヴ半という広い音域を持っています。伴奏、裏メロ、メロディーまで様々な役割を担うことができます。
ファゴットは他の管楽器に比べると価格が高く、奏法は特に運指が難しい楽器(運指表は象形文字のよう…)です。奏者数自体が少なく、管弦楽でも吹奏楽でもとても重宝されている楽器です。
ファゴットは長い楽器ですが、管は4つの木製ジョイントと1つの金属管に分解してケースに収納し、管が細い事もあり意外とコンパクトに持ち運ぶことができます。

日本では「ファゴット」(Fagott)と呼ぶことが多いように思いますがこれはドイツ語やイタリア語で「薪束」を意味しています。英語では「バスーン」(Bassoon)と呼び、フランス語の「バッソン」(バソン)(Basson)=「低い音」が元になっています。
※フランス式のファゴット(バソン)も所有しています。
ファゴットの音が聴ける動画
■V.ズッキアッティ「C.M.v ウェーバー: ファゴット協奏曲」(Yamaha Japan)
ファゴットの主なメーカー
アマティ(Amati)、アドラー(O.Adler)、ヴォルフ(Wolf)、シュライバー(W.Schreiber)、タケダバスーン(TAKEDA BASSOON)、ピュヒナー(Puchner)、ヘッケル(Heckel)、フォックス(FOX)、メーニッヒ(Monnig)、モースマン(Moosmann)、モーレンハウエル(Mollenhauer)、ヤマハ(YAMAHA)
所有楽器 1代目:シュライバー5031
メーカー:Wenzel Schreiber (ヴェンツェル・シュライバー)
機種:#5031, JDR仕様, 霧生先生選定モデル
定価:約110万円
仕様:HighEキー付き、4ローラー、銀メッキキー
付属品:ハードケース、ボーカル3本(1~3番)、ハンドレスト、プッシュスワブ、布スワブ(2種)、ストラップ、クロス
購入経緯
高校の吹奏楽部でファゴットを始めました。その時にファゴットの先輩が3人いましたが学校楽器も3つしかなく、最初は音大に行った先輩から楽器(SONORA1357)を借りている状態でした。次第に自分の楽器が欲しくなり、2年生になる前に親に買ってもらいました。
新宿のJDR(日本ダブルリード株式会社)でAdler1360とSchreiber5031を何本か吹き、今の楽器を選びました。中級クラスの定番の機種の1つで、HighEキーがある等装備は比較的充実しています。ファゴットは他の楽器に比べ高価で所有率が低いためかなり珍しがられましたが、とても愛着がわいて上達を早めたはずです。

その後大学や一般団体でもファゴットが不足する現状から様々な団体に呼んで頂き、充実した活動ができています。ファゴットという楽器柄沢山の団体で演奏ができ、多くの曲を経験できたり人間関係が広がったり、たくさんの充実感を感じることができています。それは他の楽器にはない大きな魅力の1つで、そのきっかけをくれた大切な楽器です。
後に後述のアップグレードした機種を購入したために売却しました。
所有楽器 2代目:モーレンハウエルSt
メーカー:Mollenhauer(モーレンハウエル)
機種:Standard Model
定価:約200万円(当時、2025年現在は300万円以上)
仕様:4ローラー、銀メッキキー(HighEなし)
付属品:ハードケース、ボーカル2本(1~2番)、ハンドレスト
購入経緯
シュライバーを14年使用し、表現力や音色に限界を感じ始めるようになってきました。将来的には漠然とJDRの上級機種であるモーレンハウエルへのランクアップを考えていました。
ある時知り合い伝いにその知り合いで海外で活躍するプロ奏者の方から、普段使っていないモーレンハウエルを売却したいという話があり、その方から中古で購入することにしました。

吹いてみるとシュライバーと比べて響きが柔らかく豊かになり、繊細なイントネーションや弱奏がしやすくなり、表現力が飛躍的に増したことを実感しました。この楽器を手にして演奏に対する想いと意思がさらに向上しました。
購入後の活動
元々吹奏楽メインで活動していましたが、この楽器を手にしてからより表現力が求められる管弦楽への移行がしやすくなりました。活動の幅を広げることができ、多い年にはこの楽器で合計17回演奏会のステージに立った(吹奏楽コンクール、地域イベントを含むと21回)こともあり、充実した活動に欠かせない大切な相棒です。

関連装備
シュライバー時代からJDRライトケースを使用しています。約1.5kgと軽量なセミハードケースであり、持ち運びの心理的ハードルが下がっています。

スタンドはリーズンスタッフ製のものを使用しています。約800gで軽量でコンパクトな部類であり、こちらも持ち運びがしやすいです。楽器は下の方で支える形になります。

ブログのピックアップ
音楽ブログに書いたファゴットに関する記事をピックアップします。
ファゴット全般について
- ファゴットアンサンブルはジャズ風の演奏にも相性がいい
- 徐々に定着してきた?!2020年も11月11日は「ファゴットの日」
- ファゴットをシングルリードで?!珍品ファゴット用マウスピースを吹いてみた
- 定価200万円以上?!ファゴットは上級機種しか作っていないYAMAHAに対して思うこと
- ジャズ・ファゴット奏者のポール・ハンソンによる常識破りなパフォーマンス
- マーチングでファゴットのこういう活躍の仕方もあったのか!
- スパークの新作「Wind in the Reeds」:ファゴットと吹奏楽のための協奏曲
- アルメニアンダンス・パート2のロリの歌のLowDb-Ebトリルは不可能ではない
- モーレンハウエルのファゴットを入手!
メディアや演奏会での特集について
ファゴットの扱いについて
ファゴット関連アイテムについて
※日々の活動、体験やエピソード、新しい情報は音楽ブログをご覧ください。