【演奏会感想】ファゴットアンサンブル・ドルチッシモ Vol.7
10月19日(水)にファゴットアンサンブル・ドルチッシモVol.7の演奏会を聴きに行きました。個人的に去年に続いて2回目なのですが今回も大満足の演奏会でした。
・ホールエントランス
・会場の白寿ホール
今回のテーマは「アカデミック」とのことでした。前回のような特殊奏法はしないような感じのようです。
曲目は、
- K.キング/バーナムとベイリーのお気に入り
- E.シャブリエ/ハバネラ
- E.シャブリエ/道化の行進
- A.スキロー/海軍士官候補生バスーンブロワー
- A.スティーブンソン/ディヴェルティメント
- G.ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
シャブリエの曲が被ったのはたまたまとの事です(MCでは理由を探して見つからなかったと笑いを誘っていました)。
・ステージ上の様子(恒例の撮影OKタイム)
記憶にまだ残っている曲の感想を少し:
E.シャブリエの道化の行進、道化は石川さんでした(笑)。途中で曲が終わったかのようなシュールな決め姿がツボでした。
A.スキローの海軍士官候補生バスーンブロワー、様々なお酒の表現でオシャレなハーモニーが美しく、最終楽章のウォッカの一変した激しさは衝撃的でした。
A.スティーブンソンのディヴェルティメント、CDで聴いて好きな曲の1つだったので生で聴けて良かったです。演奏したいと思ったけどかなり難しいですよね…。
G.ヴェルディの運命の力、オケ曲をそれぞれの楽器のパートをファゴットで担っていて、ドラマティックな雰囲気の見事なアンサンブルでした。吹き続けで譜めくりが大変そうでした。
アンコールはシングシングシング、ファゴットのアンサンブルのジャズはやっぱり良いですね!
全体的にファゴットらしい柔らかくて優美な響き、それが複数合わさったハーモニーの心地良さ、繊細さも大胆さもある表現のダイナミクスの幅の広さ、表現自体の解像度の高さを感じました。さすが一流奏者のアンサンブルでとても素晴らしい体験ができました。
山田さんのコントラファゴットも落ち着いた美しい響きで聴き入りました。さすが現行1000万円のヘッケルLowA、自分の楽器(アマティ)ではあのような響きは出せません…。そして結構ハードな譜面をこなされてましたね。
・演奏会パンフレット
今回もホールに反響する素晴らしい響きを浴びました。ファゴットやコントラファゴットが本来持つ響きの美しさはこれだと認識を正されつつ、自分もこんな風に演奏したいと刺激を受けました。
そして所々遊び心があったのがドルチッシモらしいところです。MC含め全体的にドルチッシモの世界観に引き込まれました。
石川さんのMCでは「CDはタイムマシン」という話がありました。数回聞いて忘れられても、後でそのCDを見つけた時にその時の感情を思い出すと。確かにそういう体験も心の豊かさですね(そして営業が上手い)。
全体的に温かさと面白さに包まれてそれがファゴットらしくて、ファゴットの魅力と楽しさが詰まっていた大満足の素晴らしい演奏会でした。ファゴットは本当に魅力的な楽器です。余韻が抜けないうちにあの響きを目指して練習したいです。
・終演後のホール前
・演奏会後のツイート
《ファゴットアンサンブル・ドルチッシモ Vol.7》
— ファゴットアンサンブル ドルチッシモ (@bsndlcsm) October 20, 2022
ご来場下さった皆様、また応援して下さった皆様、ありがとうございました!
実は、メンバーは緊張してたんです…
また次の機会、企画を考えます!
ありがとうございました! pic.twitter.com/MSdxIXzFTl
☆前回の演奏会の感想