【演奏会感想】ファゴットアンサンブル・ドルチッシモVol.6

    音楽-管弦楽・吹奏楽

2021年11月10日(水)にファゴットアンサンブル・ドルチッシモVol.6の演奏会を聴きに行きました。

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概要と会場の様子

会場は小田急線代々木八幡駅、千代田線代々木公園駅近くの白寿ホールで、個人的には訪れやすい場所でした。

・会場へ/diary_picture/202111/102.jpg

ホールは7階にありエレベーターで上がります。会場に入るとファゴットやヴァイオリン等のケースを持った人たちも見かけました。ファゴットはマーカス・ボナのケースが多かったです。

・パンフレットとチケット/diary_picture/202111/103.jpg

解説によると例年海外プレイヤーをゲストに招き5重奏で演奏していますが、今回はコロナの影響もあり4重奏での演奏となり、宮川彬良氏による委嘱作品があります。

・プロフィール/diary_picture/202111/104.jpg

各曲の個人的な感想

覚えている範囲で各曲の個人的な感想をまとめます。

※音楽的センス、語彙力共に期待しないで下さい(笑)

・曲目/diary_picture/202111/105.jpg

1曲目

K.ノアック:優しく見守る妖精のパレード op.5

ファゴットらしい柔らかく軽快なマーチで演奏会が始まりました。マーチというと明るく元気なイメージですが、ファゴットアンサンブルのホールに響きが満ちた、力んでいない落ち着いたサウンドも心地よく魅力的です。

2曲目

J.S.バッハ:4本のファゴットの為の協奏曲(原曲:2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043) arr.佐久間大作

3つの楽章からなる曲です。バッハらしい細かい音の1つ1つがファゴット特有のふわっと包まれた粒となり、ホールに反響して音を浴びるような感覚になり心地良かったです。単調ではなくアゴーギグによる主張の流れがあり心に響きます。コントラファゴットも深くて柔らかな響きが魅力的でした。

3曲目

G.ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー arr.石川晃

有名な曲ですがファゴットのイメージを覆すような多彩な技法を用いた演奏で終始引き込まれました。純粋なクラシックでは見られないポルタメント、ベルにカップをかぶせたカップミュート的な音、フラッターなども活用し、様々なストレートな主張が次々と登場して飽きる事がなく楽しみました。

ダイナミックでドラマティック、現代的な技法寄りにアグレッシブにファゴットの可能性に挑んだ素晴らしい演奏でした。そしてファゴットアンサンブルはやはりジャズ寄りの雰囲気も合いますね。

4曲目

R.ショットスタッド:ドン・ジョヴァンニ「お手をどうぞ」の主題による変奏曲

変奏曲の構成で様々に変化しながらのトリッキーで面白い演奏でした。ファゴットらしいとぼけたような素朴さのキャラクターが出ていて、ハーモニーも美しく、さりげなく細かい音も多くて見事だと思いました。LowAチューブも使っていました。とてもファゴットらしい面白みが感じられる演奏という感じがしました。

5曲目

宮川彬良:ドラゴンの沼(委嘱作品)
I ドラゴン(ファゴット)の沼
II ドラゴン(ファゴット)の涙
III ドラゴンの半目~薪をくべよう

1,2楽章は哀愁を帯びた柔らかくて落ち着いた美しいハーモニーが主体で、これぞファゴットの響きの魅力だと感じられました。その中で所々湧き出てくる感情の表現にぐっと引き込まれました。

3楽章は動的な楽章、5拍子でリズミカルで躍動的、とてもワクワクさせられました。終盤は高音域が入った特有の緊張感の雰囲気でフィナーレを迎えました。

ファゴットを想って今回作曲されたオリジナル曲であり、ファゴットのキャラクターを活かされた素晴らしい曲だと思いました。全体的にファイナルファンタジーのサウンドに近いような印象を受けました。

アンコール

アンコール演奏前に撮影OKタイムがありました。楽しそうなステキなおじさま達をご覧ください(笑)。/diary_picture/202111/106.jpg/diary_picture/202111/107.jpg

宮川彬良:風のオリヴァストロ(オリーブ色の風)

優しい雰囲気の曲で、伸びやかなファゴットの響きの魅力を感じられました。良い後味で演奏会を終えました。

終わりに

全体的にファゴットが空間に反響する音が心地よく、柔らかく包まれて夢見心地でした。まさに「全身で音を浴びる」という感じがしました。

安定感、繊細さ、美しさはもちろん、音楽としての様々な表現・主張も感じられ、「本物のファゴット」の素晴らしさを体感することができました。

・終演後のホール/diary_picture/202111/108.jpg

ファゴットを吹く子供が少ないと自嘲されていましたが、吹奏楽で求められがちな派手さとは違うファゴット本来の魅力はしっかりと伝わりました。

地味に思われがちなファゴットの魅力を広めるためにも、このような演奏を1人でも多くの人に体感してほしいと思いました。

委嘱作品も素晴らしく、ファゴットに名作が誕生する瞬間に立ち会えました。本当に素晴らしい演奏会で、ぜひまた聴きに行きたいと思いました。

私も早くファゴットが吹きたい、ファゴットアンサンブルを組んで演奏したいと刺激になりました。素晴らしい演奏会をありがとうございました。

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Written by みやだい

ファゴット一眼レフ風景写真が好きな「みやだい」です。旅行、猫、「欅櫻」も好きです。


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