【小ネタ】「バスファゴット」?「コントラバスファゴット」?検索意図を考える
今回はちょっと変わった視点から書いてみます。
ファゴットに関係する検索ワードを色々と見ていると、
- バスファゴット
- コントラバスファゴット
という単語を何度も見かけることに気付きました。
それらの検索意図を考えてみると、
「バスファゴット」 → (ファゴット自体がバス音域を含む楽器ではあるが)相対的に「低い」という意図で「バス」を付加しているのではないか
「コントラバスファゴット」 → コントラバスの音域のファゴットという意図ではないか
これらのような呼び方は一般的ではなく、おそらく「コントラファゴット」を意図しているのだと思います。
最近はGoogle検索などではAIによる回答もされますが、そこでも正しくない解説が出力されていて気になったので書くことにしました。
ファゴット属で一般的な楽器は
- ファゴット
- コントラファゴット
この2種類です。
(小型のものや機構が異なるものもありますがマイナー)
「コントラファゴット」はファゴットよりも1オクターヴ低い音を出す、より大きい本体を持つ楽器です。
構造は木部や金属部はファゴット同じような質感で、長い管をコンパクトにまとめるために何度も折り返した独特な構造をしています。
・コントラファゴット(左)とファゴット
主にオーケストラや大編成の吹奏楽で使用され、とても低い音で合奏全体を根底から支えて迫力を増す威力がある楽器です。
呼び方としてコントラファゴット(Kontrafagott)はドイツ語で、英語ではコントラバスーン(Contrabassoon)といいます。
ぜひそんな「コントラファゴット」という楽器を名前と共に覚えて頂けると幸いです。
P.S. 私はコントラファゴットを個人所有して活動しています。ファゴットだけでなくコントラファゴットについてもどんどん発信していますので、よろしければ下記リンクをご覧ください。