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【楽器探究】形がファゴットに似てる管楽器はどのようなものがある?

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ファゴットは2つ折り構造で独特な形をしています。そんなファゴットと形が似ている管楽器はどのようなものがあるかについて、楽器好きとして個人的に分かる範囲でまとめます。

オフィクレイドのイラスト

ファゴットと関係する楽器

バソン

ファゴットは現在ヘッケル式が主流ですが、フランス式の楽器のことを便宜上ファゴットのフランス語である「バソン」という単語を使うことで区別する傾向があります。

演奏するパートとしてはバソンはファゴットと同一の存在ですが、見た目は大まかにはよく似ていますがキーシステムや素材が異なっています。同様にクラリネットにとってもエーラー式などが同じような関係でしょう。

バソンはマイノリティーではありますがファゴットとは立場も音域や記譜なども同じです。全体的に少し細身で、ベル部分が一段細くなっていたり金属リンクであるフレンチベルが特徴です。(ファゴットにもこのタイプのベルは存在します)

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コントラファゴット(LowC)

通常のコントラファゴットは最低音がBbであり、上端で下向きに折り返した大きなカーブが印象的です。それとは別に管が少し短い「最低音がLowC」までの楽器が存在し、これがファゴットに似た形状です。

それはファゴットのように、木製のベルが上端でそのまままっすぐ上を向いているため、まるで「一回り大きいファゴット」のように見えます。ただLowBbの楽器の先端部を短縮した構造であり、厳密にはファゴットとは相似的な形状ではありません。

かつては背の高いLowAの楽器(アドラー等)の替えベルとして「LowCベル」が付属しているケースが多かったですが、近年は古い楽器が残るのみであまり見かけなくなりました。

(参考URLを探し中)

※この他にファゴッティーノや古楽器ドゥルシアンなどもありますが割愛します。

ファゴットと関係しない楽器

オフィクレイド

チューバの前身とされているキー式の金管低音楽器です。サクソフォーンのような雰囲気の金属製の管体に、ファゴットのような底で2つ折りのアップライトベルの形状であり、大雑把にファゴットに似た雰囲気を感じます。

よく見るとボーカルがある側はファゴットとは左右逆になっています。音域は現在の(吹奏楽でイメージする)チューバよりも高めで、そのパートはF管のチューバで吹くことが多いように思います。

個人的には幻想交響曲のイメージが強いですが、想像以上に柔らかい音色です。珍しい古楽器の一種ではありますが、近年はチューバで代用せずオフィクレイドを使うケースが増えているように感じます。

・オフィクレイドのイラストオフィクレイドのイラスト

サリュソフォーン(特にアルト~バリトン)

ダブルリードで吹く金属管を持つ木管楽器の一属に「サリュソフォーン属」があります。そのうちファゴットに近い音域のアルト、テナー、バリトンは2つ折り構造でその形状もよく似ています。

まるで少し小型の金属製のファゴットといった感じがします。バスやコントラバスはさらに巻きが増えて大きくなりますが、斜め構えでベルが上端に開いている雰囲気もどこかファゴットに似ています。

元々野外バンドでオーボエやファゴットを置き換える事を意識していた事も要因かもしれません。いずれも非常に希少な楽器であるため現在ではなかなかお目にかかる機会はありません。

・コントラバスサリュソフォーンのイラストサリュソフォーンのイラスト

バスリコーダー

アルトリコーダーのオクターヴ下の長いリコーダーで、メーカーによりますがファゴットのようなボーカル(吹込管)を持つ構造です。本体は下向きの真っすぐの管で2つ折りではありませんが、全体の雰囲気やサイズ感がどこかファゴットに似ています。
(実際にファゴットを「バスリコーダーに似てる楽器」と言われた事あり)

材質も木製だったり、プラスチック製でも黒や茶系でジョイント部が白系であることも似ていると感じる要因です。管体に指孔が空いているのが基本で一部がキーになっている雰囲気も似ています。

ただリコーダー属の特徴としてサイズに対して音域はそこまで低くなく、ファゴットの開放Fぐらいが最低音だったりします。それでもオルガンのような素朴で豊かな響きが魅力的です。

昔のバスクラリネット

現代では見られませんが古楽器を調べると、ファゴット以外の木管低音楽器でもファゴットのような底で折り返す2つ折り構造が採用されていた例があり、バスクラリネットもその1つです。

アドルフ・サックスがバスクラリネットやサクソフォーンを開発する前は、長い管を扱うために2つ折り構造がよく用いられていたのだと思われます。(ベルが上まで来ないタイプではバスオーボエなどもあり)

この楽器は現代の「ロング管」と同様に最低音が低い管であるはずです。写真を見るとファゴットのようなジョイント構成だったり管体が膨らんでいたり、両手の親指で操作するキーがあるのが分かります。

おわりに

いずれも遠目にはファゴットに関係する楽器かな?と連想させるような形状が似ている楽器たちを紹介しました。全て低い音域の楽器で、シングルリードだったり金管楽器もありました。

結果的に古い楽器に多く、歴史は大まかにはファゴット型からサクソフォーン型に変化していることも感じます(コントラフォルテ等も)。その辺りもいずれ考察してみたいです。

・ファゴットのイラストファゴットのイラスト

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