アルメニアンダンス・パート2のロリの歌のLowDb-Ebトリルは不可能ではない

作成:   更新:   カテゴリ:音楽-管弦楽・吹奏楽

このトリルは不可能?


吹奏楽の名曲アルメニアンダンス、そのパート2の3曲目「ロリの歌」の冒頭に2回、ファゴットの1stと2nd両方にLowDb-Ebのトリルが出てきます。
アルメニアンダンスパート2・ロリの歌のファゴットのトリルアルメニアンダンスパート2・ロリの歌のファゴットのトリルそのままやろうとすると左手の親指と小指の両方を同時に隣のキーにスライドさせる形になり、とても円滑には演奏できず、ファゴットで困難なトリルの1つです。ファゴットをここまで活かしてくれる理解のあるはずのリード氏がなぜ通常では不可能なトリルを書いたんでしょうね(^^;)しかも他にトリルをやっている楽器はありません。

過去4回演奏した時は指揮者にこのトリルは不可能だと訴え、1stはEb、2ndはDbの伸ばしに変え、トリルは誰もしない時とバスクラに代わってもらう時もありました。(コントラファゴットでもこの音域のDb-Ebトリルはリングキーがない関係で難しい。自分のコントラにはEb替え指キーがないし。)

方法がないか調べて試す


そこで国際ダブルリード協会(IDRS)の運指表を調べてみました。
http://www.idrs.org/resources/BSNFING/TRLL/HCX2_DX2.HTM
上記ページに以下のように書かれています。

──────────
Eb-tr Db-wedged
x x x | x x x F
    E
 C D
──────────
"Prepare a wedge of wood, cork, plastic or cardboard."
直訳:木、コルク、プラスチック、段ボールなどの「くさび」を用意する

つまり、LowDbキーを何かでこじあけた状態にしてLowCの運指に小指Ebキー開閉でトリルをする、ということです。

そういえばどこかでSUICAなどのカードを挟んでやったということを聞いたことがあるのを思い出しました。そこで実際にやってみました。
ファゴットのLowDbキーにカードを挟んでトリルファゴットのLowDbキーにカードを挟んでトリルちゃんとトリルできました!!聴いたことない音同士のトリルなのでなんだか新鮮です(笑)。

そしてカードはいつ外すか。2回目のトリルの次のフレーズがこの状態のままだと音程、音質がおかしくなるので、フェルマータの休符の間に目立たないようにこっそりと抜くしかないですね。またはそのフレーズの最初のEbを左手だけで吹いて右手で外すとか。

終わりに


こんな感じでなんとかこの部分のLowDb-Ebトリルはできることが分かりました。カードはクレジットカードみたいに印字部分がデコボコしていると管やタンポにその跡がついてしまいそうなので、SUICAなど完全に平面のカードが良いと思います。こじあけることでキーのバネがおかしくなるかもしれないので、装着時間はなるべく最短に留めたいですね。

P.S.フルートにも似たような通常では不可能なトリルがあるみたいです。前回の演奏ではテープでキーを固定して演奏していたようです。





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