新入生必見、先輩も要確認、顧問にも知ってほしい!ファゴットを扱う上で重要な3つの注意点
ファゴットで豊かに生きているみやだいといいます。
4月になり吹奏楽部、管弦楽部で新入生が入る時期になりました。そこで改めてファゴットの扱い方のおさらいをしてみます。特に置き方について重要な3つの注意点があります。
※2024/11/20 構成を改善して再編しました。
注意事項
立てかけは原則禁止
1.角への立て掛けは原則禁止。倒れて破損します。
地面から滑ったり、うっかりぶつかって倒れるリスクがあり、長い楽器のために衝撃は大きいです。木が割れてしまった場合の修理は困難かつ高額になります。
ベル側に水を流さない
2.水分がたまった状態では、ベル側の管に水が流れないようにする。
結露した水が流れて良いのはボーカルから底のU字管辺りまでです。楽器を持ったりひざの上に置く時もベル側を下に向けない意識が大事です。
横にするときは水を抜いてから
3.椅子や机に横に置くときは必ず底にたまった水を抜く。防水加工になってないベル側の管が腐ります。
水を抜くには底のU字管を外すか、分解してダブルジョイントを逆さにして細い管側から水を出す方法があります(水がC#トリルキーに入らないように注意)。またボーカルは鋭くて危ないので外しましょう。
この作業には時間がかかりますが、それが正しい扱い方です。あまり急かさないで上げて下さい。
スタンドがあると良い
これらはファゴットを扱う上でとても重要な基本事項です。先輩がやってしまっている事もあるでしょうが、これを機会にぜひ直して下さい。
ファゴットは高い楽器ですので壊したり腐らせたりして弁償することにならないよう、正しく大切に扱いましょう。
この手間を軽減するのが「スタンド」です。様々な製品がありますが、ハーキュレスのバスクラリネット/ファゴット兼用のスタンドが比較的安価で入手できます。
HERCULES(ハーキュレス/ヘラクレス)DS561B【BASS CLARINET / BASSOON】【バス・クラリネット/バスーンススタンド】 |
・ファゴット用の別のスタンド(リーズンスタッフ製・コンパクト軽量・約3万円)
おわりに
顧問の先生はファゴットはこういう手間のかかる楽器だという事をぜひ理解してあげて下さい。
ファゴットは大切に扱えば長く使える楽器です。大修理をしたり買い換えたりするととても大きな出費になりますので、ぜひ大切に受け継いでいって下さい。
ファゴットで豊かに生きている人間として、ファゴットが正しく使われることで教育現場で音楽が楽しく豊かなものになることを願っています。