【動画紹介】クラシック以外のファゴット演奏 ~ ブルースやジャズの可能性
ファゴットによるクラシック以外の演奏の動画を3つ紹介します。
・イメージ
One More Blues - Robert Ronnes
■D.Lahey- "One More Blues" For Bassoon Piano Bass and Drumset.Rønnes.Bassoon.avi
ファゴットによるブルースの演奏です。ファゴットらしいのどかな音色感に、クラシックでは無いようなどこか気だるさも感じられる雰囲気で味があります。
ヴィヴラートやピッチコントロールなど多彩な表現が詰まっていて、まるでサクソフォーンのようにメリハリがある演奏です。ファゴットが持つ表現力の幅広さを感じさせます。
(ちなみに木製ボーカルで演奏しているようです)
March Past - Quadriga Bassoon Ensemble
■March Past (arr. for bassoon quartet)
ファゴット四重奏とドラム(ブラシで叩く)による演奏、リズミカルなビート感とスウィングでとても軽快でノリが良くて大好きな曲です。ドラムの先導でメロディー、ハーモニー、ベースをファゴットが担っています。
ファゴットの持つ軽快さと滑らかさが活きるようなジャズ系統の演奏で、音域が高い部分もあり速い動きも見事で、とにかく聞いていて楽しくなります。ファゴットでこんなにワクワクさせられる曲もあることを知って欲しいです。
TAKE FIVE - Camaleon Bassoons
■TAKE FIVE played by Camaleon Bassoons
個人的にファゴット×ジャズの名演奏と思うものの1つがこちらです。ファゴット四重奏によるジャズの名曲TAKE FIVEの演奏、ファゴットでしっかりジャズらしい奏法をしていて初めて聞く人は驚くと思います。
とてもアグレッシブでメリハリがあり、洗練された表現力あふれる演奏がとってもクールで、中間部も滑らかさに色気を感じさせます。クラシック的な演奏ではこれほどの雰囲気は出せないし、ジャズ系統にもファゴットの表現力の可能性を感じさせる演奏の1つです。
おわりに
ファゴットとしては普段は馴染みのない新鮮な演奏に聞こえたと思います。これらのようにファゴットはクラシック以外でも活躍できる表現力のポテンシャルが十分あると感じさせます。
ファゴットの魅力を知ってもらうためにも、ぜひ幅広いジャンルに広がって欲しいと願います。