【演奏荷物改善】(3) ファゴット単体・スタンド有で練習の所感
腰痛をきっかけとした演奏荷物改善、第3弾はファゴット(スタンドあり)を持って練習に行った時の所感について書きます。
はじめに
第1弾の記事では基本荷物(財布など必需品)を従来のトートバッグから小型軽量のサコッシュに移し、そこから溢れた荷物は楽器ケースポケットや軽量のナップサックも使う、ということになりました。
今回は荷物改善後に「ファゴット(スタンド有)」パターンで実際に練習に行った時の所感を書きます。
装備の前提
荷物の装備全体としては、
- サコッシュ(基本荷物)
- ファゴットのケース
- ナップサック(譜面台、スタンド、水入れ・工具等入り)
の3つになります。
・荷物全体像
ファゴットのケースはJDRライトケース(セミハード)を使っており、持ち方はショルダー、手持ちの2-WAYです。少し古いケースであり近年はリュック対応のケースも多いですが、これは軽いためショルダーでも負担感がかなり少ないです。
ですが駅のホームでの電車待ちや電車内などでは体への負担が蓄積していくので、その都度肩から降ろすようにしています。
※近年で同レベルの軽量ケースは"Tutti Fagotti"のギグバッグ(ソフトケース)があります。
スタンドはリーズンスタッフ製で軽量(約800g)かつコンパクトなものです。私の場合はスタンドも必携としています。
持参した所感
ナップサック自体はこのようなものです。薄くて軽い素材です。これにスタンドや譜面台などを入れます。
・ナップサック
第1弾の記事で書いた通り、基本荷物を中心に約1kg減量できていることもあり、荷物全体が軽くなった気がしました。少なくとも朝の時点では、駅のホームで全ての荷物を肩に掛けた状態でもそれほど辛くは感じませんでした。
ナップサック単体は40gと非常に軽量で、体感的にも思ったより軽かったです。ファゴットが左肩なので右肩で脇の下に挟む形で掛けていますが、トートバッグと比べて存在感が薄くなりました。
・ナップサックく肩に掛けたイメージ(鏡)
電車内で立っている時は負担軽減のために楽器を左肩から降ろしますが、ナップサックは右肩に掛けたままでもその動作に干渉しないし、そのままでもそれほど重さの負担を感じないためそのまま肩に掛け続けることにしました。
ナップサックに物の出し入れ(コンビニで買う昼食等)は、リュック紐を兼ねている巾着構造を開くために少し手間取りますが、それほど頻繁ではないので問題ないでしょう。
ナップサックの中には100均(セリア)のメッシュバッグ(持ち手付き)を入れており(ナップサック上の持ち手に引っ掛けて落ちないようにしている)、水入れ等小型の物が分類できて便利です。これも良いアイデアでした。
4つある紐を束ねるために100均(CanDo)のショルダーパッド的な物(厳密には水筒用ベルトの保護パッド)を付けていますが、固定されていない為にずれやすいと感じました。これは後に細身のベルト用のショルダーパッドに置き換えて改善しました。
・ナップサックを束ねる(改善後)
ただナップサックは少し周囲にぶつやりやすいと感じました(トートバッグほどではないが)。これは前述のベルトパッドがずれやすくて回転して体裁が変わってしまう事も影響していそうです。そのためショルダーパッドをクリップで固定することにしました。
電車等で座る時は、肩に掛けたまま膝の上に置く感じになりますが、大きさによるスペースの問題や形状による体裁の悪さは感じません。重さを肩でも少し分散しているので膝の負担も大きくありません。
今までのトートバッグは地面に置くと腰をかがめて負担になるし、電車内等で床に置いたものを膝に置くことにも清潔面で抵抗感がありました。ですがナップサックならば地面に置かないので清潔だし腰に負担もかかりません。
・荷物全体像
所感
体感的に軽くなっている上に、サコッシュと同様に腰を上げ下げしなくて済むため腰への負担が少なく、地面に置いた時の汚れ問題も解決しています。物理的・心理的共に改善しました。
ナップサックは軽いし形状がフレキシブルで結構容量があるのが良いですね。紐の固定だけ対策が必要でした。総合的に使い勝手が良くて良い選択肢でした。
・ナップサックを広げた図、容量が大きい
さらに帰宅した感じた事は、今まではトートバッグから譜面台など演奏荷物を取り出す作業が必要でしたが、ナップサックごと置けばそれで終わり!で片付けが楽になりました。
ナップサックは軽いし強度が気になりますが、譜面台(ケース込み約700g)+ファゴットのスタンド(同約900g)+αでは今のところ特に問題は感じていません。破ける可能性は0ではないので様子を見ますが、安価かつ入手しやすい製品のため交換しやすいのも良いです。
おわりに
ファゴットとスタンドを持って行く場合、軽量でフレキシブルなナップサックを使うことは腰痛対策にも心理的にも良い選択肢でした。
スタンドが必要だとしても、ファゴットもさらに気軽に持っていけるようになりそうです。
※この記事を書いた時点では、ファゴットはこの装備が確定形です。
(第3弾・終)
◆この先は演奏荷物のさらなる軽量化の検討や、コントラファゴットのスタンドの試行錯誤について連載していきます。
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