DENSOON ~ サックスの指で吹けるファゴット・兼デジタルデバイスがすごい
最初にこちらのインスタ動画を見つけました。ジャズバスーン奏者のポール・ハンソンが演奏していてまた斬新なことをしてくれているのかなと思いつつ、楽器の様子が何やら異なります。
https://www.instagram.com/reel/DXGvSLKCt8g/
ファゴットに何か装置が付けられていて、特に左手の指キー群は指の位置とトーンホールの位置が分かれています。Bassoonをもじった"Densoon"(デンスーン)と呼ばれているこの楽器は一体何なんでしょうか?
そしてこちらの方の解説:
https://www.instagram.com/reel/DFpZPg1tKER/
どうやらファゴットのアコースティックな構造(リードと管体で音を鳴らす)と、シンセサイザーのコントローラー(デジタルで音を鳴らす)としての機能を合体させた楽器のようです。
リードが付いてるのがアコースティック用で、その横の吹き込み口がシンセサイザーの発音入力用でしょう。直接抑えるトーンホールは全てキーになっています。
この動画は一見すると「ファゴットのG管相当」の指になっていますが、運指はリコーダーやサクソフォーンがベースになっています。つまりは「サックスのC管相当」の状態です。
ファゴットのLowF(右手小指までを抑える)の運指でCの音がアコースティックな音で出ています。それは最初のポール・ハンソンの動画と異なりますね。
つまり実際に押さえる運指と、設定調ごとのキーパッド開閉の対応関係も「アコースティック演奏でも」変えられるのでしょう(!)。これはすごいことです。
https://www.instagram.com/reel/DIOKMkSqaAZ/
こちらの動画では、サックスのC管としての運指で吹いているのが分かります。それでファゴットのアコースティックな音が出てますね。さっきの動画よりオクターヴ低くなっていて音域(調=キー)の設定が変えられるのが分かります。
サックスとファゴットでは機構が大きく異なるし、基準の音が半オクターブずれてても「サックスの運指」と「ファゴットとしてのキー開閉パターン」が変換されている感じです。
実際にファゴット吹きが吹く時は混乱しそうですが、サックス吹き等の人が吹くにはファゴットの音での演奏がしやすくなります。このようにファゴットを演奏しやすくすることが目的だと説明されています。
↓YouTubeでも説明がありました。
■The official densoon revelead
3:15~はデジタルデバイスとして演奏している姿も見られます。これは管の中の音ではなく、MIDIなどの電子音としてスピーカーから出しているはずです。全てがキーなので運指パターンの組み合わせで出す音が判断できるわけですね。
ウインドシンセ的なデバイスをファゴットに適用するのは無理だと思っていましたが、こういう形で実際に存在している事に驚きました。ウインドシンセやデジタルサックスの類よりすごいのは、ファゴットのアコースティックな演奏手段も兼ねていることです。
恐らく楽器自体は重たいし価格も高いとは思いますが、教育用やマルチリード奏者用など「ファゴットの音色」に手軽に親しむためのステップになる可能性のある楽器です。
"Densoon" というテクノロジーを駆使した新しい楽器、とても斬新な構造で熱心に開発された楽器だと感じます。ファゴットの認知度を上げたり魅力を知ってもらう手掛かりになると良いですね。
※早期更新優先で後で記事体裁を整えます。









