ファゴットは演奏し甲斐・広め甲斐がある!ラジオでファゴット特集
4月28日放送のラジオ番組「SONAR MUSIC」で「謎楽器探訪:ファゴット編」と題してファゴット特集がありました。ゲストに石川晃氏を迎えてファゴットについて紹介しており、ファゴット吹きとして共感できることばかりで楽しく拝聴しました。その感想を書いていきます。
・番組を通知するツイート
4/28 (Thu) #sonar813 #jwave
— SONAR MUSIC (@SONAR_MUSIC_813) April 28, 2022
TODAY’S THEME
『謎楽器探訪:ファゴット編』
人気シリーズの謎楽器探訪。今夜はファゴット編!
知られざる、ファゴットに魅力に迫る2時間。
GUEST
-石川晃(ファゴット奏者)#radiko で聴く️https://t.co/KmqYcw4haX pic.twitter.com/5rnnryHudp
ファゴットの知名度
ファゴットについて話題にする時ばまず知名度の問題に直面します。木管楽器、ダブルリード、2つ折り、薪束といったお決まりの説明が必要になります。
ファゴットの音はドラえもんやクレヨンしんちゃんなど子供用のアニメで良く使われています。生演奏があったように「チコちゃん」の縁側コーナーでも使われています。
そのような素朴な音色による優しさ・コミカルさの表現といえばファゴットが随一で、誰でも幼少期からその音が刷り込まれているはずです。しかしそれがファゴットだと結びつかないのが現実です。
でも実際にファゴットに触れる機会があればその特有な心地よさから好きになる、そういう楽器なのだと再認識しました。改めて演奏し甲斐も広め甲斐もある楽器だと思いました
どうしたらファゴットの魅力が伝わるか?
思うにいわゆるバンド(ポピュラー、ロック、ジャズ等)のような1つ1つの楽器の音がソリッドなアンサンブルと比べて、クラシックのファゴットのような溶け込む、寄り添う、響きを増す、という役割はたしかに分かりづらいです。
吹奏楽や管弦楽でも校内向けや街中のようなコアな客層ではない「表向き」の選曲としては元気な曲を演奏することが多く、トランペット、サックス、ヴァイオリンなど「花形楽器」に注目が集まりがちです。
ファゴットに限らずそういう一見地味な役割の魅力の認知を広げていくことが課題なのではと思います。クラシック自体の課題でもあると思います。実際やってみるとこんなに楽しいのに!
ファゴットの場合はとにかく単独の音を間近で聴くことが効果的だと思います。そういう機会を増えればいいなと思います。
・Myファゴット
ファゴットを始めるきっかけ
トークにもあったように大体の人は吹奏楽部でファゴットを始め、他の楽器を希望していても結局良く分からないファゴットになる場合が多いという現実があります。
私も楽器の希望はあやふやでサックスを希望していましたが溢れてしまい、残った楽器からファゴットを選んだ経緯があります。結果的に大いにはまって無くてはならないものになっています。
ファゴットを始めるにあたっては、吹奏楽部では少子化で楽器が余っている現実からむしろ今はチャンスで、大人では楽器店で借りつつレッスンを受けるという事が紹介されていました。
私の周りでは別の楽器からファゴットに移った例ではトロンボーンやサックスだった人が多いです。何度か相談を受けた事もあり、意外とファゴットに興味を持っている人はいると感じています。
ファゴットは本当に高いのでいきなり楽器を買って始めることは厳しいですよね…、もし少しでも興味と機会があったらぜひ体験してみることをお勧めします。最初に音を出すのは本当に簡単ですよ!
ファゴットと性格
ファゴットを担当するに至る経緯の話もちょっと面白いと思いました。石川氏は怖い先輩がいないからという話でしたが、変わったことをしたい、新しいことをしたい、競争率が低いなど、やはり少し変わった性格の人が多いのでしょう。
(私もある先生から「変な人」と言われていますが誉め言葉だと思っています・笑)
ファゴットはアンサンブルの中ではつなぎ役で、クラリネットとオーボエなどが混ざるようにする事などから温厚な人格が多い、奏者皆仲が良いという話がありました。
私もどちらかというとそういう性格で、目立ちすぎるのも好きではないし、周りを引き立てるのも嫌いではないです。慣れないソロがたまに出てくると身構えてしまいます。
調和を重んじるのは、元々そういう正確な人は合っているのでしょうし、吹いているうちにそうなっていくのでしょう。知名度が低い「ファゴットを広めたい」という一致した想いがあることも仲間意識を強めます。
・ケース内のファゴット
終わりに
ファゴットを良く知らない人でも、実際にその音を聴いて嫌いという人はあまりいないのかもしれません。柔らかくて心地よくて、管楽器の中ではちょっと異端的なので新たな発見になるのでしょう。
アンサンブルに溶け込む心地よさははまったらやめられません。自分たちではこれほど魅力的だと想いってる楽器、演奏自体は楽しいし、演奏の場は沢山あるし、広めるための余地は大いにあり、とにかく飽きることはありません。
最初のきっかけは難しいかもしれませんが、本当にやりがいがある魅力的な楽器です。ファゴットに触れる機会が増えてその魅力の認知度が上がっていくといいなと思います。
今回はファゴットの魅力について改めて感じるきっかけとなりました。ファゴットを特集して頂きありがとうございました!
今夜はファゴット特集!デカイ!カッケー!!! #sonar813 pic.twitter.com/WOPG62Jfne
— AKKOGORILLA/あっこゴリラ (@akko_happy_b) April 28, 2022
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