Lupophone(ルポフォン)のCDを聴いてみた

        音楽-管弦楽・吹奏楽    コメント(1)

以前演奏したアルプス交響曲ではヘッケルフォーンが使われていましたが、その関連楽器にLupophone(ルポフォン)があります。珍しいその楽器のCDが出たので音の感想を書きます。

スポンサーリンク


Lupophone(ルポフォン)について

聞き慣れない楽器名ですが、LupophoneはWolf社によるBass OboeHeckelphoneの改良型の楽器。Wolf社はContraforteやバロックファゴットなどの古楽器や子供用楽器、僕も所有するFagottino等の珍しい楽器を製作している意欲的なメーカーです。

【関連】Wolf社のLupophoneのページ

Lupophoneはアルプス交響曲で指定されるヘッケルフォーンの譜面に最低より低い音が出てくる問題、ヘッケルフォーンの管が長すぎて吹きづらい問題などを解決すべく開発された新しい楽器です。そのCDが出ていてずっと気になっていたので先日購入して早速聴いてみました!

・CD「ルポフォン~新種のバス・オーボエの可能性に迫る~/加納律子 他」/diary_picture/201403/005.jpg

スポンサーリンク

Lupophoneの音色についての感想

イングリッシュホルン、バスオーボエの芯の鋭さを緩和したソフトな音色、ふわっとしている。バスオーボエより音が太く、エネルギーがあり、豊かな柔らかい大きな響きをまとっている。二者を比べるとバスオーボエが相対的に素朴な民族的な音色に思える。

ヘッケルフォーンに良く似ているがそれほど芯が強くなくさらに柔らかい気がする(リード次第?)。ヘッケルフォーンほどガリガリいわない印象(解説に書いてあった、リードが小さい影響かも)。高いA以上の音がクラシカル(ジャズ系でない)のサキソフォーンによく似ている。開放運指ほどサックスに近い。キーを閉じるほど独特の木質的な厚い響き、ターロガトーみたい。強めに表情つけるとサックスのようなブリブリ感が少しだけ現れる。ファゴットより芯は強くて存在感、主体性が強い。構造や音域が近いファゴットとは印象が全く違う。

短くまとめると、
・オーボエ属の低い楽器とサキソフォンの中間
・ダイナミクスを押さえた細めの音の上品なアルト、テナーサックス

言葉での表現は難しいのですがこんな感じでイメージできますでしょうか…。オーボエの鋭いイメージとは違った、ふわっとした優美でダイナミックな響きが魅力的なテノール音域の楽器。不思議なのは高音域はどこかサキソフォーンに近い印象であること。楽器の管がある程度の太さに達しているからシングルリード的な音色になっているのかもしれませんね。

終わりに

バスオーボエ自体もあまり聴いた事がなかったのでそれらのデュオがあって貴重なCDでした。日本にどのぐらいあるのか分かりませんが、Lupophoneはいつかアルプス交響曲で聴いてみたいです!あとせっかく持っているFagottinoも何か活かしたい…と刺激にもなりました。

こちらからCDが購入できます:

【関連】Wolf社のLupophoneのページ


スポンサーリンク

記事へのコメント

コメント(1件)

[1] 通りがかり  2015/06/16(火) 00:24

本題とは関係ありませんが、「ルポフォン」というネーミングが面白いですね。
開発者はWolf つまり「オオカミ」
ラテン語でオオカミはlupus です。
イギリスの思想家ホッブスThomas Hobbes 1588-1679 に「人間は人間にとってオオカミである」Homo homini lupus. という言葉があります。

コメントを投稿

※絵文字は対応していません。

名前(*)

コメント(*)

(*)入力必須