Glissotar ~ 弦楽器のようにコントロールできる新しい管楽器
2024年に発明という新しくて面白い楽器の動画を見つけました。
・イメージ
■Introducing the Glissotar
"Glissotar"(グリソターと読むのかな)という楽器、まるで弦楽器のようなピッチコントロールの木管楽器!従来の木管楽器にはない発想の構造でとても斬新です。
名前の通り「グリッサンド」(厳密にはポルタメント?)ができるので、ヴァイオリンなどフレットレスの弦楽器みたいな自由にピッチを作ることができます。
演奏を聴くとクロマティックな演奏も想いの他スムーズですね。まるで普通にソプラノサックスを吹いているような演奏。もちろん慣れは必要だとは思いますが。
構造は一般的な木管楽器と比べてとてもシンプル、縦に溝が入っていてベルトのような部分を上から押さえていくとそこまでがふさがった結果ピッチが下がっていきます。密着を実現しているのは磁石のようですね。
シンプルな構造の割に音を作るのがかなり自由な楽器で、それが難しさでもありますがとても可能性がある楽器だと思います。フルートやオーボエ等にも応用可能な構造とのことです(ファゴットのような長い楽器は厳しそう…)。
木製管なのでソプラノサックスよりも「ターロガトー」というハンガリーの民族楽器の方が近いのかもしれません。スライドホイッスルのような形の楽器と比べても指のポジションが実際の木管楽器に近いのもポイントですね。
設計の発想としてとても興味深い楽器です。常識に捉われない発想は大事だと実感します。今後の動向に注目です。
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