豊かで幅広い優美な響き!希少楽器バスオーボエによる演奏動画を発見
ファゴットのレパートリーの1つにサン=サーンス作曲の「ファゴットとピアノのためのソナタOp.168」があります。個人的に一番好きな曲で、かつてその一部を知人の結婚式2次会で演奏した思い出深い曲です。そしてフランスの作曲家の曲であることから、いつかバソンで演奏出来たらと思っています。
そんな曲をバスオーボエで演奏した動画を見つけました!これがとても素晴らしい演奏で聴き入ってしまいました。バスオーボエはオーボエのオクターヴ低い楽器で、その音色をあまり聞く機会がないためとても貴重な演奏です。
バスオーボエ特有の幅広く豊かでダイナミックさのある優美な響き、本当に魅力的です。ダブルリードの低い音を出す楽器としてファゴットともまた違い、強い芯を持ちながらもふくよかな響きで、オーボエ属の優美さを兼ね備えたとても美しい音色です。
演奏ではそんな貴重な音色を存分に聞くことができます。1楽章のカンタービレ、2楽章の機敏な動き、3楽章の緩急、ファゴットの曲としても大変美しく魅力的な曲であるし、何度も聴き入ってしまいました。本当に素晴らしい演奏を見つけました。
バスオーボエはバリトンオーボエと呼ばれることもあります。バスオーボエが使われる曲としてはホルストの惑星が有名で、土星にはソロがあります。またもう少し太いヘッケルフォーンという楽器があり、R.シュトラウスのアルプス交響曲等で使用されています。
現代曲などで使われているケースを見かけますがとても希少な楽器に変わりありません。これほど魅力的な響きを持つ楽器なのでぜひどんどん使われて欲しいと思います。
P.S. 一度だけバスオーボエと共演したことがあります。ファゴットと同じぐらいの見た目の長さがあり、イングリッシュホルンも小さく見えますね。