その「地獄」に沢山の人がいた ~ 74回目の広島原爆の日と向き合う
昨日は74回目の広島原爆の日を迎えました。
一昨年訪れた広島平和記念資料館では「ノーモア・ヒロシマ」、その言葉の重みを痛感し打ちのめされました。(その時の日記)
・生々しく重苦しい原爆ドーム
・願いを込めた沢山の折り鶴
・原爆死没者慰霊碑
・平和の灯、平和の池、原爆死没者慰霊碑、平和記念資料館
想像してみて下さい。
* たった一発の爆弾で都市の全てが灰燼に帰し、14万人以上が死亡(内7万人が即死)した
* 地上温度が3000~4000℃(太陽表面より熱い6000℃という情報も)にもなり、熱線を直撃した人は蒸発した
* ほぼすべての建物が倒壊して人々が押しつぶされ、飛び散った無数のガラス片が突き刺さる
* 危険な放射性物質を含む黒い雨が降る
* 周りにはとても見ていられないような姿になった人たちがもがき苦しんでいる
実際にその「地獄」に沢山の人がいた。私はとても強いショックを受け、暗い館内でこっそりと何度となく涙を流しました。
戦争反対、核兵器廃絶、そう言うのは簡単ですが、平和を語る上で必要なのは何が起きたかを知る事と想像力です。どんなに平和を願っていても、原爆ドーム、広島平和記念公園、平和記念資料館を訪れないと分からないことがあります。生々しくて直視したくないようなこともありますが、核兵器がいかに悲惨なものであるかを自らの目で確かめて感受してほしい。世界中のできるだけ多くの人がここを訪れてほしいです。
原爆の非人道的さ、想像を絶する悲惨さを伝えるのは唯一の被爆国である日本にしかできません。しかし日本は核兵器禁止条約に批准・署名していませんが、本当にそれで良いのでしょうか。こうしてる間に核兵器の恐ろしさを何もわかってない世界の国々は核開発をどんどん進めています。原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と書かれていますが、この願いを実現するには、日本人が行動する他ありません。1人1人が関心を持ち行動する必要があります。
・原爆死没者慰霊碑「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」