東日本大震災から11年を迎えて~風化させない・関心を持ち続ける
昨日は東日本大震災から11年目の日でした。毎年誕生日(3月6日)直後のこの日が近づくと震災のことを思い出して気分がそわそわしてきます。
昨年は10年目を迎えて、東京で被災した時のメモをブログに書きました。改めて読み返すと、翌月にもM5クラスが1日5回は起きていた事、9か月後にもまだ大きな余震が続いていた事など、規模の大きさを改めて思い起こさせます。
・震災体験のメモをまとめたブログ
改めて読んでみると、あの時の切実さはどうしても忘れていく一方だと実感します。何の役に立つかわかりませんが、こうやって記録を公開することも風化を防ぐ一端を担うのに大事だと思っています。
そして今のほとんどの小学生とそれ以下の年齢の子供たちは震災を直接経験していないことになります。震災の記憶とその教訓を最大化すること、これが課題なのではと思います。
2019年に宮城県の被災地2か所を訪れたことは自分にとって忘れられない経験です。現地でしか感じられない直接的な複雑な感情があり、悲惨さと教訓を後世に伝えていかないといけないと強く思いました。とても意義深い体験でした。
・被災地を訪れたブログ
今後も東北の被災地の様々な場所を訪れたいとずっと考えています。当時行けなかった女川や気仙沼から先の三陸鉄道沿線も訪れ、現状を現地で体感し伝えていきたいです。
11年経っても未だ原発の問題も続いており、今も3万8000人以上が避難生活を余儀なくされています。関係者の方々の尽力にも関わらず、汚染地域の復興の問題、汚染水の問題、デブリの問題など課題は山積みのままであり悩ましいです。
関連して最近ではロシアがウクライナに侵攻し、チェルノブイリ原発を占拠したり他の原発に攻撃したりして原発が戦争に巻き込まれるという驚くべきことが起きています。原子力の危うさが改めて浮き彫りになっていて大変心配な状況が続きとてももどかしいです。
未曾有の大災害・東日本大震災が残した広範囲の物理的、心理的な爪痕はそう簡単には消えないでしょう。東京で経験した私にとっても人生の転換点であり、これからも一生向き合うことになるでしょう。
震災を知らない世代が増えどんどん「過去のもの」になっていきます。あの経験と教訓はそんな彼らが同じ悲しみを繰り返さないためにも風化させてはいけないし、今後も関心を持ち続け行動していきます。
改めまして、震災で亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。そして被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。希望が続きますように。
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