バソン練習記1~ファゴットとの微妙な運指の違いを覚える、右手薬指が最初の難関
先日購入した中古のビュッフェ・クランポンのバソン、早速練習を進めています!いつかオケや吹奏楽やアンサンブルで吹くことを目指して、練習の様子を書いていきます。
キー配置について
まずは運指の確認をします。各キー配置はこんな感じです。
・左手キーファゴットよりキーが多め。小指キー(上からC#、ウィスパー)がテナージョイントについているのが違いです。
・左手親指キー似ていますがちょっと雰囲気が違います。LowEb,Dbも親指側に来ています。
・右手キーハンドレストはないですがファゴットとほとんど同じ印象です。
・右手親指キーすごくシンプルな印象です。LowEホールとF#キー、右はFキーの替え指キーです。
簡単なスケールから吹いてみる
ウィスパーキーは親指にもあるのですが基本は小指下のを使うようです。親指ウィスパーはC#の時だけ使うようですが何かややこしいので当面忘れることにします。中音Eの時はLowEホールを押すようです。あとはファゴットと同じなので、これでC-durの音階を吹いてみます。
[C]
W ←小指
x x x | o o o
[D]
W
x x o | o o o
[E]
W
x o o | o o o
E ←追加
[F]
W
o o o | o o o
[G]
W
/ x x | x x x
[A]
x x x | x x o
a
[B]
x x x | x o o
c
[C]
x x x | o o o
c
次に、2つの音域のBbは(親指にはないので)薬指のBbキーを使い、さらにLowEホールも加えます。上のBbはCキーではなくAキーというのもファゴットとの違いです。Ebはファゴットでいう左手だけの状態で吹きます。これでF-dur,B-durなどを吹いてみる。
[下のBb]
W
x x x | x x Bb o
E
[上のBb]
x x x | x x Bb o
a E
[Eb]
W
x o x | o o o
そしてF#の運指はウィスパーの他左手はなしで右手の4つだけをふさぎます(実はこれファゴットでも使えます)。これでG-durを吹いてみます。
[F#]
W
o o o | x x x F
息をしっかり入れながら各音のツボを安定させ、スムーズに移行できるように練習していきます。これで簡単なスケールはある程度音は出ました。しかしこの段階では特に中音Gが不安定で、低音G#以下が吹きづらいと感じました。何とか頑張ってもLowEまでが精一杯でそれ以下は全く出ません。最初の難関に当たりました。
右手のポジション問題
右手薬指のGキーを押すときに隣のBbキーを一緒に押してしまいがちであることに気づきました。ハンドレスト付きのファゴットとは違い、手の角度を斜めにする必要があります(そうしないと親指LowEも届かない)。さらに少し指を立てる感じにしないとGキーだけを押すことが難しいです。
・手の角度のイメージ
これで中音G周辺と低音G#以下が少し安定しました。低音はようやくLowCまで出せました。まだ慣れてないので指の間隔と位置に注意しながらかなり慎重に押さないといけない状態です。
映像を観ても、バソンはファゴットと比べて右手の指を結構動かすことが多い印象です。Bbキーは薬指だし、上のDやFでもG#キーを使う。薬指を上に移動したり、小指を広げたりと、定位置からあまり動かさないファゴットと比べてかなり移動します。それで特にGキーを正確に押さないと音にならないので結構シビアです。
キー配置が悪いのか、ポジションに慣れていないだけなのか。本当はBbキーをもっと引っ込めて小さくしてくれればGキーが押しやすいんですけどね…。当面はこれに慣れていく練習をしていきます。
バソン練習機2へ続く。