【演奏会後記】アンサンブル・アルページュ 第19回演奏会(「田園」木管十重奏版) - 演奏会後記|音楽ブログ|みやだい

【演奏会後記】アンサンブル・アルページュ 第19回演奏会(「田園」木管十重奏版)

    演奏会後記

アンサンブル・アルページュ 第19回演奏会を無事終演しました。演奏に苦戦したこともありほっとしています。とても良い雰囲気の演奏会になったと思っています。

・演奏会ホール演奏会ホールホール入り口前本日の催物

自分たちが演奏するのは L.v.ベートーヴェン/交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」(木管十重奏版)です。編成は次の通りです。

  • Flute 1
  • Oboe 2
  • Clarinet 2
  • Bassoon 2
  • Horn 2
  • Contrabass 1

※Bassoonはドイツ語で"Fagott"(ファゴット)と呼ぶことが多いです。

出番がやって来てステージに入るとお客さんがびっしりで驚きました!一般的に客席はある程度間隔があいている事が多いのですが、ほとんど隙間なく埋まっているのは嬉しいです。

・リハのステージ上リハのステージ上

十重奏のアンサンブルで「田園」を演奏するという意欲的な試み、苦労してきましたがあとは練習した事を出すだけ。40分以上と長くてとにかく集中しました。

譜面自体は形式的なものですが、その裏には様々な意識する要素が練習を重ねるたびに湧き出てきて、様々な意識すべき要素が付加された状態で表現・アンサンブルをしました。

「本番には魔物が住んでいる」、本番ではなぜか色々起こるもので、様々なミスがあったのは事実です。それを感じるたびに意識を持っていかれそうになりますが、止まらないように集中し続けました。

本来弦楽器の部分も割り当てられてOFFになる時間がほとんどない譜面の特徴から酸欠になりやすく、それが集中力・対応力を低下させた面もありました。通し練習より苦しかったのは本番の力みもあったのかもしれません。

有名な田園という曲の5つの楽章のそれぞれ異なる場面の情景表現、緊張感と集中力を保ち頑張って演奏し続けました。余裕はなくギリギリを行った感じですが、雰囲気は出たのかなと思っています。

・ファゴットファゴット

ファゴットの事情としては吹き続けによって、特に後半で口の疲れやリードの状態が厳しくなって音の安定感を失ったり、ffでも音量が出しづらくなったりということもありました。なんとかコントロールして保った感じです。

運指も最後まで苦労した部分がありました。2楽章の連符を中心に苦労してきて、前々日の練習で変え指をようやく見つけた事もありました。クラリネット2ndとファゴット2ndは比較的続符が多かったように思います。

オケよりも室内楽の方が1人1人が完全なソロで責任が大きくてどの音も欠けさせられない、長い曲の中で本当に1つ1つに神経を使って集中力を保ちました。

そうしてなんとか最後までやり切りました。最後の音を響かせたあの瞬間の空気感と達成感、大きな拍手とブラボーは忘れられません。色々あったにしても無事終えて安堵しました。

練習段階ではハードで本当に演奏できるのかと不安な面もありましたが、1つ1つ突き詰めてきてなんとか形になって良かったです。反省点は色々あるのでこれからやり取りしていきます。

・カフェでイメトレした日々カフェでイメトレ

ファゴットは原始的な機構から動きの制限が多い楽器で、今回は連符が多かったこともあり替え指を色々と見つけました。意外とできるものだと発見でした。

常に問題に直面して1つ1つ解決していったという感じでした。最初に譜面を見た時と比べてそこに見える光景が全く違います。沢山の事を学んだ機会になったと思います。

田園としても元々強くは意識していなかった弦パートもしっかり意志を持って演奏したことで、今後オケでやる時にも様々な音を意識できるようになっているはずです。この曲をより深めることができるだろうし良い経験になりました。

弦楽器の他編成の曲はしっかり聞くことはできていませんが、ブランデンブルク協奏曲は個人的に好きな楽器のヴィオラが活躍するので良かったです。ご夫婦がソリスト的に演奏する姿は凛々しかったです。

・背後の壮大なオルガンオルガン

久々の「リアル打ち上げ」は楽しい雰囲気でやはり余韻レベルが違いますね。コロナ禍を挟んで3年半ぐらいなかったので、演奏会の後ってこんなに充実感があるのかと改めて感じました。

沢山の関係者のご協力に支えられながらの演奏会であることも感じました。関係者からの様々なエピソードからも、お客さんに親しまれてる演奏会であることを実感できました。

400人以上のお客さんのご来場、お客さんからの様々なリアクションや温かい言葉など、本当に楽しみにしている方が少なからず居るということ、なかなかない事だと思うしとても恵まれています。

管弦楽や吹奏楽と比べて人数が少ない事もあり、1人1人の役割が大きくてより血が通った演奏会になった感じがしました。

亡くなられた元主催者の山内さんの意志を受け継ぎ、今後もこの素晴らしい特別な場が続けていけたらいいなと思います。本当にとても良い雰囲気の演奏会でした。関係者の皆様、ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。

・終演後のロビーからのステージ映像ロビーからステージの映像

アンサンブル・アルページュ 第19回演奏会

【日時】2023年5月6日(土) 13:30開場 14:00開演
【場所】府中の森芸術劇場 ウィーンホール
【入場料】入場無料 全席自由(定員522名)
【曲目】
J.S.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV 1051
L.v.ベートーヴェン/交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」(木管十重奏版、編曲:裵 鍾燮)
J.ブラームス/弦楽六重奏曲第2番 ト長調 作品36
- アンコール -
Take. Nagano/きっと また 会える演奏会チラシ

   

↓拍手ボタンがとても励みになります。


みやだいのプロフィールアイコン

Written by みやだい

ファゴットが好きな「みやだい」です。コントラファゴットやファゴッティーノやバソンも所有。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X → @iadayim



記事へのコメント

\コメントを書く/

※絵文字は対応していません。
※攻撃的、乱暴なコメントはしないで下さい。

名前 (必須)

コメント (必須)