【演奏会後記】アンサンブル・アルページュ 第18回演奏会
室内楽団体「アンサンブル・アルページュ」の演奏会を終えました。
前代表の時代から本当に多くのお客さんに聴きに来て頂いている団体で、有観客としては2019年以来の久しぶりの開催となりました。
・ホール建物前
開場前から受付では驚くほど長い行列を目の当たりにし、楽しみにされている方々の様子を直接うかがうことができました。席は約半分の利用でしたが、今回も沢山の方に聴いていただくことができました。
・ホール入り口前
私はベートーヴェンの交響曲第3番(「英雄」)の第1楽章を十重奏(フルート1,オーボエ2,クラリネット2,ファゴット2,ホルン2,コントラバス1)で演奏しました。そのことを中心に書きます。
今回の編曲版はご指導いただいたハイ先生(クラリネット奏者)のアレンジで、例年の参加者を各パートでイメージして書かれたそうです。
私はファゴットの2ndを吹きました。譜面としてはファゴット、ヴィオラ、チェロ等様々なパートを行き来するもので、正直息継ぎが苦しいぐらいの多忙なパートでした。
・ファゴット
大まかにはファゴット1stのハモリの支えや補強、内声の支え(主旋律を超えない範囲でのさりげない動き)、ベースライン(コントラバスと共に)、という裏方的な役割で、たまにヴィオラなどの主旋律もありました。
最初はこれを本当に吹ききることができるのか…?と思っていましたが、練習を重ねるごとになんとかできそうなイメージが増していきました。他のパートも本来より広い役割があり、様々な異なる苦労があったと思います。
自分たちでの練習や先生のレッスンを重ねて、どんどん周りの音が聴けるようになりアンサンブル意識も高まり、サウンドが整っていくことが感じられました。
・練習風景
そして本番はやはりホールの響きの良さを感じられました。繰り返しありでの約18分の演奏、緊張感の中で本番が一番集中力を発揮できたと思っています。終わってみるとあっという間とも感じました。
全体として色々トラブルもありましたが、オケとは違うこの編成で有名な「英雄」という曲らしいサウンドが出せたのか、本編トリとして楽しんでいただけたのか気になるところです。
・ステージのモニター(終演後)
アンコールは全員で演奏した「きっとまた会える」、長野雄行さん作曲で、過去にも演奏していますが今回の編成のためり再編曲して頂いています。
コロナ禍で人と人が離れ離れになり、アルページュ自体も有客の演奏会ができなかったこともあり、「きっとまた会える」は未来の希望へのメッセージになるのではと思います。
拙い部分もあったと思いますが、これほど多数のお客さんに聴いていただき、沢山の拍手を頂き、温かい雰囲気の演奏会になったと思っています。ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。