吹奏楽のイメージが変わる!世界最高峰の吹奏楽団「ギャルド」の演奏が放映された New!

        音楽-管弦楽・吹奏楽   

昨日NHKのクラシック音楽館でギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の演奏が放映されました。久々にギャルドの演奏を聴いて、吹奏楽・管弦楽を演奏する身としてとても刺激を受けたのでまとめます。

・演奏の様子/diary_picture/202009/001.jpg

ギャルドとは

ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団フランスの軍楽隊で、通称「ギャルド」と呼ばれています。レベルの高い吹奏楽団として知られていますが、団体名が「管弦楽団」となっているのは、弦楽器も備えていて管弦楽編成での演奏もできるようになっているためです。

楽団員のほとんどがパリ音楽院の卒業者で、音楽学校教授を兼務している人も多いです。一流奏者達が作る世界最高峰の吹奏楽団は日本にもたびたび訪れて公演を行い、日本の吹奏楽界に大きな影響を与えています

【参考】ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団 - Wikipedia

/diary_picture/202009/003.jpg引用:ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団 - Wikipedia

過去に来日公演を聴いた感想

2010年の来日公演時にみなとみらいホールでの演奏を聴きに行きました。プログラムはローマ三部作でした。その時の感想メモをまとめます。

  • 思ったほど迫力を感じなかったのは日本の吹奏楽が元気すぎるからだろう
  • ひっそりとした弱音の演奏がとても綿密な響きで安定していて素晴らしい
  • 弦パートのクラリネットの連符がさらっと吹けていて見事
  • 管が苦手な弦楽器風の繊細な表現が素晴らしい
  • サックスが目立たない印象、荒くならずブレンドさせているのだろう
  • 全体的にとても美しくて、安定したサウンド
  • もっと歌ったりアゴーギグ付けるのが好みだが、素人感覚なのだろう
  • 個々が主張しすぎず理性的にバランスを取っている印象

このような感じで日本の吹奏楽のイメージとは異なり、繊細で理性的で安定した演奏にとても刺激を受けていました。CDも購入して聴いてしばらく夢中になったのを思い出します。

・当時の終演後のホール/diary_picture/202009/002.jpg

今回の視聴の感想

配置・編成について

まずは目に入った配置と編成について。

ステージ配置は管弦楽に準じたものになっていました。ひな壇上は管弦楽と同じで、フロアの弦パートは下手側にクラリネット、上手側にサックス、サクソルン・バス、チューバ(確かサクソルン・コントラバスという名称だったと思う)、コントラバスという配置です。チューバは1人ひな壇上にもいます。

フランスということもありファゴットではなくバソンが使われているのも特徴です。コントラファゴットはコントラフォルテという、ヘッケル式の改良型が使われているのも印象的です。ユーフォニアムもサクソルン・バスという似た楽器が使われています。

・バソンとコントラフォルテ/diary_picture/202009/001.jpg

演奏について

今回放映の演奏はカルメンとボレロ。今回もオーケストラのような繊細かつ安定的なサウンドに刺激を受けました。あの艶やかなサウンドがどのように作られるのかとても興味深いです。音程にも不安は全然ありません。

吹奏楽というより管弦楽を聞いているような感覚になります。弦パートがとても艶やかでバランスも大きすぎず溶け込み、クラリネットも弦のような音に聞こえるから不思議です。

ボレロは各奏者がソリストとしての技量が必要な曲ですが、一流奏者達の集まりであり、言うまでもなくそれぞれが大変見事でした。バソンはファゴットに近い響きに感じました。

想像ですが、吹奏楽としてのバランスの都合で大きくなりすぎるのではなく、管弦楽の繊細な全体バランスを意識して、それを表現するように理性的に音を重ねていくようなイメージで音楽作りをしているのではないかと思います。

日本の吹奏楽では個々の楽器の事情で主張した結果音量の大きなサウンドになっていることがありますが、ギャルドの作るサウンドイメージを知ると吹奏楽のイメージが変わります

改めてギャルドを聴くことによって、吹奏楽のさらなる可能性を感じさせられました

・1月の自分たちの演奏会の様子。今後に活かしたい。/diary_picture/202009/004.jpg

まとめ

久しぶりに世界最高峰の吹奏楽団ギャルドの演奏を聴いてとても刺激を受けました。過去にホールで聞いたときの刺激を思い出しつつ、改めて吹奏楽の可能性を感じられました

しかしテレビではなかなか伝わりづらいので、またぜひ生演奏を聴きに行きたいです。漫然とやっている吹奏楽というものがどんなものなのか、本当の素晴らしい演奏とはどんなものなのか、ぜひギャルドの演奏を多くの人が聴いて刺激を受け、吹奏楽がより洗練されたものへ成長していってほしいです。

・ファゴットとコントラファゴットで今後も吹奏楽を追求していきます/diary_picture/202009/005.jpg

P.S. ギャルドといえば「ディオニソスの祭り」。いつかサリュソフォーンを購入して吹きたいと考えています。

・サリュソフォーン/diary_picture/202009/006.jpg

【関連】
クラシック音楽館:N響演奏会 指揮 山田和樹(今回放映の番組)
ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団 - Wikipedia

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