【吹奏楽とファゴット(5)】ファゴットが属するパートについて
吹奏楽でファゴットがどのパートに属するかについて書いていきます。
はじめに
吹奏楽では部・団体によってファゴットは様々なパートに属しているケースがあります。
パート分けは大きく分けたり細かく分けたり、部分的に兼ねていたり、団体によって考え方は様々です。
実際にファゴットはどのパートに属するのが良いのでしょうか?それぞれどんな感じなのでしょうか?
私が今まで学生時代や一般楽団時代に経験した例を中心に書いてみます。
どんなパターンがあるか
オーボエと一緒(ダブルリードパート)
【構成】オーボエ、ファゴット
同じダブルリードのオーボエと一緒の「ダブルリードパート」というパターンがあります。合計人数は2人~6人ぐらいが多いと思います。
何よりもダブルリードに関する情報が共有できることがメリットです。お互いにその事情を理解し合えるので居心地が良いです。
パート練習をしても音域的にも音量的にもお互いを邪魔をしないと思います。オーボエと一緒だと平和で、個人的にはこれが一番いいと感じています。
オーボエとフルートと一緒
【構成】フルート、オーボエ、ファゴット
1.の変形で、ダブルリードが少人数だと他のパートに統合されることがありますが、フルートである場合が多いのかなと思います。
フルートが入ってもパート練習等でもお互いに邪魔しないので居心地は悪くなりません。人数が多くなるので帰属意識が高まり疎外感を感じません。楽器の種類が多いのでパート名はちょっとややこしくなります。
サックスと一緒
【構成】ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス、ファゴット
なぜか分かりませんがサックスと一緒という例があります。共通点はストラップ使用?斜め構え?中低音域?この場合オーボエはフルートと一緒でしょうか。
サックスは人数が多い場合が多く、音量が大きくて音域も広く、一緒では威圧されがちです。パート練習を同じ部屋でやるともはや自分の音が聞こえないし、対向して荒々しい演奏になりファゴットらしさを失う感じがします。
楽器としての存在感が薄れて劣等感、疎外感を感じやすいと感じて、正直これが一番やりにくいパターンでした。
木管低音と一緒(木低パート)
【構成】バスクラリネット、バリトンサックス、ファゴット(、コントラバス)
木管低音楽器(バスクラ、バリサク)で固まるパターンで、コントラバスも加わる場合もあります。この場合バスクラはクラリネット、バリサクはサックスパートを兼ねる場合もありました。
合奏でも席が近いのでやり取りがしやすく、低音的なアイデンティティが強まります。同じ動きが多いので普段から木低セクションの合わせがしやすいです。高校時代はこのパターンでしたが、比較的平和です。
低音楽器と一緒(低音パート)
【構成】ファゴット、ユーフォニアム、チューバ、コントラバス
ファゴット、ユーフォ、チューバ、コントラバスで構成するパート。この場合はバスクラはクラ、バリサクはサックスに行く場合が多いのかなと思います。
結果的にへ音記号パートともいえます(トロンボーンはいませんが)。このパターンは直接経験が無いため感想は割愛します。
ファゴット単独
【構成】ファゴット
団体としてパートを楽器ごと等細かく分ける場合や、全体の人数が多くてファゴットの人数も多い場合にこのパターンがあります。
ファゴットが1人や2人の場合はちょっと寂しい感じにはなりますが、落ち着いてマイペースに練習ができます。ただ1つのパートとして主体的に立場を主張していかないといけないです。人数の割にはパートリーダー会議などにも参加しやすいです。
寄せ集め(オプションパート??)
【構成】ファゴット他少人数の楽器
人数の少ない楽器、特にオーボエやコントラバスと一緒の寄せ集め(各1人ずつ)のパターンも経験があります。
ファゴットのパートナーとしてはどちらもありなのですが、オプション楽器の寄せ集めという感じもしてしまい、アイデンティティ的にはちょっと疎外感があり微妙です。
おわりに
吹奏楽でファゴットが属するパートは様々なパターンがありますが、基本的にはオーボエと一緒が平和かなと思います。やはりダブルリード特有の事情を共有できることは助けになります。
皆さんはそれぞれどのようなパートに属しているでしょうか?ぜひコメントで教えて下さい。