【演奏会後記】プリモ アンサンブル東京 第35回定期記念公演
先日吹奏楽の演奏会を無事終えました。横浜での公演で春と海をテーマとした曲目でした。
普段使用している文京シビックホールほど響きすぎない、ほど良い響きで良いホールです。個人的には高校が良く使っていたり卒業後も何度も演奏していたり、横浜生まれなので馴染みがあるホールで、リニューアル後は初めてでした。
・ホールエントランス
・ステージ
リードの春の猟犬、リードの作品は何度演奏しても良いですね。ファゴット吹きにとって心地が良いこのサウンドの響きが好きです。樽屋氏のマゼラン~も真島氏の海の見える風景も海を描写した作品で、それぞれの作曲者のカラーを改めて感じら、ホールの響きで情景描写を楽しみました(高校OBの演奏会で真島氏の委嘱作品をここで演奏した思い出も)。
河邊先生の委嘱作品は「ブラック ダイアモンド」、青森の大間のマグロ漁をイメージした壮大な作品です。命がけの漁の力強さ、未知の深海の神秘などをイメージしたダイナミックで素晴らしい作品で大好きになりました。初演に立ち会えたことは幸いなことで、緊張感の中で熱い演奏ができたと思います。
アンコールでは河邊先生の「遥かな海へ」を演奏しました。自衛隊にちなんだ曲であり、自衛隊員に扮した司会の方(役者さん)のカッコいい掛け声とともに、勇壮な船が行き来する光景がイメージできました。2曲目は一転してリトルマーメイドメドレー、ディズニーのカチューシャ等を付けて楽しい雰囲気で演奏会を終えました。
曲目全体的にそれぞれの心の中にある海をイメージしたのではと思います。自分としては「遥かな海へ」ではなぜか去年訪れた陸前高田の海が浮かびました。音楽はそれぞれの人生経験にある感情を刺激すると感じ、それが豊かさなのかなと思いました。
・ファゴット
自分の演奏については、全体的にファゴットとしての響きをサウンド全体に濃密に行き渡らせるようなイメージで吹きました。「吹奏楽のファゴット」は永遠のテーマですが、この団体に約15年前に初めて参加した当初よりは成長した音が出せたのではと思っています。
「コロナを乗り越えた新たな出航の演奏会」、去年はコロナの影響で演奏会の直前で中止になり別日程でオンライン収録の形になったので、今年は無事に開催できて良かったです。いつも以上に懐かしい方々とお会いすることもできました。関係者の皆様ありがとうございました。
※団体名は「プリモ」の後に半角スペースが付くそうです。
プリモ アンサンブル東京 第35回定期記念公演
【日時】2023年3月19日(日) 12:30開場 13:30開演
【会場】横浜みなとみらいホール 大ホール
【指揮】河邊 一彦
【入場料】全席指定 一般1,500円、高校生以下無料
【曲目】
※13:00よりプレコンサートあり
P.デュカス/舞踏詩「ラ・ペリ」よりファンファーレ
A.リード/序曲「春の猟犬」
二つの間奏曲
R.レオンカヴァッロ/歌劇「道化師」より
P.マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より
樽屋雅徳/マゼランの未知なる大陸への挑戦
真島俊夫/波の見える風景(改訂新版)
河邊一彦/ブラック ダイアモンド(当団委嘱作品・世界初演)
─ アンコール ─
河邊一彦/遥かな海へ
A,メンケン/リトルマーメイドメドレー
・ステージ背後の壮麗なオルガン(ファンファーレはオルガン前で演奏)