【動画紹介と感想】共感ばかり!吹奏楽のコントラファゴットあるある
ファゴットを中心に豊かに生きている「みやだい」です。
吹奏楽ではコントラファゴットはとても稀な楽器です。そんなマイナー楽器についてまとめた素晴らしい動画を見つけました。私は個人で所有しているのですが、共感ばかりでとても興味深く拝見しましたので紹介しつつ感想を書きます。
・Myコントラファゴット
動画について
■「ゆかてふ」さん:【吹奏楽】コントラファゴットの人にしか伝わらないあるある
各節について
動画で紹介されている各節については本当に共感できることばかりです。コントラファゴットを扱っていて自分の思う事を書いてみます。
1.超低音
コントラファゴットが一番低い音が出せるというのは一番の自慢かもしれません。ピアノの最低音に近いBbや、A自体が出せる楽器もあります。楽譜でもチューバのオクターヴ下というのは良くあることで、ファゴットの埋もれやすさとは異なり全体を根底から支えてる感は気持ち良いです。
・ファゴットの倍で6m弱の管長を持つ
2.震える
低音域では視界が震えますね。ビリビリ振動が体を伝って眼球が揺れてて世界が小刻みに揺れてます。そのため楽譜が見づらいと感じる時もあります。たぶん他の楽器も揺れてるのでしょうが、周波数が高いから気づかないのかもしれません。
・ちなみに楽器が視界をふさぐので右ページだけで製本しています
3.開拓地
そもそもファゴットとも運指が異なるのですが(基本の雰囲気は似てるけど細かい所が違う)、メーカーごとに、また同じ機種であっても個体ごとに最適な運指が異なっています。結局別の楽器だと思って色々試してみて自分で適した運指を探すしかないんですよね。
・コントラファゴットのキー群
4.謎高音
特に高音域の運指はファゴットとは完全に別物です。特に3.のようにメーカー差や個体差の影響を受けやすいです。低音楽器なので基本的に頻度は高くないですが、ファゴット同様に音域が広い事を良いことに3オクターヴぐらい(フルートの最低音ぐらいまで)は出てくる可能性があります。
・左手親指キーの機能も異なる
※個人所有はその個体に慣れるのがメリット
5.化石
コントラリードは本当に年単位で持ちます。私も7年間使ったものを先日買い替えたばかりです。楽器の使用頻度の低さもあるでしょうが、リードが分厚くで丈夫というのもあるのでしょうか、あまり形状が変化しない印象があります。単価は高い(1個3300円ぐらい~)ですが、長い目では意外とコスパは良いです。
・ファゴットとコントラファゴットのリードの大きさ比較
6.SOS!!
当然移動は大変ですね…。コントラファゴットだけでもスタンドは基本的に必要だし、楽器とは別々に持っていく必要があるので2往復は必要、ファゴットもあったらさらに大変。誰か助けて~、時間も配慮して~。
・これ全部運ぶのは大変
7.スワブ長い
ボーカルを差し込む金属の直線管にスワブを通しますが、スワブを通す1つの管としてはかなり長いですね。ファゴット用のテナー・ダブルジョイント共用タイプの長いスワブを使っています。(ちなみにこの方法を広めたのは自分かも?と思っています)
・スワブを通す
8.輸送困難
重たいのは言うまでもありません…。動画同様にギグバッグを使っていますが、それでも持っていくだけで一苦労です(ファゴットもあるとなおさら)。そして「スノボ」と言われます。ハードケースは激重で手が死にます…。
・左はコントラ用のギグバッグ(通称スノボ)
・そのまま収納する長~いハードケースは激重!
終わりに
コントラファゴットは使用している吹奏楽団はあまり多くないし、そもそもその存在自体を知らない人も多いでしょう。そんなマイナーな楽器に焦点を当ててくれて、吹いている人間として共感できることばかりで気分が上がったし本当に感謝です。
ゆかてふさんの楽器あるあるシリーズ動画は本当に面白くて、全部興味深く拝見しています。楽器経験者でも他の楽器については分からない事が多いですが、コントラファゴットになるとなおさら未知の楽器だと思います。その実情を知ってくれたら嬉しいです(特に苦労する面)。
素晴らしい動画をアップして頂きありがとうございます!
・普門館お別れイベントにも持っていきました