【演奏会後記】東京ブラスオルケスタ- 第20回定期演奏会
昨日、日曜日に浅草での吹奏楽の演奏会を盛大に終えました。
・ホール前
客席には沢山のお客さんが埋まり、演奏後には指笛や積極的な拍手、アンコールでの手拍子などリアクションのノリが良く、とても盛り上がって良い雰囲気の演奏会になりました。
演奏は全体的にエネルギッシュだったと感じています。最初のエルカミから熱い演奏で吹いてても力が入りました。繊細な部分も良い緊張感がありメリハリがありました。何度も演奏している曲ですが新鮮に楽しめました。
音大生によるトロンボーン協奏曲も長いカデンツァなどもある大役をやり切ってお見事でした。委嘱作品のマーチ、沢山の楽章があるカルメン、初演となるスペイン、トリ曲前までも盛沢山でした。
そしてトリ曲の「英雄の生涯」は後期ロマン派のR.シュトラウスらしい大規模で壮大なオーケストレーションで、挑戦的な難しい曲でしたがアグレッシブな演奏ができたのではと思います。
・舞台裏のコントラファゴット
近くで聞いていたチューバさんが下から上まであんなに広い音域を吹いているのは初めて体感しました。最後の楽章後半はロマンティックで繊細な雰囲気を作る難しさがあるし、各楽器で幅広い要素がある曲だったと思います。
コントラファゴットでも普段出てこないような高い音(HighCまで、原曲にあるかは不明)、高めの音域を含む機敏な動き、とても深いブレスを必要とする長い音、の3つが課題で難易度が高かったです。
本番は雰囲気に乗ってちょっと力が入りすぎたかもしれませんが、集中して表現すること楽しむことができました。ダイナミックな曲であるし、楽器柄一番低く深い所から全体を支える醍醐味を感じられました。
・ステージ上のコントラファゴット
アンコールは運動会メドレーと星条旗よ永遠なれJazzバージョンを演奏し、こちらも熱い演奏で楽しく盛り上がりました。
第20回という記念すべき演奏会、全体的にとても熱く盛り上がった演奏会で、お客さんが作る雰囲気の力を感じた演奏会でした。吹奏楽が持つ楽しさ、演じる音楽の多様性、人との繋がりを感じられました。
ご来場の皆様、関係者の皆様ありがとうございました。
P.S. 終演後の浅草は外国人を含む沢山の人で大賑わいでした。
東京ブラスオルケスタ- 第20回定期演奏会
【日時】2025年2月16日(日)12:30開場 13:00開演
【会場】浅草公会堂(各線浅草駅より徒歩3~7分)
【入場料】入場無料(全席自由席)
【指揮】渡邉 政樹
【曲目】
1. エル・カミーノ・レアル(A.リード)
2. トロンボーン協奏曲(N.リムスキー=コルサコフ)
ソリスト:前村美陽
3. 歌劇「カルメン」より組曲(G.ビゼー)
4. March Komm Wieder(高橋宏樹)※当団委嘱作品
5. Trip to Spain(J.P.ガリード)※日本初演
6. 交響詩「英雄の生涯」(R.シュトラウス)より
第1曲:英雄
第4曲:英雄の戦い
第6曲:英雄の隠棲と完成
※アンコール
運動会メドレー
星条旗よ永遠なれJazzバージョン
※詳細は楽団のFacebookページをご覧ください。