【演奏会後記】東京ブラスオルケスター 第15回定期演奏会
7月24日に浅草公会堂での演奏会を無事終えました。団体としてはコロナの影響を受けて三年半ぶりの待望の演奏会となりました。
・演奏したコントラファゴット
司会の方が、お客さんが演奏できる楽器がありそれは「拍手」だという話をされ、会場に一体感、親しみ、繋がりを作り出していました。
チューバ協奏曲はソリストの方(小嶋緩秀氏)がとにかく素晴らしい演奏で聴き入りました。音色の美しさ、幅広い表現、音域の広さ、安定感のある自由自在な演奏という感じでした。
とても心地よくてずっと聴いていられる演奏で、チューバのソロの音色の魅力が分かった気がします。スパークらしいフレーズやサウンドの雰囲気も感じられる曲でした。
コントラファゴットで出演したローストの「いにしえの時から」、各楽器にソロが多かったり技術的に難しかったりそれぞれに挑戦の曲だったと思います。
・コントラファゴット
木管低音がフルに加わり編成が大きく、1小節つの中にアドリブ風に長いフレーズが続く中世の曲ような雰囲気の部分もあり、独特な構造の曲でした。
コントラファゴットとしては深奥からの壮大な低音を作る役割を楽しみました。低い音域の伸ばしが多くて息が足りなかった…。お隣のバスサックスも厚みの威力が凄かったです。重厚な低音の迫力を感じてもらえたら幸いです。
2部はシングシングシングから。定番の曲ではありますが、ジャズ経験のあるクラリネット吹きによる本格的な長いアドリブソロがあったり、純粋な吹奏楽のイメージとは違って新鮮で、とても盛り上がりました。
交響組曲「もののけ姫」3章は、この映画らしい雰囲気の感じられるとても美しい演奏だったと思います。個人的に今回で一番好きな演奏でした。
・会場の浅草公会堂
コンセプトが多彩で一般的な吹奏楽よりも振り幅の大きい、客観的に楽しい演奏会だったと思います。一つ一つに血が通っているというか、自分達の演奏になっている感じがしました。
個人的にも懐かしい人に再開できたりした楽しめる演奏会でした。まだ油断できない世の中ですが、今後もコロナの影響なく演奏会を開催していけることを願います。関係者の皆様お疲れさまでした。
・会場のすぐ近くの賑わう浅草、雷門前
東京ブラスオルケスター 第15回定期演奏会
【日時】2022年7月24日(日)13:30開場 14:00開演
【場所】浅草公会堂
【入場料】※入場無料(全席自由席)
【指揮】渡邉 政樹
【曲目】
~第一部~
落夏流穂
チューバ協奏曲(P.スパーク)
いにしえの時から
~第二部~
シング・シング・シング
ニューシネマパラダイス
もののけ姫3章
ドラゴンクエストセレクション
~アンコール~
吹奏楽のための民話
スペイン