【演奏会後記】吹奏楽団Festa ~ New Year Concert 2020

    演奏会後記

吹奏楽団Festa New Year Concert 2020、今回も無事盛大に終演しました。

・リハーサル前リハーサル前

団体名にその名を掲げ、いつか演奏することを目標としてきた『ローマの祭り』。ついにこの曲を演奏する時がやってきて、今回の開催で「一区切り」とされることになりました。

・ファゴットとコントラファゴットを持って新幹線へ。それぞれ全国から集結します。ファゴット・コントラファゴット持参で新幹線に乗る

・車内でコントラファゴットを抱える新幹線の中のコントラファゴット

合宿中

・合宿場合宿場

今回はファゴットが最低人数の3人かつ、インテルメッツォを除いてすべての曲でコントラファゴットありの3パートという珍しい大編成曲構成でした。そのため1人1人の負担は大きかったですが、二人とも素晴らしい演奏技術、対応力でとても刺激になりました。コントラファゴットが2本揃ったのも貴重でした。

・コントラファゴット2本とコントラバスクラ、インパクトあります!コントラなんとかが3本!

・コントラファゴット2本だけでも貴重コントラファゴットが2本!

合宿を通して普段は感じられないような各パートの音色の美しさ、安定感、対応力が素晴らしかったです。本当にすごい人達の集まりで、なかなか味わえない貴重な感覚です。各楽器の良い音を聴くとそれぞれの楽器がさらに好きになりそうです。

いつも好き勝手させてもらってるファゴットアンサンブルはマリオのトリオを演奏しました。前半はマリオ3、ワールド、ランド、後半はスーパーマリオブラザーズ。吹き続けになってしまう苦しさとテンポが何度も変わることが難しかったのですが、お二方の対応力が素晴しかったです。

・パート部屋で練習中パート部屋で練習中

合宿生活は、最近の体調状況や年々の体力低下の実感から、体調温存重視で早めに寝ました。そのおかげで例年ほど寝不足にならず、練習にメリハリを付けられました。一方で学年会は写真撮影のみで飲み会が出来なかったのが心残りです。

前日まで本当にちゃんと演奏が成立するのか不安な部分もありましたが、回を重ねるごとに急激に形になっていくあの独特の感覚はFestaならでは。自分も最後の最後まで妥協せず調整しました。パートでも例年以上にしっかり最終確認をしました。

本番当日

終演が早い関係でいつもより早い出発で豊中のホールへ。パートリーダーとしても19回分の集大成としての責任を感じつつ、今回出ていないメンバーやスタッフさん達の分まで頑張ろうと望みました。

・豊中市立文化芸術センター豊中市立文化芸術センター

・ホワイエホワイエ

・リハーサル前リハーサル前

・アタマワルイ楽団にふさわしい、異常な舞台裏…木管低音充実の舞台裏

・美しい木管低音楽器群コントラファゴット、コントラバスクラ

・リハーサル時リハーサル時

演奏本番、目前にたくさんのお客さん。1部はファゴット。ラデツキーは楽しい雰囲気を表現、交響的序曲はスピード感の中で爽快に疾走し歌う、インテルメッツォは繊細な流れと音色を重視、ニューヨークはジャズの場面やせわしく疾走する場面等その雰囲気を強く意識して表現。徐々に今回の特別な感情が増し、ニューヨークが終わった頃に最初に泣きそうになりました。

2部はコントラファゴット。オセロは特に重厚さ、荘厳さ、悲愴的な成分を担う。ローマの祭りは全体的にサウンドが大きい部分で深い低い音でサウンドを支え、のどが痛くなるぐらいすごく吹きました。緊張感が続きやり遂げた最後のprestissimoで「本当に終わっちゃうんだ」という実感があり、また泣きそうになりました。

ポップス2曲とは空気が変わるアンコール3曲目のアッピア街道の松。19回目の重み、色々な人の想い、少し泣いていたと思います。最後はお客さんの拍手が盛大で温かく忘れられません。この感覚は西宮のホールでバーンズ3番をやった時の感動に似ていました(同じ設計者ということもあるかも)が、寂しさがある点が違いました。

終演して舞台裏に戻るとみなさん泣いている。それを見て自分もこらえきれず泣きました。終わりたくない、まだ続いてほしい、様々な感情が噴き出しました。寂しいけれど、こんなに純粋な涙を流せるFestaは良いなと改めて思いました。

・終演後、お世話になったスタッフの皆さん終演後、スタッフの皆さん

・本日の催事本日の催事

所感等

Festaの集大成の演奏会、いつも以上に意味があり、充実感だけでなく寂しさもあって感情が動き、特別な演奏会となりました。

最初は今回の参加はとても悩み、本当は休養に充てるつもりでした。でも奏者としての意識レベルを保ちたかったこと、「祭り」であること、パート人数が少ないこと、純粋にあの感動をまた味わいたかったことから参加を決めました。最初は仕事、家庭、やりたいこと等様々な理由から自分にとってもこれが最後の参加と考えていましたが、今では次の動きがあれば何とか関わりたいと思っています。

「Festaらしいローマの祭り」とは何なのかをずっと考えていて、そしてそれができたのだろうか。自分としては、フェスタの歴史に関わった奏者、スタッフの皆さんの想いを背負うことが答えだったのかなと思っています。「吹奏楽が教えてくれた 広がるステキな絆(ハーモニー)」、改めて良い表題です。

「みんながやりたいことがFesta」とチーフマネージャーがおっしゃっていました。一区切りを迎えたFestaのこれからはどうなるか未知数ですが、みなさんがこれからも繋がり合って働きかけ合うことで、自然と答えが出てくるのかもしれません。またみなさんと演奏や様々な形でご一緒できることを願っています。

Festaに関わった全ての皆さんに感謝します。本当にありがとうございました。今後も絆が続きますように。

・Festa2020を終えてホールを後にするホールを後にする

吹奏楽団Festa ~ New Year Concert 2020

Festa Concert Series Vol.19 New Year Concert 2020
【日時】2020年1月4日(土) 開場12:15 開演13:00
【会場】豊中市立文化芸術センター 大ホール
【入場料】全席指定
 前売S席995円・A席 700円、当日全席一律 995円
【プログラム】
~イントロダクション~ ラデッキー行進曲【原調版】(J.シュトラウス1世/高橋徹)
交響的序曲(J.バーンズ)
インテルメッツォ(保科洋)
ウィークエンド・イン・ニューヨーク(P.スパーク)
オセロ(A.リード)
交響詩「ローマの祭」(O.レスピーギ/高橋徹)
【アンコール】
私のお気に入り
ジャパニーズグラフィティIV ~弾厚作作品集~
アッピア街道の松演奏会チラシ

   

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Written by みやだい

ファゴットが好きな「みやだい」です。コントラファゴットやファゴッティーノやバソンも所有。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X → @iadayim



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