万葉集が由来、5月1日からの新元号が「令和」に決定
昨日平成31年4月1日の11:40頃、今年5月1日からの新しい元号が発表されました。
『新しい元号は、「令和」(れいわ)であります。』
菅官房長官の発表は、平成になる時の小渕前官房長官の方法を踏襲したものでした。「令和」は万葉集の「梅花の宴」から「初春の令月にして 気淑よく風和らぎ」を由来とし、初めて中国ではなく日本の古典が出典となりました。
新元号考察
明治、大正、昭和、平成、令和。
「令和」は万葉集が由来とのことで風流で良いですね。「令」は「命令」のようなイメージもありますが、由来の「令月」は「何事をするにもよい月。めでたい月。」という意味で、縁起が良い言葉です。昭和の「和」が再び使われているのは意外でしたが、平和、調和、そして日本そのものを示す漢字として印象の良い文字です。
アルファベットでは "Reiwa"、頭文字は"R"であり、過去の M,T,S,H と区別するのは正式ではなくとも暗黙のルールのようです。「れいわ」のイントネーションも気になる所ですが、どう読んでも良いとのことで、習慣化して決まってくるものなのでしょう。
西暦との換算ですが、2019年が令和元年(1年)、2020年が令和2年なので、18を足し引きすれば良いことになります。偶然にも「れいわ」を数字に当てると「018」になるのでとても覚えやすいです。
個人的な「光豊」という予想は外れましたが、日本の古典が由来で良い意味を持ち、実用性もある良い元号だと思います。
新元号発表時
その時は静岡への家族旅行の途中で、静岡浅間神社の駐車場で車内でナビのテレビを見ていました。当初11:30とされていましたがなかなか菅官房長官が出てこず、今か今かとやきもきしました。菅官房長官が登場し、まだ知らぬ新元号を発表する直前はドキドキし、そして「令和」という未知の言葉を知ることになりました。
そわそわしながら神社での用事を済ませた後に昼食で静岡駅前に行くと、静岡新聞の号外が配られ受け取りました。それほど人が多くない場所だったのですんなり受け取れましたが、東京では大勢の人が詰めかけて大変だったようですね。新元号は今回はネットでも盛んに拡散されていますが、やはり号外というモノは欲しいものです。
・静岡新聞の号外 ※急な天気雨のため一部濡れています
終わりに
崩御ではなく退位による改元は、皆が新元号を予想して楽しんだり、平成を振り返ったりする機会になりました。30年以上続いた「平成」に慣れているので不思議な感じがしますが、「令和」を使った名称が登場し、「令和元年」と刻印された硬貨が出てくるなど、いずれ慣れてくるでしょう。「令和」の持つ美しい意味と共に、5月1日からは前向きに新時代をスタートしたいですね。
P.S. 当日中にスマホでもPCでも「令和」が変換できるようになりました。前回のオフラインのワープロ時代には考えられなかったことです。