【演奏会後記】和光市民オーケストラ 第25回定期演奏会
少し日にちが経ちましたが、先日和光市民オーケストラの演奏会を無事終えました。2週間前に吹奏楽の演奏会があった時とたまたま同じホールでした。
・演奏会ホール
・リハーサル時
カレリア序曲に続きラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、交響曲第2番とラフマニノフプログラムでした。特に交響曲は難曲で、自分にとっても挑戦の演奏会でした。曲全体の流れをなかなか覚えられず、曲中に沢山ある要素の細かい動きをさらってもさらっても身につかず、練習に本当に苦労しました。日々イメトレを繰り返してなんとか本番に持っていきました。
本番当日、ピアコンは降り番なので舞台袖で聞いていました。ホールに響く表現力豊かな気迫のピアノの音、あの重々しい和音から始まるラフマニノフ特有の感情深さ。その核を包み込む豊かなオーケストラのサウンド。本当に素晴らしい演奏でした。客席からブラボーの声が飛びました。アンコールはピアノソロによるラフマニノフの鐘、こちらも深みのある美しい演奏で聴き入りました。いずれも改めて素晴らしい名曲だとも思いました。
・舞台裏ファゴット
出番の交響曲第2番。本番はいつも多少は緊張するのですが、今回は本番が一番集中力と余裕があった気がします。終始緊張せずいつも以上にたくさんの事に意識を向けて音楽を楽しみつつ表現ができた気がします。吹いた2ndも木管セクションの一番下のラインだったり、オケ全体でもチェロバスがPizzでファゴットが伸ばしなど、重要な場面が出てきましたが自信を持って吹くことができました。長くて要素が多い曲でさらうのに苦労しただけに達成感がありました。こちらもブラボーを頂きました。
オーケストラによるホールの響きやその雰囲気はやはり何度経験しても良いですね。楽器柄沢山の演奏会に出る機会がありますが、毎回がこういう感動だったり達成感だったりがある事を思い出しました。本当に恵まれています。第25回記念でもあり、素晴らしい演奏会に参加することができて良かったです。
・演奏会パンフレット
ラフマニノフといえば去年コントラファゴットで交響的舞曲を演奏しました。コントラはあまり苦労する譜面ではなかったので今回ギャップを感じました。ヴォカリーズもラフマニノフらしい叙情的な曲で、ファゴットなどのソロ演奏を聞いたことがありますがとても好きな曲です。今回練習中は苦労して一時ラフマニノフに苦手意識が付きかけていましたが、やりとげた達成感で上書きされています。
P.S. 練習中に指揮者様の印象的な言葉がありました。『聞こえないからといって適当にやってたら音楽が死んでしまう』。色々なセクションが複雑に折り重なって1つ1つが聞き取れないような場面にて。特にファゴットは目立つというより調和しやすい楽器なので意識していこうと思います。
和光市民オーケストラ 第25回定期演奏会
【日時】平成29年10月8日(日)開場:13:30 開演:14:00
【場所】和光市民文化センター サンアゼリア大ホール
【指揮】岸本祐有乃
【ピアノ】大嶺未来
【入場料】500円(全席自由)
【曲目】
シベリウス/「カレリア」序曲 Op.10
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 Op..27