2015年3月JRダイヤ改正を考える:北陸新幹線・上野東京ラインの開通、寝台特急の廃止等 - 日常・時事|音楽ブログ|みやだい

2015年3月JRダイヤ改正を考える:北陸新幹線・上野東京ラインの開通、寝台特急の廃止等

    日常・時事

毎年3月に行われているダイヤ改正ですが、今年は14日(土)に行われます。今年の改正は大きな変化が複数あり、歴史的な節目な気がしています。

ポイント:
北陸新幹線の金沢延伸、並行在来線は民間へ移管
・東海道新幹線の最高速度が270km/hから285km/hに引き上げ
上野東京ライン開業。宇都宮線、高崎線、東海道線の相互直通運転開始、常磐線品川まで直通
・寝台特急北斗星、トワイライトエクスプレスの廃止(来年の北海道新幹線新函館北斗駅延伸が理由の1つ)

新幹線の延伸と高速化(従来の特急からのという意味も)、在来線の相互直通運転の増加という大きなステップアップが今回のダイヤ改正。

改正前後の変化を想像してみると:

東京~金沢間は現在は上越新幹線で越後湯沢から特急乗換えで約3時間50分だったのが、長野経由で約2時間半に短縮されます。
※10年前、2005年に行った時の写真を発見北陸まで一気に地理的、心理的な距離感が縮まり、TVでは金沢観光の番組が急増しているように産業や観光もより活発になるのでしょう。現時点ではなじみのある「長野新幹線」という呼称も徐々に消えていくのでしょう。
※前回の善光寺御開帳、2009年長野駅と長野新幹線長野駅長野新幹線乗客が大幅に減ると見られるほくほく線の他、二階建て車両がある上越新幹線も多少は打撃を受けるのかもしれない。

さらに1年後には北海道新幹線の新函館北斗駅までの延伸が予定されていますね。東京から北海道に行くには飛行機が当たり前(と個人的に思っている)なのが、いずれ新幹線という選択肢も加わるのでしょう。

東京~上野間は山手線、京浜東北線しかないのが当たり前だったのが、速達列車の上野東京ラインが加わります。それまでは宇都宮線、高崎線、常磐線は上野まで、東海道線は東京まで。速達列車は完全に途切れていました。長らくそれが当たり前だったので、東京が完全な通過駅になったり、常磐線が新橋駅に止まったり、今では全く想像できませんね。

一方で東京や上野から「始発が少なくなる」というマイナス意見もありそうですね。また湘南新宿ラインは何かあるとすぐ運休してしまいますが、それと同じような存在になるのでしょうか?東京駅

寝台特急北斗星は一度乗ってみたかったので廃止はとても残念です…。高速化の一方で、スローな旅がむしろ贅沢になっていきますね。たとえばクルーズとレインというジャンルを作った「ななつ星in九州」。移動そのものではなく、旅を楽しむという形でしか寝台列車に乗ることができなくなっていき、しかも高価で希少です。北陸新幹線の延伸と北海道新幹線延伸に伴う工事の影響と寝台列車の廃止が同時に行わることは、時代の変化を象徴しているかのようです。

現時点で考えられる事を色々と書いてみましたが、何年かしてこれを見返したら何を思うのだろう。きっと過去の事として新鮮な感覚なのだろう。

P.S.1月、フェスタ帰りに京都駅で偶然遭遇したトワイライトエクスプレス。既に撮影する人が多数でした。2015年1月のトワイライトエクスプレス

   

↓拍手ボタンがとても励みになります。


みやだいのプロフィールアイコン

Written by みやだい

ファゴットが好きな「みやだい」です。コントラファゴットやファゴッティーノやバソンも所有。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X → @iadayim



記事へのコメント

\コメントを書く/

※絵文字は対応していません。
※攻撃的、乱暴なコメントはしないで下さい。

名前 (必須)

コメント (必須)