【演奏会感想】市川交響吹奏楽団 ニューイヤーコンサート
※この文章はPOMERA DM5で書いてみました。
先日、第374回市響・市川交響吹奏楽団・ニューイヤーコンサートを聴きに行きました。何度か書いていますが、吹奏楽ながらとっても丁寧で落ち着いたサウンドにすっかりファンになっています。
今回は2回公演で、午前は小さい子供も歓迎の親子向け、午後は通常の形となっていました。小さい子供にも音楽を親しんでもらうためというそのコンセプトが素晴らしいですね。
会場の行徳ホールは新しい中型のホール。ガンガンならす団体ではないのでこのぐらいが丁度良く、近い距離感がまた新鮮でした。
曲目はマーチが多く、吹奏楽経験者ならば演奏したことがある曲もいくつかありつつ、市吹独特な選曲も今回も含まれていました。聴き慣れた曲も市吹の落ち着いたサウンドで聴くとまた全然違った印象。力が入ってしまいがちな行進曲であっても、とにかくとても綺麗なのです。吹奏楽の元気な音の先入観がある人にとって、例えるならギャルド初来日時の衝撃と似ているのかもしれません。
司会や進行の雰囲気もアットホームで、楽器紹介も楽しかったです。楽器編成も配置も面白いのが市吹。アルトフルートやコントラバスクラリネットを常備し、チューバは一人でクラリネットは今回は4人。トランペットはほぼ全員がロータリー。ちょっと変わった編成の楽器達で、荒い音も出さないので、綺麗に心地よくブレンドし独特のサウンドを作ります。
今回もその素晴らしい音楽に触れ、とても刺激になりました。前回ファゴットに一時的な欠員があったため賛助で出させていただきましたが、あらためてすごい場に自分が出ていたんだなと実感しました。吹奏楽でもこれほど綺麗なサウンドが作れるという、その雰囲気を感じ取り視野を広げることは非常に有意義で、ぜひみなさんにも一度聴いてみてほしいです。世界観が変わるかもしれません。いや、知らないと音楽をやる上で絶対損だと思います!
【曲目】
♪フランツ・フォン・スッペ作曲
喜歌劇「怪盗団」序曲
♪オットー・ワグナー作曲
ウクライナ行進曲
ピッコリーノ
タランテラ
♪カール・ミヒャエル・ツィーラー作曲
扇のポロネーズ
ワルツ「ウィーン市民」
♪ヨゼフ・ヘルメスベルガー作曲
悪魔の踊り 他