【演奏会感想】市川交響吹奏楽団・定期演奏会
市川交響吹奏楽団の演奏会を聴きに行ってきました。近年毎回聴きにいっていてすっかりファンになりました。
今回はテーマが「The Ring」、吹奏楽の名曲「指輪物語」と、ワーグナーの「ニーベルングの指環」から5曲を演奏。粗のない理性的に統率された、落ち着いた響きと上品な大人なサウンド、今回も本当に見事でした。金管がガンガン吹き続けないという曲の特徴もあるのですが、金管と木管の存在感が対等でその壁を感じない、とてもまろやかにブレンドしたサウンド。金管も音を割らないしリード楽器も荒々しく吹かず、個々がサウンドの中でトゲにならず、本当にバランス良く調和している。力まずに一番きれいで落ち着いた音色を意識的に出しているのかな、と思いました。コンクール上位の団体ではこういう系統の団体はほとんどないのではと思います(あくまで個人的な意見)。勢いやインパクトでアピールする競技音楽ではなく、押し付けがましくないきれいな音色を淡々と演奏している方向性。吹奏楽でここまで上品にできるのかと毎回驚くし、個人的に理想とするサウンドです。アンコールのエルザも本当に美しくてブラボーでした。今回もとても刺激になりました!
P.S.ようやくロータリートランペットの音色の区別が付くようになりました^^;
※開演前に撮影
第368回市響 市川交響吹奏楽団 定期演奏会
【日時】平成25年3月9日(土) 開場 15:30・開演 16:00
【会場】市川市文化会館大ホール
【指揮】佐藤 宗男
【テーマ】The Ring
【曲目】
・ヨハン・デ・メイ/『指輪物語』
・リヒャルト・ワーグナー/『ニーベルングの指環』 より
1.ヴァルハラ城への神々の入場
2.ワルキューレの騎行
3.夜明けとジークフリートのラインの旅
4.ジークフリートの葬送行進曲
5.神々の黄昏(フィナーレ)
【アンコール】
・リヒャルト・ワーグナー/歌劇「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への入場」