所有楽器3~ファゴッティーノ(オクターヴバスーン)
「ファゴッティーノ」とは小型ファゴットの総称ですが、所有しているのはファゴットより1オクターヴ高いC管の楽器、Octave Bassoon。全長がファゴットの半分という、小さくてかわいいファゴットで、全長63cm、重さも350gととても軽い印象。ファゴットよりも明るく鋭い音がしつつ、オーボエやイングリッシュホルンよりも音の芯が太く、少し包まれたような柔らかさがあります。キーはバロックファゴットに似たシステムでシンプルに簡略化されていますが、基本的な運指はほぼ同じです。リードはファゴットのものでも吹けなくはないですが、一回り小さいものを作る方がスムーズな演奏ができます。しかし、正確な音程での演奏はとても難しく、リードの工夫を試行錯誤しています。楽器との距離が近く、普通のストラップでは演奏できないため、専用の小型ハーネスストラップが付属していますが、大人には持ちにくいというのが本音です。
小型ファゴットは本場ドイツでは子供用として普及していますが、日本国内では非常に希少な楽器です。確認できた範囲では、C管は国内で2本しかないようです。この楽器は、現代曲での使用の試みのためにN響にレンタルしたこともあります。
C管の他にはF管(Quint-fagott、クイントファゴット)・G管(Quart-fagott、クワルトファゴット)が存在し、これらはTenoroon(テナルーン)とも呼ばれます。いずれも国内には数本しか存在しないと思われます。
efwanさん所有のG管をお借りし、吹奏楽FESTAの演奏会でホルスト/惑星のバスオーボエパートを吹きました。
詳しくはこちら→所有楽器/ファゴッティーノ
ところで、C管の英語での呼び方についてですが、特に明確な決まりはないですが、どれがいいんですかね?
Contrabassoon,Bassoon,Tenoroon はいずれも音域名+oon なので、Altoon とか、Sopranoon とかになるんですかね^^;