ファゴット用「FOXコンパクトケース」
前回のJDRライトケースに続き、ファゴットのケース紹介第2弾です。今回はFOXコンパクトケースについて紹介します。
ケースの強度・形状
FOXコンパクトケースはハードケースタイプで、重さ2.6kgで強度的に不安のない堅牢なケースです。このケースの特徴は名前の通り コンパクト であることで、一般的な形状のJDRライトケースと比較すると体積は10%ほど少なくなっています。
形状は一般的な薄型ケースより厚みがある分奥行きが減り、横から見た断面が正方形に近くなっています(ヤマハやノナカのケースと似ています)。楽器を開ける時に必要な接地面積が小さい、という意味のコンパクトさもあります。
・一般的なケースとの比較(左)この構造の結果、縦置きができるケースです。接地面積が小さく、お店などスペースの限られた所ではそのコンパクトさが威力を発揮します。ただ電車やバスの中では揺れて転倒する可能性があるので手は離さないほうが良いです。
・ケースを縦置きした状態。持ち手も付いています。
ケース内部・収納方法について
まず一番底の部分にボーカルを2本入れてフックで固定します。
マジックテープ付きの布でボーカルを隠し、その上の溝にベルジョイントを置きます。べルの手前側にはダブルジョイントを、ハンドレスト側が上に来る向きに入れます。ハンドレストは外す必要があります。
ベルを隠すような形の中のふたを閉めると、その上にロングジョイント・テナージョイントが乗せられるようになります。
ダブルジョイントの溝はゆったり目に寸法が取られていました。機種によっては隙間を埋めないと動いてしまう場合があります(少なくともシュライバー、モーレンハウエルはだと緩くて動く)。特に小指キー群とロングジョイントの小指キーが接触しないように注意が必要です。
※購入時に、隙間を埋めるための小さな布(ケース内の素材と同じで少し厚みのある柔らかい布)が付いていました。
・小物入れ周辺
手前右側(立てた時は下部)にはゴムで閉まるフタ付きの細長い形の小物入れがあり、ここにリードケース、ストラップ、スワブなどを収納します。一般的な10個入りリードケースだと幅が足りず、5個・3個入りや、EM製の6個入りケースは入りました。
10個入りリードケースは奥の空洞部分になら入りますが、フタがないので動いて楽器に触れないようにクロスで埋めたりした方が無難です。この空洞部分はボーカルもぎりぎり入るので実質3本以上のボーカルも収納できます。
ケースはコンパクトながら全体的に余剰スペースが多く、楽器が動かないように隙間にクロスで埋めた方ほうが無難です。私はいつもロング・テナージョイントの上と、ダブルジョイント上には厚めにクロスを敷いています。
備考
ケース外側にはショルダーベルトが付いていて肩掛けができます。ただ金属製フック連結部が横にずれやすいので、結束バンドで固定した方が安全です(一度外れて落下してしまいました…)。
同シリーズのケースは他にもカバー付きタイプ、カバー付きで軽量のスーパーライトケース、5ピース(ショートカット、ジェントルマン)用のケースもあります。カバー付きモデルは譜面等が入れられますが、ケース幅が狭いのでケースに沿って紙が曲がってしまうのが欠点ではあります。
終わりに
FOXコンパクトケースを紹介しました。最近はJDRライトケースばかり使っていますが、頑丈さとコンパクトさを重視するにはこれが良いと思います。こんなサイズに本当にファゴットが入ってるの?!と驚かれて話題にもなります(^^)
こちらから購入できます:
【関連】ファゴットのページ