バランサーを付けたままでも、バソンでも使えるTom&Will軽量ケース
Tom&Willというファゴット用(バソンでも使用可能)の軽量ケースの紹介です。あまり見かけないタイプですが、大阪の木管楽器専門店アトリエアルファさんで購入しました。
【メーカーサイトページ】Tom & Will:bassoon gig bag 36BA-315
ケース外見
外見はこんな感じの、縦置きできるケースです。持つところは上と横の2か所、ポケットも2か所あります。
リュックにもなりますが不要な時はベルトを収納できます。
底は4つの足で支えて安定する形になっています。
ファゴットを収納してみる
中を開けるとドロップイン方式で4つのジョイントを収納できます。長いロングジョイントが奥なら他はどこでもよさそうです。内装は柔らかい感触の素材です。ソフトケースは初めてですが強度にそんなに不安は感じません。
一番短いベル用と思われる隙間を埋めるパーツが付いていました。またダブルジョイントはハンドレストは外す必要がありますが、バランサーを付けたままでも収納可能である事は便利です。逆さにしなければ大丈夫ですが、横にした時に中身が動く可能性はゼロとはいえません。不安な場合はクロスで埋めるなどすれば良さそうです。
下ポケットを開けるとボーカルケースが入っています。
ボーカルケース内は2段になっていて、それぞれ2本ずつ最大4本のボーカルが収納できます。
上ポケットは、10本入りのリードケースが収納できる大きさです。
横にも長細い収納できる場所がありますが、譜面台やスタンドをいれるには窮屈で無理そうです。ストラップとかスワブとかを入れる感じですかね。横に置くときに下になるので、あまり厚い物は入れないほうが良いでしょう。
強度はソフトケースですが、一般的なハードケースが3kg台なのに対し1.72kgとかなり軽量で、持ち運びが楽になります。
他に軽量ケースとしてはJDRライトケースがありますが、それと比べてのメリットは、バランサーを付けたまま収納できる、縦置きができる、リュックになることです。デメリットは譜面が入らないこと、強度が少し落ちること、楽器がフィットしないこと、ショルダーにならないことです。
バソンを収納してみる
実はこのケース、本当はバソン用にと思って購入しました。
バソンの付属ケースがかなり重たくて、ファゴットと一緒に持って行くというシチュエーションが多くてつらいので軽量なケースを探していました。
ファゴット用とはいえ、ジョイントの形状が限定されないドロップインタイプなのでバソンにも使えます。バソンを入れるとこんな感じです。
バソンはロングジョイントがファゴットのより短い(5ピースとの中間ぐらい)ので余裕で入ります
ベルは逆に長めなので、さっきの隙間を埋めるパーツは使えなさそうです。
全体的にファゴットよりも管がスリムでキーやハンドレスト支柱などの突起も少ないので、ファゴットよりは収まりに余裕があります。
ボーカルもファゴット同様ですね。よく見かけるフラットベントが入るかは未確認です。
※楽器がBuffet Cramponでもう少し重くなってもフィットする方が良い、という場合はBAMの3033S(フレンチバスーン用トレッキングケース)という選択肢もあります(楽器の年代によってはフィットしない可能性あり)。
まとめ
こんな感じのファゴットでもバソンでも使える軽量ケースでした。付属ケースは大概輸送用に頑丈に重く作られているので、力が弱い人や手や肩などを痛めている人にはこういう軽量ケースも選択肢になると思います。
楽器の持ち運びの負担が減ると心理的にも移動の抵抗感が減り、演奏することが楽しくなります。バソン用の軽量ケースとしても選択肢になります。価格は3万円+税と比較的安い方ですのでぜひ検討してみて下さい。