【演奏会後記】横浜開港祭 ザ ブラス クルーズ 2013
先週日曜はみなとみらいホールにて、ヨコハマ・ベイ・フィル、ヨコハマ・ベイ・コール(合唱団)でベートーヴェンの「第九」の1・4楽章を演奏しました。横浜開港祭ブラスクルーズは昼・夜公演に分かれ、様々な団体が出演するその大トリで、合唱やソリストの方々と共にそれにふさわしい盛大な演奏ができたと思います。
コントラファゴットなので1楽章はtacet、楽器もスタンドに置いて待っててちょっと淋しい感じでしたが、特等席で聞いているような感じで繊細な響きのあふれる茶色のステージを眺め体感していました。4楽章ffから思い切って吹き始め。集中しつつも程よい緊張感の中で楽しんで演奏できた気がします。歌ソリストの方々が素晴らしいのはもちろん、演奏者のみなさんも皆上手すぎです。こんなに安心していられる演奏は初めてだったかもしれません。鳴り止まない拍手の嵐は本当に感動的でした。
ところで中央付近の合唱の入る一番盛大なサビ的な部分(M)ですが、コントラファゴットはなぜか演奏せず150小節以上お休みなのです・・・(クラリネットと最初の出番がもうちょい先のトロンボーンも)、あれはなんとも淋しい。コントラファゴットはコントラバスと一緒にかなり激しい動きをしたり、一方で簡略化された部分があったり、オーケストレーションを見ると不思議に思う部分があります。ベートーヴェンさんの思考は凡人には分からないのかもしれませんね。あとベーレンライター版はコントラファゴットとしてはオクターヴの上下の触れ幅が大きかったです。例)Cの後はコントラバスと共にHighAまで上がる。中央6/8拍子の331のBb-durの所は最低音。
今回は1・4楽章だけでしたが、いつかはやはり全曲演奏してみたいです。4楽章にも各楽章を回想する部分がありますが、やっぱり全楽章を通してこその効果だし、フィナーレの迫力や高揚・感動もさらに大きいのだろうなぁと思います。コントラファゴットで淋しかったのもありますが、やっぱりファゴットが吹きたくなりました。コントラも運指も吹き方も違うのでこの楽器らしく吹ける基礎を持っていることも大事なのですが、やっぱり基本はファゴット。Fgのお三方の演奏を聞いて、自分にはまだまだ経験や習得しないといけないことがたくさんあると実感できました。
色々ありすぎて思い出すのも大変で書ききれませんが、故郷横浜の祝祭イベントとして、とても充実感の大きい演奏ができて良かったです!
※客席から聴かれた方がいましたらぜひご感想を聞かせ下さいm(_ _)m
写真
1:練習風景
2:吹奏楽団体のリハを客席で聞く
3:終演後控え室にて
演奏会概要:横浜開港祭 ザ ブラス クルーズ 2013
【日時】2013年6月9日(日)昼公演:11:40開場 12:10開演、夜公演:18:00開場 18:30開演
【場所】みなとみらいホール 大ホール
【入場料】前売:S席券1,900円、A席券1,400円、B席券900円(当日は増額)※公演ごとに入場券が必要
・昼公演「響」
【出演団体】
横浜創英中学校・高等学校吹奏楽部
東京都立杉並高等学校吹奏楽部
埼玉栄高等学校吹奏楽部
警視庁音楽隊(特別出演:模範演奏)
・夜公演「祈」
【出演団体】
横浜市立横浜商業高等学校吹奏楽部
ヨコハマ ウインド シンフォニー(公募による祝祭吹奏楽団)
神奈川県立横浜平沼高等学校
Gala No.9 ヨコハマ ベイ コール・ヨコハマ ベイ フィルハーモニー(公募による祝祭合唱団、祝祭管弦楽団)
※ヨコハマ ベイ コール・ヨコハマ ベイ フィルハーモニー:
【指揮】松本 宗利音
【ソリスト】ソプラノ:天野 聡絵、アルト:唯野 敦子、テノール:新海康仁、バス:加藤 宏隆
【曲目】 交響曲第九番より第一、第四楽章(ベートーヴェン)