【アイデア】ゴルフのスタンドバッグを参考にしたファゴットのスタンド
動画を見ていてゴルフクラブのスタンドバッグというものを見つけました。
【参考動画】
https://www.youtube.com/shorts/7p6XA4QqYnQ
これをファゴットのスタンドに応用したら便利だなと思ったのでアイデアとして記しておきます。
どのような構造か
動画を観ると次のような構造だと判断できます。
ゴルフのクラブなどが入った細長いバッグについて、
- 地面に立てると、自動的に2本の脚が開いて3点で支えられる構造になる
- 地面から持ち上げたら、2本の脚が閉じる
一番底にある部分がスイッチのように開閉するトリガーになっているようです。私はゴルフは嗜みませんが、これはとても便利そうで巧みな構造だと思いました。
ファゴットへの応用
このような構造をファゴットに応用する事を考えてみます。
ベースとなる支柱をファゴットの下部に装着します。仮にリーズンスタッフのスタンドぐらいをイメージします。
- 楽器を地面に立てて置いたら、自動的に2本の脚が開いて3点で支えてスタンドとして機能する
- 地面から持ち上げたら、自動的に2本の脚が閉じる
- 演奏時など地面についてない時は開かない
という構造が考えられます。また開いてほしくない時はOFFにできるとなお良いです。
もしこれができれば、楽器を組み立て・分解する時、練習する時、楽屋や舞台裏など、ファゴットをどこでも立てて置くことができるようになるのでとても便利です。つまりファゴットが自立するイメージです。
ファゴットはベル側に水を流してはいけない制約があるのに水が抜きづらく、水を抜いたとしても長い楽器のために安全に横に置くスペースを確保するのも大変で、スタンドがとても役立ちます。
いっそのことファゴット自体にそれを装着できるようにしまえばと、そんな発想は今までなかったのではと思います。もちろん安全性や軽量化など様々な課題の解決が必至ですが、これは夢のある話だと思います。
コントラファゴットへの応用
そしてコントラファゴットの場合もそのスタンドが役立つことは言うまでもありません。さらに私の経験上では、ギグバッグ自体にも装着できるととても扱いやすくなります。
ギグバッグはとても軽量で、重たいコントラファゴットを持ち運ぶのに大いに役立ちます。しかしその形状や強度などの都合でそれ自体が自立しないために、手を離さない、よく注意して置くなど配慮が必要なのが難点です。
この構造物をギグバッグにも取り付けて自立できれば、移動時に気軽に置くことができ、重さによる身体の負担を減らすことができます。ファゴットも一緒に持っている時はなおさらですし、スペースの関係で躊躇する飲食店にも入りやすくなります。
そしてスタンドを別途持ち運ぶ必要がなくなることもメリットです。スタンドは基本的に重くて形の体裁が悪く、持ち運びがしづらいです。私はFOX製の比較的軽くてコンパクトなものを使っていますが、それでも持っていかない時にとても楽になる実感があります。
もちろんギグバッグにそのスタンド自体も加重されることになりますが、Wood Wind Designのようにカーボンファイバーを使うこと軽量化は可能なはずです。こちらも軽量化と併せて安全性も大きな課題です。
おわりに
ファゴットやコントラファゴットに関係するものはどんどん小型、軽量化されており扱いやすくなっています。それは心理的・物理的な負担軽減、楽器の活発な利用に役立っているはずです。
保守的なようで実際にはフレンチベル、5ピース、バランサー、キャップに穴を開ける、トーンホールの向きを変える等、ファゴットは長い年月をかけてどんどん進化しています。
次の一手としてスタンド自体を楽器と一体化できるようにする、ということは想像してみても夢のある話です。
あくまでアイデア段階ですがここに記しておきます。