吹奏楽オリジナル曲で再演したいほど好きな曲、ランキングTOP10

作成:   更新:   カテゴリ:音楽-管弦楽・吹奏楽

ファゴットという楽器柄、今まで吹奏楽で沢山の団体に出演して多くの曲を演奏する機会がありました。コントラファゴットも所有しているので比較的意識の高い団体に関わる事も多いです。その中で「吹奏楽オリジナル曲」でまた演奏してみたいと思う程好きな曲、やりがいのある曲をランキングにしました。個人的な好みではありますがどのような傾向があり、何が見えてくるのでしょうか?

・ステージ上のファゴット
ファゴットファゴット

10. ヨハン=デ=メイ/指輪物語


指輪物語というと映画の「ロードオブザリング」が有名ですが、同じ小説をベースとした吹奏楽作品です。吹奏楽曲としては比較的音が薄い部分が多く、その中で各楽器が良く活かされているオーケストレーションが好きです。そのまま映画のBGMにもなりそうな雰囲気ですね。

9. リード/アルメニアンダンスパート1,2


特にパート1はとても有名な定番の曲です。個人的に最も演奏回数が多い曲(パート1:10回、パート2:5回)ですが、何度演奏しても全く飽きません。各楽器の役割が明確でサウンドをいたずらに分厚くしないので、ファゴットもとても良く活かされいてやりがいがあります。こういう曲がどんどん増えると良いなと思います。

8. アッペルモント/ギルガメッシュ


伝説の王ギルガメッシュをテーマにした曲。深い低音から始まり、攻撃的なサウンド、穏やかな旋律、不協和音やメリハリのあるサウンドなど、ダイナミックに変化する情景はまるで壮大な映画音楽のようです。各楽器の技術も必要な難曲です。コントラファゴットで吹きましたが、ぜひまた演奏したいです。

7. シュミット/ディオニソスの祭り


吹奏楽の歴史の中で編成が最も巨大化した時期の曲で、通常の楽器編成に人数を増やした上にサクソルン属やサリュソフォーン等が加わっています。そのためなかなか演奏できる機会がありません。技術的にも難易度の高い難曲で、機会さえあればぜひ演奏したい曲です。ファゴットとコントラファゴットで演奏経験がありますが、できればサリュソフォーンを吹きたいです。

6. 長生淳/紺碧の波濤


どこか日本的な雰囲気の中、荒々しい波が激しく打ち寄せるような様子が浮かんでくる曲。長生氏らしいダイナミックな曲調で終始引き込まれ、様々な感情が刺激されます。コントラファゴットを吹きましたが他の低音と独立して根底から海鳴りの轟音を吹いたりとてもやりがいがありました。

5. スパーク/祝典のための音楽


中間部のファゴットの長いソロが特徴で、吹奏楽のファゴット協奏曲と言っても過言ではない曲です。ファゴットがこれほどおいしい曲は珍しく、ファゴット吹きがいつかは演奏してみたい曲でしょう。中間部以外もフルートの低音域、クラリネットの中低音域と組み合わせる等ファゴットの音が通るように工夫されていたり、オーケストレーションの勉強にもなります。

4. J.マッキー/アスファルトカクテル


終始車で疾走しながら危なっかしい場面が点在するような緊張感が持続する曲です。ハイテンポでガンガン鳴らしているので一見するとカオスな曲ですが、曲自体は非常に良くできています。スリルのある曲の雰囲気から演奏者が高揚しがちですが、理性的に演奏しないとただの騒がしい曲になってしまうという意味で難しさがあります。

3. スパーク/ウィークエンドインニューヨーク


ニューヨークの街の雰囲気を表現した曲です。前半はジャズ風のどこかしゃれた雰囲気で始まり、中盤からは疾走するシーンになります。その途中に出てくるカンタービレの旋律がすごく好きです。それぞれの場面の情景が浮かんできてそれが魅力的で、吹いていて楽しいです。

2. スパーク/宇宙の音楽


宇宙という大きなテーマを音楽にした壮大な曲。ビッグバンから始まり、地球の孤独さ、小惑星の危険さ、宇宙全体が奏でる音楽、未知の未来など多彩な情景を表現し、演奏し甲斐も聴き応えもあります。スパークらしくファゴットが中間部のソロで良く活かされているほか、コントラファゴットも壮大な迫力を出すために重要です。

1. バーンズ/交響曲第3番


圧倒的1位です。作曲時期に作曲者の愛娘の死という悲しい出来事があり、その重苦しいテーマも盛り込まれています。1楽章の負の感情を表現した重苦しい迫力、3楽章の悲しくも穏やかな旋律は心を揺さぶられ、4楽章は新しい命の誕生の喜びに満ちて終えます。楽器の種類が多い大編成で、トップパート以外を含めほとんどの楽器にソロがあり技術を要しますが、それだけに演奏を成し遂げた達成感は随一です。

終わりに


個人的に好きなリード、スパーク、バーンズ、ヨハン=デ=メイの曲が多く入りました。名曲と言われる曲ばかりですが、基本的には大編成の曲が多い傾向にあると思います。迫力があるサウンドをベースとしつつ、それぞれファゴットも1つの重要な音色として使われて見せ場があります。サウンドを壮大にするコントラファゴットで演奏した曲も多いです。

・ステージ上のコントラファゴット
コントラファゴットコントラファゴット
これらはオーケストレーションがとても洗練された曲達だと思います。音色の選択が多彩で各楽器が活かされたり、迫力がありながらも厚すぎない各音色が活きるバランスの部分があったり、魅力的な旋律や重要な役割があったり、テーマの魅力がうまく盛り込まれていることが重要に思います。オプションの場合があったり安易な曲だと埋もれやすいファゴットが吹いてて楽しい、やりがいがあると感じるのはそれだけ洗練されている証拠で、他の楽器にとっても同様に魅力的に感られて、名曲と言われるのだと思います。

吹奏楽というのはとても幅広く、奥深さや可能性があるものです。なかなかこういう曲は技術的問題、編成的問題から演奏する機会が多くないかもしれません。ですがどんどんこういう名曲達に挑戦し、吹奏楽コンクールに限らず名演が生まれていくと良いなと思います。





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