【演奏会後記】新宿区吹奏楽団 第23回定期演奏会
4月14日(土)は新宿区吹奏楽団の演奏会でした! 天気はあいにく雨でしたが400人以上ものお客さんが来てくれました(^^) 今回も賛助出演させていただきました。今回で4回目ですが、自分自身も音楽面で成長を感じられた演奏会でした。
まず当日、前日気になったF#-F連結でFが塞がりきってなくてF#弱奏しにくいのを自分で応急処置。 だいたい基本的な機構は理解しているので応急処置は自分でしてしまいます(^^;) (翌日修理出し済み)
メインはバベルの塔(作曲:広瀬勇人)、曲のコンセプトもそうですが、 随分と作曲者の色々な想いが詰め込まれた曲だと思いました。 この曲は旧約聖書「創世記」第11章 1~9節を基にした表題音楽。人々が集まり塔を建設しはじめ、主(神)がそれに危機感を持ち、混乱させて塔の建設をやめさせた、大雑把にはそのような話。
楽章は以下の7つ:
1.バベルの塔 ・・・ 大きな石を重い足取りで引いていく様子、巨大な塔の姿
2.東方からの移住者 ・・・ 中東の音楽
3.塔の建設 ・・・ 建設作業の音・労働歌
4.希望 ・・・ 悲劇の回想・未来への希望の光
5.神の危惧 ・・・ 主の決断の緊張感
6.混乱 ・・・ 悲鳴・混乱・落胆
7.離散 ・・・ 無人となった塔、運命を受け入れ力強く前に歩んでいく
人の運命は大きな力にゆだねられ、それを受け入れて悲観することなく精一杯生きてゆこうとする。このようなしっかりとしたコンセプトが組み込まれています。
そんな各場面の情景を表現した曲で、ほとんどの楽章で緊張感のある目立つ部分があって苦労しました。でも個人的には、この曲に限らず今回はいつもの、
・弱奏で音にならない
・苦手な特定の音がひっくりかえる
ということがほとんどなかったです。口をしっかりあけてリードへの圧力を減らすとか、ハーフホールのあける面積をわずかに狭くする等、色々細かい改善した成果が出ました。とにかく楽器がモーレンハウエルになって吹きやすくて、楽に響かせやすくて、随分安定して表現できるようになりました♪
コッペリアのワルツも流れを作るところは作って、攻めるところは攻めて吹いて気持ちよかったです。栄光の全てに、も同様。気持ちよかった、というのが各曲共通の感想。去年の神話等と比べて、随分安定感・安心感もありました(^^)
3部ポップスステージ。
今年もAKBやら海賊さんやら色々衣装がにぎやかでした(^o^;)ドラえもんさんのソロはちょっと笑いをこらえてましたが…(^^;)とにかく全体的に楽しかったです♪
音楽って清いのが良い。
大勢で協力して1つの事に一生懸命になって、終演後の達成感・充実感といい、仕事やら世の中ではこんなに純粋に順調になんていかないですから・・・。心を表せて、楽しめて笑顔になれるというのが、本当に清くて素晴らしいものです♪そういう活動をする手段を持っている事もすごく価値がある事だと思うのです。
打ち上げでは、作曲者の広瀬先生がご本人の体験を基に良い事をおっしゃっていました。
目指していたことがうまくいかなくて方向転換したり、
途中で違う事に興味を持つようになったり、
予期しない事が舞い込んで環境が変わったり、
最初に目指していた理想にこだわりすぎないこと。
進んでみて、方向が変わることもあって、結果的に「天命」に行き着く。
(酔ってたので多少解釈違うかもしれませんが・・・)
最近様々な「大事な言葉」に遭遇していますが、これもその1つとなると思います。
演奏会1つ1つをもっと大切にしたいと思う。自分自身も吹奏楽を初めて聞いた時の衝撃というか感動というものがあったので、毎回同じような何かを感じて刺激を受ける観客がいるはずだし。音楽って本当に価値・魅力のあるものだから、なるべくやりたいんです!音楽活動で誰かの為になって自分にできることは、詰め込んででもどんどんやっていきます。それ自体も試行錯誤だし、楽器柄たくさん経験できる分技術UPの模索も常にしていくし、どこかに行き着くのかも分からないけれど、とにかくやってみます!