古いけど美しいバソンを磨いてじっくり観察、素材について気になること
先日購入したバソンを拭いたり状態を見たりしてみました。
ネット上の様々な写真で見るよりも黒っぽいと思っていましたが、木材をクロスで拭いてみたところ、特にベルジョイントが少し明るくなったような気がします。そして年数が経っている割にキーの輝きが本当に素晴らしい楽器です。ネットで見る様々な古いバソンはもっと金属が曇っているし、メッキし直したのかもしれませんね。とにかく外見がきれいです。
写真では伝わりませんが、この楽器は木材のパリサンダーには独特のにおいがあります。元々そういうものなのか、年数が経っているからなのかはよく分かりませんが、手についたりするのでできれば取り除きたいにおいです。同じ系統の木材のクラリネットも若干手に付くにおいがあるし、ある程度は仕方ないものなのかもしれませんが。ファゴットは材質の違いや表面をコーティングするような塗装になっている関係か、管の外側はにおいは全然しないので違いを感じます。
ちなみにパリサンダーとローズウッドは広義には同じ材木のようですね。H.セルマーのコントラアルトクラリネット、コントラバスクラリネットと同じということになります。ローズウッドは去年にワシントン条約の規制対象になったと聞いたことがあります。とても貴重な木材なので大事に使っていきたいです。
この外見、とにかく美しくて見とれてしまいます。不思議といつまでも見ていられます。ファゴットも良いのですが、バソンはそれとは違う独特の魅力があります。言葉ではうまく表現できないのですが…。ファゴットとは同じようで違う楽器、何とも不思議な存在です。その音色を含め、とても魅力を感じています。