Wolf製ファゴッティーノ・FG8plusの紹介2
Wolf製C管ファゴッティーノの紹介の続きです。ジョイント別にファゴットと比較して紹介していきます。
テナージョイント
ファゴット・ファゴッティーノのテナージョイントの比較。
※オクターヴ高いので「テナー」という名称は微妙ですね(^^;)とりあえず左手側の管です。
・指孔側
・親指キー側
なんだか小さくてとってもカワイイですね!(笑)持ってみると想像以上に軽いです。管の中央部が膨らんだ独特な形状を保ちつつ約半分のスケールに縮められています。
基本となる3つの指孔はそのままで、キーはC#キーとオクターヴキーの2つだけとなり、リングキーやウィスパーキーも省略され、とてもシンプルな構造になっています。オクターヴキーはファゴットのAキー・Cキーを統合したような役割で、G~C#あたりまででオクターヴを上げる時に使えます。小さい孔に対してF#/G/G#のハーフホールも不可能ではないですが、このオクターヴキーを押すほうが簡単です(F#はちょっと高めになりますが)。この楽器は元々あまり高い音域が出せない(最高音はF~Gぐらい)ので、CキーやHighEs,Eキーがなくて困ることはありません。
3つの指孔の中は穴を削ったままの生の木という感じで、ファゴットのような黒いプラスチックや金属のチューブはありません。キーのタンポは木管楽器に多い白い皮タンポで、ファゴットにはない程小さいサイズです。C#キーは管を膨らませずAmati等のような「上げ底型」になっています。管内部はファゴット同様に黒くなっているので防水加工になっているものだと思います。
次回はダブルジョイントの紹介です!