Wolf製ファゴッティーノ・FG8plusの紹介1
所有する希少楽器、Wolf社製のC管ファゴッティーノのFg8plusモデルについて紹介していきます。
Fg8plusモデルについて
Wof社は古楽器、現代の楽器、新しく改善した楽器、子供用楽器など、様々な種類の木管楽器を意欲的に製作しているメーカーです。本モデルは基本的に子供用楽器のシリーズ(もちろんプロユースにも対応)の1つです。本モデルはファゴットよりオクターヴ高いC管の楽器で、全長63cmでファゴットのほぼ半分の長さ、クラリネットと同じぐらいの長さの楽器です。一部のキー機構やハンドレスト等が省略され、シンプルな作りとなっています。国内でもC管はこれを含め2本しか確認できていない、非常に希少な楽器です。
・ファゴットのテナージョイントと比較
・クラリネットと比較
キー機構について
キー機構は指で直接押さえる孔が、左右3つずつと右手親指(LowE)にあり、その他合計9個のキーが付いています。
左手のキー:オクターヴキー、C#キー、LowDキー、LowBbキー、LowD#キー
右手のキー:LowFキー、G#キー、Bbキー、F#キー
(LowD,LowBb,LowD#,LowF,G#だけの廉価版のFg8モデルもあります)
替え指キー類、ウィスパーキーが省略され、ロングジョイントはバロックファゴットそっくりな構造になっています。F-F#コネクションはなく、オクターヴキーはG~C#ぐらいまで作用します。
リードについて
ファゴットのリードでも演奏できますが、ボーカル先端の径が若干狭いため、細い糸を巻いたりしてフィットさせるとスムーズな演奏ができます。または、リードの根元の径を小さくしたり、ボーカルにフィットするサイズでリードを作ると良いです。
ジョイント構造について
ファゴットと全く同じように4つの木部管とボーカルに分かれます。ボーカルは短く、アルトサックスのような曲がり方をしていて、ウィスパーキーの穴もあいています(ただし開けっ放し)。底にあるべきU字管ですが、キャップは開かなかったのですが、知り合いの所有するFg5モデル(G管)では金属管ではなくコルクで栓をした形状だったので、おそらくそれと同じ構造と思われます。
構え方について
購入時に小型のハーネスストラップが付属していました。子供用を想定しているためか、大人にはかなり窮屈なものでした(2つの輪を分解し、ミニショルダーストラップに改造して使っています)。楽器が小さいため楽器が体のすぐ近くに来る感じになります。
(続く)