奇跡の一本松(高田松原津波復興祈念公園)[60枚]

復興の希望の象徴・広大な鎮魂の場

2022年10月、三陸南部へ旅行に行きました。奇跡の一本松は陸前高田市にある松の木のモニュメントです。広田湾に面した高田松原は約350年前から植林が行われ、約7万本の松の木が茂る景勝地でした。2011年(平成23年)の東日本大震災の津波の被害を受けてほとんどの木が流されてしまい、海沿いの街も壊滅しました。その中で1本だけ耐え残った木が復興の希望の象徴となり、「奇跡の一本松」と呼ばれるようになりました。しかし海水によるダメージから枯死と判定され、後世に残すために防腐処理や複製した枝葉の付け替えなどの保存処理が行われました。一本松は樹齢173年、高さ27.7mで周囲よりも大ぶりな木でした。共に震災遺構であり崩壊した陸前高田ユースホステルが隣接しています。周辺は高田松原津波復興祈念公園として整備され、東日本大震災津波伝承館などがあり広大な鎮魂、伝承の場になっています。

【閲覧注意】東日本大震災の震災遺構について掲載しています。精神的に辛い時はページを閉じて下さい。

作成

撮影時期2022年10月
エリア東北地方岩手県
所在地岩手県陸前高田市気仙町砂盛176-6 高田松原津波復興祈念公園内  [MAP]
アクセスJR大船渡線BRT「奇跡の一本松」駅徒歩約10分、駐車場あり
備考【閲覧注意】東日本大震災の震災遺構を掲載しています
関連サイト奇跡の一本松/陸前高田市ホームページ

画像の無断利用を禁じます 写真の利用と禁止事項
*Use of images is prohibited. Details

東日本大震災津波伝承館・道の駅前

広い駐車場を周りBRTが停車しました。屋根とベンチのシンプルな停留所。周辺は広大な空き地が広がります。
[1] 広い駐車場を周りBRTが停車しました。屋根とベンチのシンプルな停留所。周辺は広大な空き地が広がります。
東日本大震災津波伝承館と道の駅が繋がった新しい長い建物があります。
[2] 東日本大震災津波伝承館と道の駅が繋がった新しい長い建物があります。
北西側の施設に入る交差点、その先には津波で被災した広大な空き地が広がります。
[3] 北西側の施設に入る交差点、その先には津波で被災した広大な空き地が広がります。
陸前高田駅方面、空き地がかなり広くて距離があります。
[4] 陸前高田駅方面、空き地がかなり広くて距離があります。
周辺の案内看板。祈念公園側も広大で、津波避難場所の表示が生々しい。
[5] 周辺の案内看板。祈念公園側も広大で、津波避難場所の表示が生々しい。
施設に向かって左側が東日本大震災津波伝承で、お手洗いもありBRTの待合室を兼ねています。
[6] 施設に向かって左側が東日本大震災津波伝承で、お手洗いもありBRTの待合室を兼ねています。
中央からは献花の場、追悼の広場へ。建物右は道の駅(売店やお手洗いもありますが伝承館より閉館が早い)。
[7] 中央からは献花の場、追悼の広場へ。建物右は道の駅(売店やお手洗いもありますが伝承館より閉館が早い)。
道の駅の端へ。かなり長い建物です。
[8] 道の駅の端へ。かなり長い建物です。
隣には屋根のある休憩スペース。
[9] 隣には屋根のある休憩スペース。

高田松原津波復興祈念公園(献花の場、追悼の広場)

建物の中央部から高田松原津波復興祈念公園へと進みます。
[10] 建物の中央部から高田松原津波復興祈念公園へと進みます。
タイル張りの広いスペースを歩いていきます。
[11] タイル張りの広いスペースを歩いていきます。
献花の場へ。全方位とても広大な視野が広がる非日常的な場所です。静かで車の音やカエルの声ぐらいです。
[12] 献花の場へ。全方位とても広大な視野が広がる非日常的な場所です。静かで車の音やカエルの声ぐらいです。
とても広い祈りの場。高くて長い堤防や水門などもあり、スケールの大きい場所です。
[13] とても広い祈りの場。高くて長い堤防や水門などもあり、スケールの大きい場所です。
右前には奇跡の一本松と被災した建物が見えます。後で向かいます。
[14] 右前には奇跡の一本松と被災した建物が見えます。後で向かいます。
右側、建物に向かってゆるやかに傾斜する広大な芝生が広がります。
[15] 右側、建物に向かってゆるやかに傾斜する広大な芝生が広がります。
背後の建物も距離があります。
[16] 背後の建物も距離があります。
左側にも驚くほど広大な芝生が広がります。広い空間に1人、何か特別な感情が湧いてきます。
[17] 左側にも驚くほど広大な芝生が広がります。広い空間に1人、何か特別な感情が湧いてきます。
追悼の広場を貫く道を進みます。
[18] 追悼の広場を貫く道を進みます。
目前を横切る長い堤防。芝生は自動芝刈り機が印象的でした。
[19] 目前を横切る長い堤防。芝生は自動芝刈り機が印象的でした。
橋を渡ります。
[20] 橋を渡ります。
右側の風景。
[21] 右側の風景。
左側の風景。
[22] 左側の風景。

海を望む場周辺

堤防の土塁へ到着。階段を登ります。
[23] 堤防の土塁へ到着。階段を登ります。
海を望む場へ。ようやく海が見えて緊張感があります。
[24] 海を望む場へ。ようやく海が見えて緊張感があります。
堤防の上から眺める今は静かな海。感じるものがあります。
[25] 堤防の上から眺める今は静かな海。感じるものがあります。
ざぶざぶと押し寄せる波、きれいな水平線。新しい苗木たち。
[26] ざぶざぶと押し寄せる波、きれいな水平線。新しい苗木たち。
高さのある堤防が長く続きます。
[27] 高さのある堤防が長く続きます。
堤防と共に松の苗木も海岸沿いに長く続きます。
[28] 堤防と共に松の苗木も海岸沿いに長く続きます。
街を守る堤防上の道。本来はなかった大規模な堤防、元は松林だったはずで景色が一変して元の姿が想像できません。
[29] 街を守る堤防上の道。本来はなかった大規模な堤防、元は松林だったはずで景色が一変して元の姿が想像できません。
振り返るととてもスケールの大きな空間。元々松原や街があったはずです。
[30] 振り返るととてもスケールの大きな空間。元々松原や街があったはずです。
右奥には震災遺構の旧道の駅高田松原 タピック45。
[31] 右奥には震災遺構の旧道の駅高田松原 タピック45。
堤防の内側を下って行きます。
[32] 堤防の内側を下って行きます。
奇跡の一本松の方へ。道の周りには小さな松の木々。
[33] 奇跡の一本松の方へ。道の周りには小さな松の木々。
堤防の内側の木々。新しい命の息吹。
[34] 堤防の内側の木々。新しい命の息吹。

奇跡の一本松、陸前高田ユースホステル跡

奇跡の一本松へ。一本だけ立つ姿は本当に奇跡であり不思議な感じで、見上げて感じ入りました。
[35] 奇跡の一本松へ。一本だけ立つ姿は本当に奇跡であり不思議な感じで、見上げて感じ入りました。
現在は枯れ木で保存処理が既に行われた状態ですが、この日も何か工事をしていました。
[36] 現在は枯れ木で保存処理が既に行われた状態ですが、この日も何か工事をしていました。
奇跡の一本松の根本部分。しっかり地に足を付けた巨木。
[37] 奇跡の一本松の根本部分。しっかり地に足を付けた巨木。
見上げる枝葉、複製とのことですが雰囲気があります。
[38] 見上げる枝葉、複製とのことですが雰囲気があります。
空に向かってそびえ立つ1本だけの松。沢山の人に希望を与えた事が伺えます。
[39] 空に向かってそびえ立つ1本だけの松。沢山の人に希望を与えた事が伺えます。
周辺は沼地のような雰囲気。
[40] 周辺は沼地のような雰囲気。
松の隣には震災遺構の陸前高田ユースホステルがあります。崩壊して歪み水に浸かり生々しい姿です。
[41] 松の隣には震災遺構の陸前高田ユースホステルがあります。崩壊して歪み水に浸かり生々しい姿です。
水に浸かっている部分。元は平らな陸地でした。
[42] 水に浸かっている部分。元は平らな陸地でした。
生々しく被災した姿。
[43] 生々しく被災した姿。
歪んで崩れた部分。
[44] 歪んで崩れた部分。
横から見ると全体が傾いています。地盤も大きく変化したことが伺えます。
[45] 横から見ると全体が傾いています。地盤も大きく変化したことが伺えます。
生々しく歪んだ建物。
[46] 生々しく歪んだ建物。
崩れた建物の内部や壊れた壁の先が見えます。
[47] 崩れた建物の内部や壊れた壁の先が見えます。
奥の方は形を保っているものの水が迫る。
[48] 奥の方は形を保っているものの水が迫る。
潮の香がしますが元々は海や川から離れた松原に囲まれた陸地で、裸になり水浸しになり一変しています。
[49] 潮の香がしますが元々は海や川から離れた松原に囲まれた陸地で、裸になり水浸しになり一変しています。
奥には気仙川の大きな水門。長い堤防と併せて街を守るための大規模な構造で景色が一変。
[50] 奥には気仙川の大きな水門。長い堤防と併せて街を守るための大規模な構造で景色が一変。
奇跡の一本松と陸前高田ユースホステルという2つの震災遺構。自然も建物も無残な姿に。共に震災を伝えます。
[51] 奇跡の一本松と陸前高田ユースホステルという2つの震災遺構。自然も建物も無残な姿に。共に震災を伝えます。
再び一本松の方へ。
[52] 再び一本松の方へ。
複雑に感じ入るものがありとても心を打たれ、ここからなかなか離れる気になれませんでした。
[53] 複雑に感じ入るものがありとても心を打たれ、ここからなかなか離れる気になれませんでした。

奇跡の一本松の北岸

橋を渡り対岸にも椅子があり松を眺められます。
[54] 橋を渡り対岸にも椅子があり松を眺められます。
対岸から見た軌跡の一本松。
[55] 対岸から見た軌跡の一本松。
周辺の沼地。
[56] 周辺の沼地。
道の駅へ戻る道。
[57] 道の駅へ戻る道。
橋桁跡は被災したものではなく、山を切り崩して平地のかさ上げや堤防を作るための土砂を運ぶ橋の跡とのこと。とても大規模な工事だったことが伺えます。
[58] 橋桁跡は被災したものではなく、山を切り崩して平地のかさ上げや堤防を作るための土砂を運ぶ橋の跡とのこと。とても大規模な工事だったことが伺えます。
後ろ髪を引かれながら奇跡の一本松を後にします。
[59] 後ろ髪を引かれながら奇跡の一本松を後にします。
言語化するのは難しいですが、とても心が揺さぶられる場所でした。
[60] 言語化するのは難しいですが、とても心が揺さぶられる場所でした。

画像の無断利用を禁じます 写真の利用と禁止事項
*Use of images is prohibited. Details

「奇跡の一本松(高田松原津波復興祈念公園)」の地図

所在地岩手県陸前高田市気仙町砂盛176-6 高田松原津波復興祈念公園内
アクセスJR大船渡線BRT「奇跡の一本松」駅徒歩約10分、駐車場あり
備考【閲覧注意】東日本大震災の震災遺構を掲載しています
関連サイト奇跡の一本松/陸前高田市ホームページ

↓拍手ボタンを押して頂けるととても励みになります。

前後の撮影場所

【NEXT】
大船渡駅の写真ページへ

大船渡駅(35枚)
鉄道から置換・BRT専用道の停留所

【PREV】
鹿折唐桑駅の写真ページへ

鹿折唐桑駅(30枚)
津波被災エリアのBRT停留所

関連ブログ

ブログに共通のタグ 「三陸南部被災地巡り旅行2022」の記事があります。