五嶋みどり・タングルウッドの奇跡
先日ヴァイオリニスト五嶋みどり(ごとうみどり)さんがグラミー賞を受賞したというニュースがありました。クラシック系の演奏者がグラミー賞というイメージはあまりなかったのですが、2013年に最優秀クラシック・コンペンディアム賞が新設されたばかりだったのですね。
賞はアルバム「ヒンデミット:バイオリン協奏曲、ウエーバーの主題による交響的変容、弦楽と金管のための協奏音楽」に対して受賞されました。日本人の快挙ということで嬉しいですね(^^)
五嶋みどりさんといえば、タングルウッドの奇跡。14歳の時にボストン交響楽団と共演したタングルウッド音楽祭にて、弦が二度も切れながらも冷静に演奏を続けたというエピソードがあります。
・五嶋みどり タングルウッドの奇跡
■五嶋みどり タングルウッドの奇跡
https://www.youtube.com/watch?v=04pXykKsO_k
14歳がトラブルの中で動揺を見せずに冷静に楽器の交換する判断をしたということだけでも凄いのですが、慣れない他の人の楽器で、しかもサイズのスケールが違う楽器で、曲の部分的にはあご当てもつけない状態でという、様々な試練が重なってそれを見事に対応した事は本当に驚きです。
ボストンの楽団員達、指揮者のバーンスタイン氏もさぞ驚愕・感嘆したことでしょうね。驚きと共に、自分たちの行動についても様々な事を考えさせられます。
余談ですが、管弦楽でヴァイオリン・ヴィオラの弦が切れた場合は、「ヴァイオリンリレー」をやるそうですね。一番後ろの人まで楽器をリレーしてステージ外で弦を張りなおしてチューニング、再度入場という。
一方で大きいチェロ・コントラバスの場合どうなんでしょうかね(^^;)?管楽器、打楽器も基本的にどうしようもないですね…。とはいえアシや2ndの時もトップさんが吹けなくなった時に代わりに吹く準備はしないといけないですね!