プロより高校生の方が上手い?!芸能人格付けチェックで吹奏楽の比較

        音楽-管弦楽・吹奏楽

2021年1月1日放送の「芸能人格付けチェック」で、高校生とプロの吹奏楽の演奏を聴いてプロの音を聞き分ける問題が出題されました。それについてTwitter等で話が盛り上がったので書いてみます。

※あくまで吹奏楽愛好家の1人の私見です。

・吹奏楽の演奏会(イメージ)/diary_picture/202101/101.jpg

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番組の内容と正解予想

比較のために演奏した曲はA.リード作曲の「吹奏楽のための第一組曲」より「ギャロップ」で、演奏は"A"が高校生の片倉高校吹奏楽部、"B"がプロのハーツ・ウインズでした。

最初聴いた時の正直な感想はこうでした。

A:音程感が正確、各楽器がよくブレンドしている、強弱メリハリが強い

B:音程感が若干甘い、各楽器の音が若干粗め、強弱メリハリが弱い

正直Aの方が「きれいな演奏」と認識しました。そのため最初は"A"がプロなのではと思いました。

そして出演者が代わる度に何度か聴いていくとその考えは変わっていきました。Aはサウンドがきれいすぎないか?音を揃わせることを意識しすぎた演奏ではないか?Bは確かに荒さはある。でも各楽器らしい音色が聴けるサウンドになっている。

・その時のツイート

最終的に自分の答えはBとすることにしました。結果としてBがプロで正解でした。

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吹奏楽について考察

このことから「吹奏楽」というものについて考えました。

吹奏楽って何が正解なんだろう。吹奏楽は非常に多様性があるものであり、この事は自分の中で答えは出ていません。一見「きれいなサウンド」に思える方が経験が浅い高校生で、少し粗いと感じた方がプロの演奏という結果。ますます分からなくなってしまったというのが本音です。

自分の経験上、スクールバンドは吹奏楽コンクールというものを意識して活動しています。その審査で高い評価を得るには、とにかくタテヨコを揃える事が重要になり、沢山練習します。

ただ吹奏楽コンクール自体は音楽の芸術性を評価する物ではなく、あくまで競技と言う側面があります。その音楽作りが必ずしも音楽的、芸術的に評価されているわけではないということも事実です。

一方でプロの吹奏楽団は、1人1人が高いスキルと経験を持ったソリストです。楽器で表現できる幅が広く、少ない練習回数で演奏をこなせるし合わせ回数は少ないでしょう。

そんな本物のアーティストは形式的な演奏の正確さや再現性の追求よりも、その感性を使った本当の演奏表現をしているのではないだろうか。そんな各楽器らしさが活きた演奏もまた魅力的です。

・先日聴きに行ったTKWO演奏会パンフレットより/diary_picture/202101/102.jpg

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「良い演奏」とは?

「良い演奏」とは何なんだろうか?

番組を観たプロの方のツイートで「"A"がプロだと思った」という書き込みを散見しました。つまり少なくともAもプロが目指すような魅力的な演奏の1つなのでしょう。

結論は出ていませんが、演奏としてはどちらもありなのかもしれません。どちらが良いとか悪いとか言えるようなものでもなく、精度が高い異なるタイプのサウンドとしてどちらも魅力的です。どちらも純粋に聴いてみたいと思いました。

そういう意味ではこの問題は比較の対象としてちょっと微妙だったのかもしれません。片倉高校もアマチュアとしては一流ですから。

少なくともプロの方をも欺くことができた片倉高校は、サウンドタイプの一種としてとても素晴らしい演奏をしたということで、賛辞を送りたいです。

・ハーツウインズのツイート

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終わりに

吹奏楽の高校生とプロの演奏の比較で、改めて吹奏楽の良い演奏とは何なのかを考えるきっかけになりました。

吹奏楽はとても多様性があります。ただ目前の狭い世界の中だけでなく、多様な演奏を聴くことで感性を養っていく事は大事だと思います。オケやジャズなどを含めた、様々なサウンドを知っておくと良いのでしょう。

「吹奏楽って何だろう?」これは自分にとって永遠の課題です。ファゴットという楽器で豊かに生きている人間として、これからも悩んで楽しんでいきます。

・演奏会でのファゴット/diary_picture/202101/103.jpg

P.S. 早くコロナが終息して従来のように演奏会を開催できますように。


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