外見で判断できるコントラファゴットのメーカーの見分け方
コントラファゴットのメーカーの見分け方についてまとめます。
※2022/1/31 再編しました。
・Myコントラファゴット
初めに
コントラファゴットは管弦楽で最も低い音を出す木管楽器です。全長6m近い管を4回も折り返している構造を持ち、外見的にもインパクトのある大きさの楽器です。
・ファゴットとコントラファゴットコントラファゴットは他の楽器同様にメーカーによって形状に違いが見られますが、大きい楽器のため比較的区別しやすいです。今回は私が見分けているポイントについてまとめてみました。(LowBの例)
メーカーごとの見分け方
まずは以下のように大別します。
- 3つのU字管が木製
- 上のU字管が木製で他は金属製
- 3つのU字管が金属製
- 上のU字管からベルまで金属製
- (稀)3つのU字管とボーカルを差す管も木製
その上でそれぞれの見分け方のポイントを紹介します。
※画像を所持していないため各メーカー等へのリンクを貼ります。
3つのU字管が木製
・アマティ
【特徴】ベルが横を向いている
【参照】https://www.amati.cz/en/products/wooden-instruments/bassoons/contrabassoons/abn-36
・アドラー
【特徴】LowCキーが親指キー群の下にある、LowHキーが上のU字管上でLowH,Bが客席側についてる
【参照】https://www.moennig-adler.de/en/instruments/bassoon/double_bassoons/oscar_adler/
・タケダバスーン
【特徴】LowC#キー上のジョイントが細くなってる
【参照】https://www.takeda-bassoon.com/archives/product/cbp
・メーニッヒ
【特徴】C#キーが上から2番目のU字管上にある、LowHキーが上のU字管上にある
【参照】https://www.moennig-adler.de/en/instruments/bassoon/double_bassoons/gebr_moennig/
上のU字管が木製で他は金属製
・モーレンハウエル
【特徴】ベルのジョイント部分が長い、LowC#キー上のジョイントが細くなってる
【参照】https://www.gustav-mollenhauer.de/kontrafagott
・シュライバー
【特徴】モーレンハウエルと同じ形、ロゴでしか区別できない
【参照】https://www.w-schreiber.com/ja/instruments/contra-bassoon-jp/s41/
・フォックス
【特徴】ベルが客席側を向いている、LowH,Bキーの支柱がつながっていない
【参照】http://foxwinds.com/instruments.html#contra
・ピュヒナー
【特徴】上のU字管が一段階太くなってる
【参照】https://puchner.com/index.php/en/instruments/contrabassoons/model-28-classic-finish
・ヘッケル ※オーダーメイドなのでよく見るタイプについて
【特徴】LowC#キーの上のジョイントが長い、LowHキーが上のU字管上にある
【参照】https://heckel.de/en/products/#heckel-contrabassoon-anchor
3つのU字管が金属製
・モースマン
【特徴】LowH,Bキーの距離が近い
【参照】https://b-moosmann.de/en/instruments/ ※ページ下方
上のU字管からベルまで金属製
・アドラー(旧タイプ)・ソノーラ・メーニッヒ(旧タイプ)
【特徴】LowCキーが親指キー群の下にある
【参照】https://twitter.com/rjvincentub/status/797489627745681408 ※twitterのツイート
(稀)3つのU字管とボーカルを差す管も木製
・ヴォルフ
【特徴】上のU字管がかなり客席側寄りにカーブしてる
【参照】https://www.guntramwolf.de/de/instrumente/modern/fagotte/kontrafagott/kronwalt-kontrafagott
終わりに
大まかにこのようなな感じで見分けることができます。このページに貼った写真は私が所有する楽器ですがどのメーカーでしょうか?
コントラファゴットを見かけた際にはどのメーカーなのかぜひ注目してみて下さい。
・Myコントラファゴット