ファゴットの悲鳴のような最高音域、HighE・HighF・HighGについて
ファゴットのHighE
従来は上級機種についていたHighEキーですが最近は中・初級機種でも増えてきたように思います。私のモーレンのスタンダードタイプは古い楽器なのでついていませんが、以前使っていたシュライバー5031にはついていました。でも実際にHighEが出てくる曲はかなり限られるし、よほど意欲的な曲をやらない限りはなくても全く差し支えありません。
HighEキーの使い方はもちろんHighEbキー同様に、HighD運指にプラスして音程をEに押し上げます。スラーでEに上がるときには便利ですが、HighDやEbと比べると単発でアタックしづらい印象があります。
HighEキーがない場合や単発でアタックする場合は以下運指の方が良いと思います。高い音だからといって唇でリードに圧力をかけすぎない方がうまくいきます。
/ x x | x x x
c#
ただHighEキーを使う場合と比べると慣れが必要です。ハーフフィンガリング具合も難しいですが、ボーカルやリードの組み合わせによっても出しやすさが大きく変わります。たとえば標準的なボーカルよりYAMAHAのPタイプ等高音向けのものの方が楽にツボに当たります。リードは薄めのリードより削り足りないような厚めのリードの方が出しやすいように思います。
ファゴットのHighF
ごく稀にHighFキーがついた機種を見かけますがそれがなくても、前述運指でHighEのツボに当てられたら以下運指でHighFが出せる可能性があります。これもHighEからのスラーの方が楽で、HighE以上に唇を楽にしてリードをつぶさないように吹くと良いようです。
/ x o | x x x Ab
c# Bb
HighFはファゴットアンサンブルの Lip My Reeds(P.D.Q.Bach)等でも出てきて、高音域のBb、D、Fの輝かしいハーモニーはファゴットらしくなくて面白いです(笑)。
ファゴットのHighG
さらにHighGは以下運指です。これはHighE,Fと比べると比較的出しやすいです。
x o o | o o o
a
いずれも色々なボーカルやリードで試してみると良いと思います!(リードと唇を壊さない程度に^^; )
そんな高い音域のミ・ファ・ソで始まるのが…
■Armenian Dance Part I / Bassoon Brass Project Vol.3
■Armenian Dance Part I / Bassoon Brass Project Vol.3
https://www.youtube.com/watch?v=JnjmGmpOqEo