コントラファゴットの水分を取る掃除方法について考える
ファゴット・コントラファゴットで豊かに生きている「みやだい」です。
今回はコントラファゴットの管内の水分を取る方法について考察してみました。
※2021/12/27 再編しました。
はじめに
コントラファゴットは専用の掃除用品が一般に販売されていません。水分が通るところが木製管ではなく金属管であることもあり、一般的に水分除去が疎かになっているのではないでしょうか。
しかし金属が劣化してしまったり水分が木部に流れ込んでしまうと大変です。木管楽器の一種であるしせっかくのとても高価で貴重な楽器ですので、長持ちさせるためにも水分取りはちゃんとすべきです。
今回は楽器の構造をじっくり観察してどうすれば適切に水分がとれるかを考えて、私が実際に行っている方法についてまとめました。
※私が所有するアマティ社製の楽器での例です。メーカーや機種によってはこの方法が使えない場合もあります。
コントラファゴットの水分取り方法
直線金属管
ボーカルを差し込む直線金属管の掃除にはU字管(チューニング管)を外した状態で、ファゴット用ワンピースタイプのスワブ(ファゴットの2つの管共用。YAMAHA製)を使用します。
長い管ですがこのスワブは本来ファゴットのダブルジョイントを折り返して使えるために十分な長さがあります。管の太さもファゴットのスワブを通す部分と同じぐらいなのでぴったりです。
かつてはファゴットのテナージョイント用スワブを使っていましたが、ワンピースタイプの方が布の面積が大きくて水分がごっそりと取れます。
U字管
直線金属管の下にあるU字管(チューニング管)の掃除にも同じスワブを使用します。おもりがチェーンタイプなのでファゴットのダブルジョイント同様に、片方の穴から突っ込んで逆さにして反対側からおもりを引き抜いて使います。
もう1つ大事なのがウォーターキーのコルクの水分取りです。スワブやクリーニングペーパーをはさんで水分をしっかり取ります。
ボーカル
ボーカルの掃除はファゴット用のボーカルスワブをそのまま使います。管がファゴットのボーカルよりほんの少し太くて長い程度なので、問題なく使えます。
おわりに
紹介した3か所でコントラファゴットの水分を取ることができました!管内の水分を取り除くとケースにしまう時に安心感がありますね。
またファゴット同様に木部に水分が流れないように、水抜きをする前に楽器を地面など横に置かないことも大事ですね。
とても高価な貴重な楽器ですので、毎回大事にメンテして効果的に使っていきたいですね!
※メーカーや機種によってはこの方法が使えない場合があります。スワブがきつい場合は無理に通さないでください。
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利用した掃除用具
◆ファゴット用ワンピースタイプスワブ
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◆ファゴット用ボーカルスワブ
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