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【櫻坂46】10thシングル「I want tomorrow to come」とカップリング曲感想まとめ

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櫻坂46の10thシングルが10/23(水)に発売されます。表題曲「I want tomorrow to come」とその他の収録曲について、その内容と個人的感想をまとめます。

※随時追記していきます。

・シブツタパネル展より櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展

I want tomorrow to come

【種別・収録】表題曲、全Typeに収録
【センター】山下瞳月
【歌唱メンバー】大園玲、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村山美羽、山下瞳月(計14人)

表題曲「I want tomorrow to come」は9/25のサブスク先行解禁で公開されました。また同日22時にYouTubeでMVが公開されました。

タイトルは「明日が来てほしい」という意味です。X等では"IWTC"と略されることがあります。センターは前作に続いて三期生の山下瞳月が務めています。

■櫻坂46『I want tomorrow to come』

曲自体はバラード的な部分と疾走感のある部分の2種類のサウンドが混在していることが大きな特徴で斬新な構成です。静かなバラード曲と思いきやアップテンポな激しい曲に変化し、終盤では再び盛り上がったバラード的になります。

MVは衣装を含めて全体的に黒を基調としていて暗めの映像になっています。最近守屋麗奈が髪を黒に染めた事が印象的でしたがこの曲の為だったのでしょう。屋外では東京駅周辺の暗めの夜景が使われています。

MVの魅せ方としてはDead endの手や新せ界の展示など、様々な過去のシーンのオマージュらしき要素を感じられますが、今の所関連性があるのかは不明です。

・衣装制作者のポスト

曲の序盤は静かなピアノとストリングスのバラード。夜を1人で歩いているような虚無感、孤独感が感じられるような雰囲気です。暗いというよりは脱力したようなどこか穏やかさも感じられます。顔を隠す表現が印象的です。

曲の中央部はビート感が支配するアップテンポで疾走感がある雰囲気に急転します。ブライトなピアノ、スラップのベース、ドラムを中心にソリッドでクールなサウンドを作ります。展開が予想できないトリッキーなコード進行、速く畳みかける言葉。全体的にナスカらしさを感じさせます。

終盤は再びバラード的に一転しますが、感情が昂って熱唱するラスサビのような雰囲気です。内面から湧き出る感情を込めたような表現が印象的で、切ない表情からもそんな表現感が伝わってきます。前向きなメッセージ性があり心にグッとくる場面です。今までとは違い光の温かさを感じられます。

最後に長調になるところが印象的で、曲のテーマである「明日」、その未来を表しているでしょう。救われて希望が溢れて心が晴れて浄化されていくようなエモーショナルな終わり方です。

・TAKAHIRO先生のポスト

ダンスは曲が表現する場面に合わせてクールで快活な部分と感情を込めた部分がありメリハリがあります。サビでは山下がソロ的に映し出され、山下が得意な手の振りが激しいダンスを決めています。

フロントの的野美青は映し出されることが多く、そのスタイルの良いカッコ良さを感じます。2列目の谷口愛季もソロ的に良く抜き出されています。初選抜の向井純葉は腰を痛めている影響か全体的にダンスには加わっていませんが、2:24~の顔をアップした短いソロカットで存在感があります。

【10/25追記】ショートクリップの1つとして向井純葉の撮影カットがUPされました。

三期生の存在感が増しながら、森田ひかる、山﨑天、藤吉夏鈴といったセンター経験者を中心としたオーラは健在であるし、終盤には大園玲、武元唯衣も瞬間的に訴えかけるシーンがあります。

・シブツタパネル展より櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展

「明日が来てほしい」というテーマ - 心の苦しみを感じていてどこか嘆くようなダークな感じもある、共感する寄り添い系の歌詞。そこから温かさや希望を感じられる前向きな雰囲気に転換して終える。

このようにダイナミックに展開していく構成で、1つの物語を見ているかのような心が動かされるストーリー性が1曲に凝縮されています。このメッセージ性を持つ表現作品感は櫻坂46らしさを感じさせます。

誰にでも経験しうる感情。メンバー個々にも活動を通して様々な想いがあり、それを体現する形で表現に説得力が増し、エネルギーになって伝わり心を打たれる。そんな風に感じられてファンとして様々な感情が湧き上がってきます。

10枚目を迎える櫻坂46、紆余曲折あったグループの軌跡、それを乗り越えての「今」があります。さらに明日へ、すなわち未来へと「前に進んでみる」。どんどんパワーアップして前進していく櫻坂46の勢いを象徴するような曲です。

【関連】櫻坂46 10thシングルのアー写が掲載されているポスト(海外向け)、コンセプトは「羽化する櫻」

僕は僕を好きになれない

【種別・収録】カップリング曲、Type-Aに収録
【センター】村井優
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、齋藤冬優花、井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、増本綺良、石森璃花、遠藤理子、小島凪紗、村井優(計12人)

BACKS曲「僕は僕を好きになれない」は10/4にサブスク先行公開され、22時にYouTubeでMVが公開されました。

センターは三期生の村井優が初めて務めています。卒業発表をしている一期生の上村莉菜、齋藤冬優花は最後のMV作品となります。

また公式サイトのメンバー発表によると、腰の怪我の治療に専念中(休業中ではない)の小田倉麗奈は含まれていません。

■櫻坂46『僕は僕を好きになれない』

まずタイトルを聞くと乃木坂46の26thシングル「僕は僕を好きになる」を連想する人も多いでしょう。乃木坂46には詳しくありませんが、MVを観るとあくまで櫻坂46としての表現をしているし直接の関連性はないと思います。

曲のテンポはそれほど速くなく、歌は音の伸ばしが多めのため歌詞は聞き取りやすいです。全体的にマイナー調寄りの少し重みのある曲調で、櫻坂46にも今まで無かった雰囲気です。

ホテル雅叙園東京がロケ地であり、建物の雅な和風の造形が印象的です。冒頭から池の水の流れが聞こえています。映像は全体的に暗めで暖色系で、楽曲が持つ不安なイメージを引き立てているかのようです。

センターの村井優の透き通った素直な声、井上梨名は歌唱力があり歌い込んだ感じ、小池美波の萌え声のような質感の歌声はそれぞれ個性があって印象的です。BACKS曲とは思えない程に個性を確立した実力者達が揃っています。

MV全体として1人1人の顔をアップにして映すシーンが多い事が印象的です。最近のライブでも感じていますが、遠藤理子は少し大人っぽくなったように感じます。

・MV監督のポスト

序盤のダンスというよりも、もがいて這うようなちょっと不思議な表現で葛藤・苦しさを表しており、羽化する前の芋虫を表しているといいます。

2番では大沼晶保、上村莉菜が障子を伝って迫って来るシーンが狂気じみていて印象的です。2サビでは集団でより統一感や動きのあるダンスに変化し、力強くなったことを感じます。

間奏では村井優によるソロダンス、三期生としても元々ダンスには定評があり、ブレイクダンスのような動きを含めてキレのあるダンスを決めています。

ラスサビでは花びらが舞う中でのダンス、衣装も変わり羽化した姿を表し、より華やかでダイナミックになっています。雅な空間と裾を振るどこか和風なイメージのダンスが最も強調されています。

最後は皆が寝転んで村井優だけ訴えかける表情で手を挙げて、皆もうごめいていて、まだ何か解決していない含蓄のある後味で深みのあるメッセージ性の印象を与えます。

・シブツタパネル展より、初の2枚目の単独パネル櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展・村井優

歌の内容は、「本音を隠して無難に建前で生きている息苦しさ」を表していると感じました。現実的な苦しい感情に対する寄り添いの共感型という感じです。

念のため乃木坂46の「僕僕」の歌詞を読んでみると、「他人が嫌いと思ってたけど自分が強がっていたと気付いた」のように感じました。やはり直接は関係がないように思えます。

BACKS曲としても今までは可愛い系や熱い系の曲が多かったように感じますが、それらと比べるとメッセージ性が強い表現曲という感じです。どんどん力を付けてきたBACKSも転換期なのかもしれません。

本来ならバキバキのダンスで魅せることができる村井優センターによるメッセージ性のある楽曲、村井優もBACKSも櫻坂46も表現の幅を広げる挑戦的な楽曲という感じがします。

↓村井さんが楽曲・MVについて触れたブログ

本質的なこと

【種別・収録】共通カップリング曲、全Typeに収録
【センター】遠藤理子
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、向井純葉、的野美青、村井優、村山美羽、山下瞳月(計10人)

三期生曲「本質的なこと」は10/10にサブスク先行公開、10/18にYouTubeでMVが公開されました。

センターは遠藤理子が初めて務めます。また公式サイトのメンバー発表によると、腰の怪我の治療に専念中(休業中ではない)の小田倉麗奈は含まれていません。

■櫻坂46『本質的なこと』

イントロやAメロでは歌に定評のある理子のクリアな美声が響きます。他のメンバーと声が混ざる時もそのクリアさが印象的で、全体的に改めて理子の歌の魅力や安定した歌唱力を感じさせます。

木質的でクラシカルなレストランのような空間でメンバー達はメイド姿で登場し、理子だけ帽子をかぶっています。どちらかというと照明も薄い空間で薄暗い雰囲気で、何か感情の憂いを感じさせます。

2番では夜のシーンになりキラキラした衣装に変化しています。暖色系の間接照明が照らす比較的落ち着いた雰囲気です。ラスサビでは元の衣装に戻り、少し動きのあるダンスになっています。

衣装は対照的であり、2番の初めに2人の理子が対峙してメイド理子を押し倒し、2番はシンデレラのような空想的な姿なのかもしれません。現実に戻りつつも帽子を投げ捨てて殻を破り前に進む、そん流れがなイメージができます。

・衣装制作者のポスト

ダンスは比較的しなやかで、キレのある振りの曲が多い三期生曲としては初めての系統です。曲調と併せて派手ではない落ち着いた雰囲気で、技術的なアピール感よりもその表現を素直に見ていられます

歌の内容は、別れた後も揺れ動く感情を表し、本質的な優しさ・愛情とは何か?をそのもどかしい感情の揺らぎと共に問いながら歌っていると感じます。どこか憂いを感じさせたMVもそんな感情に沿ったものだったのでしょう。

そんな誰かの悩みへの気付き、寄り添いの大切さをメッセージとして伝えているように感じます。三期生としてもお互いに支え合い絆を深める曲になるのでしょう(YouTubeに書かれた、小田倉お嬢が雇い主ではというコメントが好きです)。

三期生としてもまた新しい系統の楽曲です。加入してすぐの合宿からダンスで特に苦労した姿を見せていた遠藤理子。そんな彼女がセンターとして表現する姿はファンとしてとても感慨深いです。

今さらSuddenly

【種別・収録】カップリング曲、Type-Bに収録
【センター】田村保乃?
【歌唱メンバー】田村保乃, 守屋麗奈, 石森璃花, 中嶋優月(計4人)

二期生と三期生の4人によるユニット曲「今さらSuddenly」は楽曲発売により解禁になりました。"suddenly"は「突然」と言う意味です。

マイナーコードを基調としてどこか暗めで強さを感じさせるサウンドの雰囲気の中、4人それぞれの声質や歌い方の個性を感じることができます。

特に「お姉さんズ」の二人、石森のキュートな声質とあざとい歌い方、中嶋の深みがあり発音に抑揚の有る歌い方の対比が印象的です。

歌の内容は、2人の関係性が急接近して期待やモヤモヤして揺れ動く感情を歌っています。どこかシリアス寄りでクールなパフォーマンスがイメージできます。

経験や実力が増してきている三期生が加わったユニットも浸透してきて、四期生加入を控えてそのギャップは無くなりつつあることを感じさせます。

・石森璃花、中嶋優月(シブツタパネル展より)櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展・石森璃花櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展・中嶋優月

嵐の前、世界の終わり

【種別・収録】カップリング曲、Type-Cに収録
【センター】?
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、齋藤冬優花、井上梨名、遠藤光莉、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、石森璃花、遠藤理子、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計26人)

全体曲「嵐の前、世界の終わり」は楽曲発売により解禁になりました。(小田倉麗奈は前述の通り含まれず、全員曲と言う表現は避けます)

ノバフォのようにしっかり踏みしめるロック系の強いビート感、それよりも少しゆっくり目のテンポ感で力強く、歌詞の進みは比較的ゆっくりです。

大雑把には「魂のLiar」に似た方向性を感じさせますが、そこまで直接的に切実な感じではなく、落ち着きながらも強い物を秘めたような壮大さがあります。

歌の内容は、世界の終わりに向かって強気に立ち向かうような場面で、後悔が無いように生きていこうというメッセージです。何か頑張る時に心強くなるような鼓舞系の曲だと感じます。

櫻坂46の強さの側面を表すような曲で、ライブでは全体曲として大人数による力強くオーラのある雰囲気が会場を包み込むことが想像できます。

19歳のガレット

【種別・収録】カップリング曲、Type-Dに収録
【センター】村井優?
【歌唱メンバー】上村莉菜、小池美波、齋藤冬優花、井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、増本綺良、石森璃花、遠藤理子、小島凪紗、村井優(計12人)

BACKS曲「19歳のガレット」は楽興発売により解禁になりました。(小田倉麗奈は前述の通り含まれず)シングルにBACKS曲が2曲目収録されるのは初めてです。

温かさのある素朴で素直なサウンド感で、他方の曲(僕僕?僕なれ?)と比べれるとどこか安心感を感じられる優しい曲です。

Aメロを中心に1人1人ソロで歌い継ぐパートがあり、それぞれの声の個性を聞くことができます。サビでの合わさった歌声も含めて、声の綺麗さが際だっている曲に思えます。

※歌の内容について後日追記します。

TOKYO SNOW

【種別・収録】カップリング曲、通常盤に収録
【センター】山下瞳月?
【歌唱メンバー】大園玲、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村山美羽、山下瞳月(計14人)

表題曲と同様のメンバーによる曲「TOKYO SNOW」は楽曲発売により解禁になりました。

冒頭からの山下のセリフの内容と併せ、冷たい冬の空気感を思わせるサウンドはまさに「冬の歌」といった雰囲気です。その空気に澄んだ歌声が響きます。

Aメロの落ち着きながらも心が躍る感じ、Bメロで強めに発する感情、不穏な短調に転じる落ちサビなど、全体的に感情の起伏に富み、表題曲のようにストーリー性があります。

歌の内容は、雪が降るワクワクした感情を表し、でも東京では積もらず溶けてしまう儚さ、報われなさを君への想いの感情となぞらえるような感傷を表現しています。

冬の歌は一般的ですが櫻坂46にとっては初めてで、ZOZOマリンスタジアムでの4thアニラでのパフォーマンスが期待されます。ダイナミックな感情が変化するストーリー性をどう表現するか楽しみです。

・シブツタパネル展より櫻坂46 10thシングル・シブツタパネル展

【選抜フォーメーションについて】

【前作楽曲について】

   

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Written by みやだい

欅坂46櫻坂46のファン「みやだい」のブログです。アーティスティックな表現力の高さとそこにかけるメンタリティーが好きです。全力でライブレポまとめてます。真面目マイペース平和主義、前向きでいたい。
X → @miyadai_buddies



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