【櫻坂46】11thシングル「UDAGAWA GENERATION」とカップリング曲感想まとめ(随時追記)
櫻坂46の11thシングルが2/19(水)に発売されます。表題曲「UDAGAWA GENERATION」とその他の収録曲について、その内容と個人的感想をまとめます。
※曲が公開され次第随時追記します。
・シブツタのパネル展より
UDAGAWA GENERATION
【種別・収録】表題曲、全Typeに収録
【センター】森田ひかる
【歌唱メンバー】大園玲、田村保乃、松田里奈、藤吉夏鈴、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、石森璃花、谷口愛季、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計14人)
11thシングル表題曲の「UDAGAWA GENERATION」、音源は1/28(火)にサブスク・ダウンロードで先行配信開始され、MVは2/5(水)にYouTubeでプレミア公開されました。
■櫻坂46『UDAGAWA GENERATION』MUSIC VIDEO
音楽はノリの良い快活なサウンド、強いビート感を持ち動く深いベースとブラスサウンドです。明るくて心躍るようなサウンドです。
MVは全体的にテントのような薄暗めのサーカス場で完結する撮影シーンで構成されています。
最初の初期センター3人(田村、藤吉、山﨑)からリズミカルなジャンプが印象的なダンスが始まります。全体的に手足を大きく振り切ったキレのあるダンス、今までと違ったタイプだけどやっぱり激しいと感じさせ、どこかTAKAHIRO先生が脳裏に浮かぶダンスも感じられます。
パフォーマンスは終始楽しそうな表情も見られるし、今までの表題曲に多いような表現のために入り込むというより、ありのままに演じている感じがします。激しいけど自然な感じ、はっちゃけているしどこかミュージカルのような感じもします。
序盤のブランコの他にもサーカスにまつわるアイテムがいくつか登場し、特に大砲で撃ち放たれるようなワイヤーアクションの守屋はシュールさも感じさせて印象的です。
全体的にセンターの森田をメインとした視点が多く、側転などを含めて連続的な激しいダンスで身体能力の高さを感じさせます。今までの系統とは違うものの森田のダンススキルがしっかりと活かされています。
MVとして特徴的なのは、冒頭からCメロ前の間奏までワンカット撮影になっていることです。
池田真一監督のXポスト(埋め込みできなかったのでリンク)
そして間奏からは奇抜な衣装とメイクで振り切った仮装に一変!この今までにないほどに振り切ったビジュアルはびっくりしたし衝撃的で不思議な世界観です。
ラスサビ中盤から元の衣装に戻ってまた最後までワンカット撮影。守屋のひょっこりからコツコツがあり、曲の中ほどにも松田のファイティングポーズなど、今までの櫻坂に関係する様々なポーズがちりばめられていて遊び心があります。
最後は森田が歴代の衣装の列の間を悠々と抜けていきます。先日櫻坂チャンネルで小池、齋藤による衣装部屋紹介があったことを思い出します。全体的に様々な櫻坂46の過去の活動にまつわる要素がちりばめられていることが分かります。
11枚目を迎えて櫻坂46の1stシングルのセンターだった森田センターに戻ったこともあり、櫻坂46が今までを踏まえての区切りのリスタートの意味なのかと思わされます。
Cメロから登場する赤青の「3D眼鏡」のマネキンは印象的何を表すか気になります。特に曲の最後では意味ありげに長く映し出されます。
・TAKAHIRO先生のポスト
女性グループ「櫻坂46」11th シングル 「UDAGAWA GENERATION」
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) February 5, 2025
MVがYouTube公開となりました!https://t.co/4zeBOxaVPm
私 TAKAHIRO は振付を担当いたしました。
常識と非常識が交錯する世界で思いっきりな作品
是非ご覧下さい:)#櫻坂46_UDAGAWA#櫻坂46 #Sakurazaka46#森田ひかる #池田一真… pic.twitter.com/r2Mx1OkaRm
とにかく予想外のMVでとても斬新で今まで無かった系統です。ありそうでなかったではなく、無さそうで無かった感じです。本当に多彩な系統を演じるグループだと感じさせます。
面白くてファンキーで遊び心で溢れている挑戦的な作品です。体力的にきつそうですが中途半端にならぬよう思いっきりはっちゃけるのが正解でしょう。攻めているしパリピ感があります。
アイドルらしい底抜けに明るいとか笑顔溢れるという感じではなくしっかりとパフォーマンス力を発揮していたり、明るい曲や快活なダンスながら全体的に薄暗めの場面にライトが映えていてそういう面も櫻坂46らしいです。
歌詞に繰り返し部分がない(特にラスサビ)のも特徴的で、最後までしっかりとメッセージ性が続きます。歌詞全体を読んでみると、
"UDAGAWA"はやはり渋谷の宇田川という地域を指しています。宇田川は「渋谷センター街」周辺の地域であり、若者文化を象徴する中心的なエリアです。渋谷は欅坂46・櫻坂46ともゆかりが深いし、例えば渋谷PARCOも宇田川にあります。
川自体は暗渠(地下を流れる)で渋谷川の支流でもあり渋谷駅辺りの地下で合流しています。「渋谷川」といえば欅坂46の歌にもあるしサイマジョのジャケット撮影場所でもあるし関連性を感じさせます。
◆宇田川町のマップ
歌の内容の概略としては、
渋谷という場所に、若い人が憧れてそこに集まって来る
そこで自由に楽しんで騒ぎたい、刺激を受けたい
現実逃避しながら、拒絶もされ、葛藤もありながら
Z世代としてのアイデンティティへの疑問
「私は私」、自分らしく生きたいとアイデンティティーを探す
そのような渋谷に来る若者の風刺を表す歌詞であると捉えられます。MVではそんな自由なはっちゃけ感を表現しているかのようです。
アイデンティティーを探す中でZ世代という貼られたレッテルを否定して、対比的に"UDAGAWA GENERATION"だと宣言しています。Z世代はまさにメンバーやファンの中心世代でもあり、自分は他でもない自分であることを訴えかけます。
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楽曲のメッセージはテーマは今までにもあるように「自分らしく生きる」ことに寄り添って鼓舞する内容であり、表現方法は大きく異なる印象であるものの、その本質は一貫しているように思います。
Cメロや特に曲が終わってから登場する3Dメガネは、他方の色が見えないという特徴があるし、物事の側面が見えているし見えていない、という「盲目的」の比喩を表しているようにも感じさせます。マネキンは観客で演者とは見る/見られるの関係にもあります。
大きく印象が変わった作品である事は事実で、いつも以上に賛否両論が吹き荒れている気がします。それもファン側の「櫻坂46はこうあるべき」という都合の良い願望、確証バイアスによる固定概念によるものでしょう。
そんな固定概念を壊すような、それを象徴するような奇抜なビジュアルなのかもしれないし、色メガネもそんなファンの心理動向を皮肉っているのかもしれません。何か見透かされているような感じもします。
歌詞の一部にもあり、TAKAHIRO先生も書いている「常識と非常識」という言葉がキーワードになりそうで気になります。アイドルやサーカス団や若者がどんな色眼鏡で見られるか、このMVに対する評論、「櫻坂らしさとは何か?」など、様々な切り口の二面性の存在そのものに深い含蓄があります。
この辺りが高度な比喩・風刺を表しているような感じがして考察し甲斐があります。かなり深い意味があるのではと思わされ、アート作品の考察としても楽しめます。
櫻坂46は可能性を広げてどんどん攻めていきます。「何色にも染まれるグループへ」という初期からのコンセプト、それが常識的なイメージよりもずっと広いんだ!という気概を感じさる挑戦的な作品です。
Nothing special
【種別・収録】カップリング曲、Type-Aに収録
【センター】中嶋優月
【歌唱メンバー】小池美波、井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、増本綺良、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、中嶋優月(計11人)
BACKSメンバー曲「Nothing special」は2/12に音源とYouTubeでMVが公開されました。
■櫻坂46『Nothing special』MUSIC VIDEO
曲は比較的落ち着いたサウンド感で、素直なコード進行で平和的なサウンドで温かみを感じさせます。一方で"3,3,2"のリズムが支配していることが印象的で、そのビート感が強めで意志や推進力を感じさせます。
MVでは最初暗めの(朝日or夕陽)の屋上に誰かの姿、最初のアップは武元、井上と続きますが、タイトル表示や歌入りから主役・センターは中嶋だと分かり、髪が綺麗になびく姿も印象的です。
このメンバー構成からBACKS曲だと判明します。屋上での撮影はBuddiesを思い出します。中嶋の深みのある落ち着いた声質、丁寧な発音の歌声は個性的で美しくて映えます。
映し出される各メンバー、卒業を控えている小池はこれが最後のMV撮影だなと、そして仲良しの理子と一緒で良かったなと感じます。前作では休業ではないものの腰の怪我の活動制限で不在だった小田倉が復帰しているのもファンとして嬉しいです。
クラシカルな造形の教会のシーンもあり、全体的に暗めの映像という感じで、各シーンで「差し込む光」が印象的で美しいです。そんな中で小池、大沼、光莉を中心としたダンスシーンが見られます。
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2番からは木の角材を手に取り、2Bからはいかにも隈研吾建築という場所のシーンへ。中嶋のソロの声や長い髪の綺麗さ・美しさが際立ちます。
2サビでは木組みのオブジェを組み上げますが、これは欅坂46の「二人セゾン」を連想させます。天井の先からは光が差しこみ、木組みを登って行き光を求めて手をかざす感傷的なシーンです。
合間に差し込まれる暗めの部屋でのダンス表現も、もがくようにひたむきに表現していて何か感情を刺激します。諦めずに努力する苦しい感情や儚さを感じさせます。
ラスサビでは衣装が変わり(大沼ブログによると「鷹」)、雪が舞う中で躍動的に踊ります。希望を見つけたのか、良い表情に変わっていてより意志が込められている感じがします。冬の儚さを感じさせる綺麗な雰囲気です。
曲の後には屋上の(朝焼け?夕空?)と風の音、中嶋のシルエット。これだけでも心に伝わってくるものがあります。ここまで全体的に映像の美しさが際立った作品です。
・TAKAHIRO先生のポスト
女性グループ 【櫻坂46】 11th Single 収録曲
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) February 12, 2025
「Nothing special」 Music Video が公開となりました。https://t.co/T8w9O191AE
ある事が、目の前の瞬間で形にならなくても
積み重ねは、いつか特別な輝きを放つと思いました
私 TAKAHIRO は振付を担当いたしました。
是非ご覧下さい:)… pic.twitter.com/FRx960QHme
全体的に素直で優しい温かな雰囲気を感じさつつ、秘めた強い意志も感じさせるような清々しい曲・MVです。闇に差し込む光が印象的で、諦めないという内面的な強さや意志を表現、表情は変化し最後には良い表情になっていきます。そんな苦境から希望へ昇華していく流れのイメージで、寄り添う曲という感じがします。
歌詞については個人的な解釈ですが、
手応えが何もない日々が続き、努力しても報われない虚無感
でも自分を信じて努力を続け、いつかは希望が見える日が来る
そんなイメージではないでしょうか。
個人的には「新2期生」だった6人の坂道研修生時代の事を連想させます。
今までとは質感の違うBACKS曲ながらも努力する人に優しく寄り添っている曲であり、身を任せられるような安心感があります。BACKSメンバーたちにとっても、頑張る人にとても支えになる曲でしょう。
Nightmare症候群
【種別・収録】共通カップリング曲、全Typeに収録
【センター】的野美青
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、向井純葉、的野美青、村井優、村山美羽、山下瞳月(計11人)
三期生曲「Nightmare症候群」は2/17に音源とYouTubeでMVが公開されました。
■櫻坂46『Nightmare症候群』MUSIC VIDEO
冒頭から的野が主役として映し出される三期生曲、前作でお休みしていた小田倉が復帰して11人に戻りました。
マイナーコードのパイプオルガンなどちょっと怖い系の雰囲気のサウンド、パンチ力があるリズムなどどこかKPOP風?(男性)のテイストも感じさせます。
MVは終始ホラー要素のあるダーク系の作品です。暗い室内に赤いライトで全体的に不気味な雰囲気の世界観です。
的野のイケメン感のあるクールなかっこよさの個性を存分に発揮しています。高めの音域で張った歌声はとても映えて新たな魅力が引き出された感じで、ダンスもスタイリッシュです。
小島、向井などを中心にそれぞれのキャラが立っており、特に石森の対照的な妖しさも印象的です。それぞれがしっかりとダークな世界観を表現してます。
歌の内容としては、恋をすることで引き起こされる妄想・悪夢、現実とのはざまで喘ぐ苦しい感情、という感じです。"Death"から始まるアイドル曲としての異端さ、韻を踏んでいる部分もあります。
・TAKAHIRO先生のポスト
女性グループ 【櫻坂46】 11th Single 収録曲
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) February 17, 2025
『Nightmare症候群』 Music Video が公開となりました。https://t.co/JYSYe32H6E
櫻坂46三期生による新たな境地
私 TAKAHIRO は振付を担当いたしました。
是非ご覧下さい:)#櫻坂46_Nightmare症候群 #櫻坂46_UDAGAWA#Sakurazaka46#的野美青… pic.twitter.com/GRFsCf3cYd
全体的に不気味だけど没入感がすごくて見入ってしまったし、それだけに短く感じたぐらいです。夢に出て来そうなぐらいです。
三期生の振り幅の広さ、成長のすごさを感じさせる作品です。四期生の加入が近づいている状態で、三期生の魅力がここまで広がるとは当初想像もできませんでした。その分櫻坂46の幅も広がりました。
そして何よりも的野のポテンシャルの高さを感じさせられました。このカッコいい個性が開花したことで、今後の何か飛躍していくきっかけになる曲になるのかもしれません。
※映画に詳しくないですが「インセプション」のオマージュらしいです。
紋白蝶が確か飛んでた
【種別・収録】カップリング曲、Type-Bに収録
【センター】?
【歌唱メンバー】井上梨名、遠藤光莉、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天(計13人)
※公開されたら追記します。
行かないで
【種別・収録】カップリング曲、Type-Cに収録
【センター】小池美波?
【歌唱メンバー】小池美波、遠藤理子、小島凪紗(計3人)
※公開されたら追記します。
ULTRAVIOLET
【種別・収録】カップリング曲、Type-Dに収録
【センター】中嶋優月?
【歌唱メンバー】小池美波、井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、増本綺良、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、中嶋優月(計11人)
※公開されたら追記します。
やるしかないじゃん
【種別・収録】カップリング曲、通常盤に収録
【センター】森田ひかる?
【歌唱メンバー】大園玲、田村保乃、松田里奈、藤吉夏鈴、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、石森璃花、谷口愛季、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計14人)
※公開されたら追記します。
【選抜フォーメーションについて】
【前作について】