【櫻坂46】12thシングル「Make or Break」とカップリング曲感想まとめ(※随時追記)
櫻坂46の12thシングルが2025/6/25(水)に発売されます。表題曲「Make or Break」とその他の収録曲について、その内容と個人的感想をまとめます。
※随時追記します。※多忙と体調不良(長引いてる夏風邪)により遅れています。
7/27 大分遅れてますがBACKS2曲追記しました。
・シブツタパネル展より
Make or Break
【種別・収録】表題曲、全Typeに収録
【センター】的野美青
【歌唱メンバー】大園玲、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計14人)
表題曲「Make or Break」(メイクオアブレイク)は音源が2025/5/30に先行配信され、MVは6/10にYouTubeでプレミア公開されました。タイトルは「いちかばちか」という意味です。
■櫻坂46『Make or Break』MUSIC VIDEO
全体的に動的でノリの良いサウンド感で、細かく動いてリズムを埋めるベース、高めのストリングスと出しゃばりすぎないピアノも輝きを増しています。
落ちサビのない間髪を入れず止まらないサウンド感で高揚感が続きます。的野の声は「Nightmare症候群」に継いで張りのあるソロボイスがカッコ良いです。
MVは高層階でガラス張りで開放感のある会議室で黒雲に雷が鳴動している、不穏感漂う暗めのシーンから始まります。各メンバーの白黒の衣装に眼鏡を掛けている場合もあり、併せてオフィス風で特に大企業を感じさせる雰囲気で、的野は社長なのでしょう。
印象的なのはイントロから1人1人全員のビジュアルをしっかり魅せる構成で、スタイリングのこだわりは過去一でしょう。MV全体的に各メンバーの映され方の偏りは少なく均等に近い方なのも特徴的です。
1Aから吹き抜けやエスカレーター等のオフィス風の空間で歩いたりしながら少し奇妙な動作もあります。ここでも中嶋、村山など三列目のメンバーもしっかりと存在感があります。金髪の藤吉も目立ちます。
1サビは会議室で全員で座った状態から上半身を中心としてようやくダンス的な振りでせわしく動きます。会議のようで1人1人が何か内面的なものに突き動かされているような感じがします。紙にはサインを書いている?
2番からは衣装が変わり(水色、赤)別の少し暗めの空間で雰囲気が変わります。藤吉を中心に三期生が集まります。ワンカット撮影で1人ずつカメラを導くような動作をしています。
2サビではさらに広い空間に変わり外は真っ暗で、足のステップを中心とした全身でのダンス感が強いスタイリッシュな雰囲気になります。続く推進感の中で一段階ダンス的な華やかさが増してカッコ良い場面です。
・TAKAHIRO先生のポスト
女性グループ「櫻坂46」12th シングル“Make or Break”
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) June 10, 2025
MVがYouTube公開となりました!https://t.co/nVWLPAqtpg
雷鳴轟き黎明の光さす作品
私 TAKAHIRO は振付を担当いたしました。
是非ご覧下さい:)#櫻坂46_MakeorBreak#櫻坂46 #的野美青 #辻本祐希監督#秋元康 @sakurazaka46
Thank you… pic.twitter.com/krtYGPWDf7
ガラス張り空間でちょっと不気味な赤いライトに照らされ、テンションを保ったまま突入するラスサビ。空間内でスプリンクラーの放水の下で思い切って水しぶきを上げながら突き飛ばしたりスライディングしたりダイナミックな場面へ。でも無秩序でがむしゃらな乱舞ではなく統制は取れた感じがします。
後半は水に打たれながらも全体でまとまりのあるダンスを決め、水を力強く蹴ったり一段とクールで激しいクライマックスシーンです。水に濡れることも気にせず激しく踊って強い表現を届けようとしているのが伝わります。最後は的野がガラスにヒビを入れた場面で曲が終わります。
クレジット表記時は的野が割ったガラスの向こうを見つめ(地面は水浸し)、少し雷鳴はあるものの晴れ始めています。一連の非現実的な衝動が終わり冷静に戻った後の姿かのようです。高いテンションが続いたのでこういう余韻も効果的に感じます。
・MV監督のポスト
櫻坂46(@sakurazaka46) / 「Make or Break」 のMV監督しました。https://t.co/aj53z1ytjW
— G2 (@YukiTsujimoto) June 10, 2025
「雷轟電撃」
静けさの中にひそむ衝動。
雷が落ちるように、感情はある瞬間、劇的に姿を変える。
胸を撃ち抜かれ、心の輪郭が揺れる。
突如として心を撃ち抜く雷のように。… pic.twitter.com/HUfMRtYDx8
とにかく美しいビジュアルも魅せつつクールでカッコいいというのが第一印象です。ビジュアルとダンスの両立という櫻坂46の特徴が色濃く表されているMVだと感じます。
全体的にほぼ止まる事のない動的なカメラワークで、サウンドと相まって推進感・躍動感が強くて気分を高揚される作品です。ライブパフォーマンスも楽しみです(東京or京セラドームで初披露?)。
初センターながら三期生・的野美青のクールで堂々とした思い切った表現は魅力的でした。新たな挑戦となりますがこうして新たな花が咲き、櫻坂46表題曲にもまた新しい表現の色が増えました。
映し方の特徴で1人1人が活かされているので14人全員で作っている感じもするし、ポジション関係なくそれぞれが遜色なく表現している事に今の櫻坂46の強さを感じました。
死んだふり
【種別・収録】共通カップリング曲、全Typeに収録
【センター】山田桃実
【歌唱メンバー】浅井恋乃未、稲熊ひな、勝又春、佐藤愛桜、中川智尋、松本和子、目黒陽色、山川宇衣、山田桃実(計9人)
初の四期生曲「死んだふり」は音源が2025/6/6に先行配信され、6/12のFirst Showcaseで初パフォーマンスされてセンターが最年少の山田桃実であることが明確になり、6/16にMVが公開されました。
■櫻坂46『死んだふり』MUSIC VIDEO
「死んだふり」という不穏で意味深なタイトルですが、曲自体は軽快でブライトなブラス系のサウンドです。歌声は山田のしっかり張った声が印象的です。
MVとしては映像の冒頭は、櫻坂46の作品の中としてはあまり溜めずにすぐ演奏が始まり疾走していきます。
舞台は学校で、廊下や理科室や職員室など各場所で暴れたり狂気の振る舞いを見せていき、その様子はStart over!を思い起こさせます。
勢いあるサウンドに乗せてが髪を振り乱しむしゃらに激しく乱舞し続ける姿、そして表情を含めて内面的な感情を表現している姿は、合宿の課題曲「静寂の暴力」の延長上であることを感じさせます。
一般的な新期生の初々しさや可愛さや笑顔で明るいというより、内面から感情を吐き出すような全身での真摯な表現感とエネルギーに櫻坂46らしさを既に感じられます。
終始何かに抗っているような表情が続き、ラストはアウトロがないためあっさり終わるかと思えば、急に最後に唯一の笑顔がとても印象的で、未来の明るさを感じさせます。
・TAKAHIRO先生のポスト
女性グループ 櫻坂46 四期生 による新曲
— TAKAHIRO/上野隆博 (@TAKAHIRO_UENO_) June 16, 2025
"死んだふり"
Music VideoがYouTube公開となりました。https://t.co/pNTqktz92l
私 TAKAHIRO は振付を担当いたしました。
新たな可能性が正面から作品に向き合う姿は目を見張るものがありました。
MV是非ご覧下さい:)#櫻坂46_死んだふり… pic.twitter.com/twIqBBBGXN
歌の内容は、誰かにさせられている死んだふり→生き返れ、という流れで「本当の自分の意思は何か?」を問ういます。櫻坂46の楽曲のメッセージに多い、自分らしく生きることを鼓舞する内容だと感じられます。
始まったばかりの櫻坂46四期生9人のアイドル人生、オリジナル曲として原点の曲・MVでありつつ、それぞれが咲き誇るための心の支えの曲になりそうです。とても希望に満ちた素晴らしいスタートです。
港区パセリ
【種別・収録】カップリング曲、Type-Aに収録
【センター】石森璃花
【歌唱メンバー】井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、増本綺良、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗(計10人)
BAKCS曲港区パセリは6/23にMVが公開されました。センターはBAKCS曲として2度目となる石森璃花が務めています。
■櫻坂46『港区パセリ』MUSIC VIDEO
曲はマイナー系のコードで少し暗め、内面に秘めた強さを感じさせる曲調です。全体的に石森のソロの声が印象的で、明るめで色気があり歌唱力のある歌声で個性を確立しています。目線や表情にも引き込まれます。
MVは終始窓のない室内で暗めの空間になっています。ダンス部分と演じる部分とがあり、サビではクールでかっこいいダンスが展開されます。三期生ももちろん区別なく、1人1人の主体的な表現力、実力を感じさせ、BACKSのレベルの高さを感じさせます。
「港区パセリ」という不思議なタイトルは一見何を表しているのか分かりません。港区はけやき坂、さくら坂を含む六本木のあるエリアだったり、所得が高い住民が多い高級感のあるイメージです。
「パセリ」の花言葉は「祝祭」「勝利」「愉快な気持ち」「お祭り気分」「役に立つ」「死の前兆」だそうです。「花山椒」も印象的で意味深な言葉で、花が咲いても実のならない山椒で、雄花のみで辛みがあり希少性の高い食材とのことです。
これらを総合して私は1つの解釈として、どこか不安な気持ちも入り混じる都会的な切ない恋、というイメージを連想しました。BACKSの安定的な実力と石森璃花の持つ個性がふんだんに発揮した表現曲という感じがします。
恋愛無双
【種別・収録】カップリング曲、Type-Bに収録
【センター】?
【歌唱メンバー】石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計11人)
※公開され次第追記します。
真夏の大統領
【種別・収録】カップリング曲、Type-Cに収録
【センター】?
【歌唱メンバー】大園玲、守屋麗奈、向井純葉、村井優、村山美羽(計5人)
※公開され次第追記します。
君のことを想いながら
【種別・収録】カップリング曲、Type-Dに収録
【センター】石森璃花
【歌唱メンバー】井上梨名、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、増本綺良、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗(計10人)
君のことを想いながらは今作2曲目のBACKS曲です。
優しい雰囲気のサウンド感のバラード曲で、タイトルから連想される通り片想いソングです。やはり歌唱力の高い石森の透明感のある歌声から伝わって来る表現力が魅力的です。
歌の内容は生活感があり夜に月を見上げたりと具体的なイメージが浮かびリアリティがあります。切ないけれど綺麗で優しい気持ちが伝わるような、しっとりとした雰囲気の良さを感じられます。
秘めた気持ちを丁寧に歌い上げて表現する、何か感情を刺激して素直に心にすっと入ってきます。この曲が会場を優しく包み込む雰囲気は格別でしょう。
ノンアルコール
【種別・収録】カップリング曲、通常盤に収録
【センター】的野美青?
【歌唱メンバー】大園玲、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月(計14人)
※公開され次第追記します。
【選抜フォーメーションについて】
【前作について】